リサーチをしていると「これは絶対に利益が出る!いいリサーチができたな〜!」と嬉しくなるタイミングがあると思います。
でもそのリサーチ、本当に正しいの?本当に仕入れていいの?
そう質問されると不安になる人も多いのではないでしょうか?
ということで今回は、自信を持って仕入れるために仕入れをする前にチェックしておくべき15項目を徹底解説します。
この15項目を知り、仕入れ前にチェックする習慣をつけておくことで、自信を持った仕入れができるようになります。
自分自身のリサーチに自信がない人は、この記事を読み自信がある仕入れができるようにレベルを上げていきましょう。
ちなみに15項目はこちら。
- 商品サイズ
- 商品カテゴリー
- 商品重量
- ランキンググラフ
- カート価格
- FBM(自己発送セラー)の最低価格
- 過去の価格推移
- ライバル出品者数
- バリエーション商品
- レビュー
- セラースケットの危険度
- 出品制限の有無
- 並行輸入品が出品できるかどうか
- 正規販売代理店の有無
- 輸入に規制や許可が必要かどうか
これらの項目を必ずチェックしましょう。1つでも「なにそれ?」と思うものがあるなら読む価値しかありません。
送料や手数料にかかわる3つの商品スペックをチェックする
まずは商品のスペックをしっかりと確認しましょう。
- 商品サイズ
- 商品カテゴリー
- 商品重量
それぞれ解説します。
商品サイズ
商品サイズは仕入れの重要な指標です。例えば、大型サイズの商品は標準サイズの商品と納品するFCが異なる可能性が高いです。さらに転送会社によっては容積計算というサイズを重さに換算して転送料金に反映する場合があります。
ぬいぐるみのような大きくて軽い商品なら、想像以上に転送料金が発生してしまい赤字になることも。大型サイズと理解した上で仕入れるのであれば問題ありませんが、知らずに仕入れてしまうと損する可能性があります。
必ずチェックをして、無駄な手数料を発生させないように注意しましょう。
商品カテゴリー
こちらも商品サイズと同じ理由です。ファッションカテゴリーは通常商品と別のFCになる可能性が高いです。
ファッションカテゴリーに分類される商品を仕入れる場合はまとめて仕入れすることをオススメします。
またジャンルによっては大きな関税が発生する場合もあります。例えば革製品ならこんな感じ。
関税率 | |
---|---|
サンダル | 8%~ |
ジャケット | 10%~16% |
バッグ | 14% |
ブーツ | 30%または一足4,300円のいずれか高い方 |
手袋 | 10%~ |
ベルト | 16% |
財布 | 16% |
化粧ポーチ | 16% |
このように、無税の商品がある中で革製品は高額な関税が発生します。
革製品以外にも関税が発生する場合があるので、新しいジャンルやカテゴリーにチャレンジするときは必ずGoogleで検索したり、ジェトロやミプロなどに問い合わせて確認をしましょう。
ちなみにファッション系商品の販売には家庭用品品質表示法が適用されるので注意が必要。
商品重量
重量がありすぎると転送料に大きく影響します。おおよそ3,000gを超えてくると転送料の負担が大きくなります。
重量がある商品を仕入れる場合は、転送料を慎重に計算しないと予測よりも高額な料金が発生するかもしれません。
利益や売れ行きに直結する7つの商品情報をチェックする
次にその他の商品情報を確認していきましょう。
重要な項目は7つ。
- ランキンググラフ
- カート価格
- FBM(自己発送セラー)の最低価格
- 過去の価格推移
- ライバル出品者数
- バリエーション商品かどうか
- レビュー
それぞれ解説します。
ランキンググラフ
ランキンググラフは仕入れ判断になくてはならない指標の一つです。
ランキンググラフを見ることで、過去の売れ行きや売れた個数が判断できます。仕入れ個数を判断するには必須なので必ずチェックしましょう。
ちなみに私がおすすめするランキンググラフツール3選は以下の記事をどうぞ。無料のものもあるので、まだ導入していないなら即導入しましょう。ランキンググラフは併用することでさらに効果を発揮します。
カート価格
リサーチ時のカート価格は想定販売価格です。つまりその価格で販売した時、どれくらいの利益が出るかの計算に使用します。
利益計算においてとても重要な数字なので必ず確認しましょう。
FBM(自己発送セラー)の最低価格
カート価格と同時に確認しておきたいのが、FBM(自己発送セラー)の最低価格。
例えばこのような状況のとき。
価格 | カート取得中 | |
---|---|---|
FBA最低価格 | 5,000円 | ○ |
FBM最低価格 | 3,500円 |
リサーチしたタイミングではFBAセラーがカートを取得しているかもしれません。
基本的にFBMよりもFBAの方がカート獲得率は高いです。しかしFBAとFBMの価格差があまりに大きい場合は、FBMがカートを取得することもあります。よって、FBAに対してFBMの価格があまりにも低いなら要注意。
実際に出品してみると、低価格で出品しているFBMがカートを独占して予想していた価格でカートがれない可能性があります。
リサーチした段階で、カート獲得率やFBMの最低価格を見て、怪しそうなら少し様子見をした方がいいかもしれません。
過去の価格推移
例えばこんな価格推移の商品があります。
このグラフを見ると、今は過去の価格に比べてかなり高水準ということがわかります。もちろんそれでも回転しているので、この価格のまま売れる可能性も十分あります。
しかし過去のデータを参考にするのであれば、平気で1,000〜1,500円くらいは値下がりそうな感じですよね。特に12月ごろは今よりも1,500円も低い価格で安定してしまっています。
つまりこの商品はいつそのくらいの価格帯まで価格が下落してもおかしくないということ。仕入れるときは、最悪の場合の価格競争も頭に入れつつ判断しなければなりません。
このような商品は赤字ストッパーをうまく活用して、無駄な赤字を防ぎましょう。
ライバル出品者数
ライバル出品者数は売れ行きに大きく影響します。例えば、1ヶ月に1つ売れる商品を仕入れたいとします。
その場合、ライバルが多くても回転が良ければ売れる可能性があります。逆に回転が悪くてもライバルも少なければ売れる可能性があります。
イメージ的にはこんな感じ。
出品者数 | 月間販売数 | 月間予想回転数 |
---|---|---|
2人 | 2個 | 1個 |
10人 | 10個 | 1個 |
50人 | 50個 | 1個 |
いくらたくさん売れている商品でも、それと同じくらいライバルがいれば月間の予想回転数は同じです。むしろライバルが増えれば増えるほど価格競争に巻き込まれる可能性が高くなりリスクが上がります。
ライバル数とランキンググラフをしっかりとチェックして売れる個数を適切に判断しましょう。
バリエーション商品かどうか
バリエーション商品のリサーチは少し特殊です。理由はランキンググラフが信用できないことが多いから。
例えば以下の4つのバリエーションをご覧ください。
4つとも違うバリエーションですが、ランキンググラフである緑のギザギザは全て同じ動きをしていますよね。
ちなみに価格を示す青い線はバラバラの動きをしています。このように、バリエーション商品の場合はランキンググラフが統一されて表示されることがあります。
よってバリエーション商品をリサーチするときは必ず他のバリエーションのランキングの動きもチェックしましょう。同じ動きをしているなら、ランキンググラフ以外の指標を頼りに仕入れ判断をする必要があります。
詳しい方法については以下の記事にまとめています。
色違いなどのバリエーションは要注意
バリエーション商品は色違いなだけで大きく金額差があるものが多いです。例えばこちら。
カラー | 価格 |
---|---|
ブラック | 3,000円 |
ホワイト | 10,000円 |
レッド | 10,000円 |
ブルー | 9,800円 |
イエロー | 11,000円 |
バリエーション商品のランキンググラフだけを見ると、10,000円のホワイトもよく売れているように見えると思います。
しかし冷静になって考えてみましょう。あなたがお客様だとして、色違いで3倍以上の金額を支払うでしょうか。
ブラックが3,000円で買えるのにホワイトに10,000円を払うかどうかをお客様目線で考えてみましょう。
おそらくほとんどのお客様は3,000円の商品を買うと思います。バリエーション商品のリサーチをするときはお客様目線になることが重要。
セラー目線だけでリサーチをしてしまうと大きな利益が出そうな商品を見つけたら他のバリエーションを確認せずに仕入れてしまうこともあります。
しかし冷静に判断してみると該当のバリエーションが売れない可能性が高いというのもわかるはずです。
物販は商品が売れて初めて利益になります。見込み利益はあくまでも見込み利益。利益が取れる価格で販売して売れないと意味がありません。
レビュー
商品レビューが極端に悪いカタログをたまに見かけることがあると思います。
例えば、
- 塗装が酷くイメージと違った
- すぐに故障した
- カタログに記載していた通りの動作をしなかった
など。このような商品はレビューに記載れていることが多いです。
いくら利益率が高くても、回転が良くても商品自体に不備があるなら仕入れない方がいいです。
なぜなら、
- セラー評価に悪い評価がつけられる
- 返品が多く不良在庫になる
- 返品が続くと出品停止になる
などいいことが一つもないからです。
レビューを確認して、あまりにも評価が低いなら利益があったとしても回避しましょう。
法律や規約にかかわる5つの制限情報をチェックする
最後に規制や法律関係を確認します。最低限、チェックすべきポイントは5つ。
- セラースケットの危険度
- 出品制限の確認
- 並行輸入品を出品しても良いかどうか
- 正規販売代理店が出品しているか
- 輸入に規制や許可が必要かどうかの確認
それぞれ解説します。
セラースケットの危険度
セラースケットの危険度はAmazon物販を長く安定して続けるためにも大切な指標です。
危険な商品ページにはこのように表示されます。
できるだけ無駄なリスクを回避したいなら、導入して参考にしてみる価値は十分あると思います。気になる人は20日間無料でお試しできるので、使ってみてはいかがでしょうか。
出品制限の確認
新しいアカウントは多くの商品に出品制限がかかっている可能性が高いです。
利益が出るからといってすぐ商品を仕入れるのではなく、リサーチの段階で必ず出品制限を確認しましょう。
確認方法や一定の条件で出品制限ができる商品についてはこちらの記事もあわせてどうぞ。
並行輸入品を出品しても良いかどうか
並行輸入品の商品はすべての商品カタログに出品していいというわけではありません。
基本的には並行輸入品と記載がある商品ページに出品するのがAmazonのルールです。
ただし並行輸入品でも並行輸入品という記載がない商品ページがあるのも事実です。
正規品のページと並行輸入品の表記がないけど並行輸入品の商品カタログを見極める必要があります。
見極め方についてはこちらのページで詳しく解説しているので参考にしてみてください。
正規販売代理店が出品しているか
「正規販売代理店」と記載をして販売している出品者がいます。そういったセラーがいる商品ページに出品すると、出品取り下げの依頼や真贋調査などのトラブルになる可能性が高いです。
正規販売代理店がなぜ説明欄や出品者名に正規代理店と記載をしてるのか考えると答えがわかると思います。
ちなみに「並行輸入品」と記載がある商品ページなら出品しても問題ない可能性が高いです。しかし並行輸入品の記載がないページで正規販売代理店と記載された出品者がいるのであれば出品は避けましょう。
輸入に規制や許可が必要かどうかの確認
輸入に関しては様々な法律やルールが適用されます。
特に注意が必要なのはこちら。
- 食品衛生法
- 電波法
- 電気用品安全法
- 薬機法
- 関税法
- ワシントン条約
- その他危険物系の輸入
この辺は特に注意が必要です。輸入に規制や許可が必要な商品についてはこちらのページを確認してください。
【まとめ】必ず仕入れ前にチェックして無駄な仕入れミスを減らそう
ということで今回はAmazon欧米輸入で仕入れ前に確認しておくべき最低限15項目を解説しました。
最低限これらの情報を確認しておけば大きな仕入れミスにはつながりません。
仕入れをしてしまう前に、必ずこれらの情報を確認しましょう。
もう一度15項目をまとめます。
- 商品サイズ
- 商品カテゴリー
- 商品重量
- ランキンググラフ
- カート価格
- FBM(自己発送セラー)の最低価格
- 過去の価格推移
- ライバル出品者数
- バリエーション商品
- レビュー
- セラースケットの危険度
- 出品制限の有無
- 並行輸入品が出品できるかどうか
- 正規販売代理店の有無
- 輸入に規制や許可が必要かどうか
仕入れてからのチェックでは遅いものもあるので、必ず仕入れ前に確認を。
ちなみに、万が一仕入れミスをしてアカウントが停止してしまった時にはセラースケットがあなたを助けてくれます。
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セラースケットにつて全然知らないという人は以下の記事もあわせてどうぞ。
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