Amazonで相乗り出品および転売をするなら要注意なことがあります。それが、正規販売代理店が出品している商品カタログへの出品。
これをしてしまうと最悪の場合、アカウント停止や閉鎖があなたを待ち受けています。
それではどうやって正規販売代理店を見分けるかご存知ですか?
1分くらい考えてみてください。
答えは出ましたか?
では、この記事で答え合わせをしていきましょう。
もしあなたがリサーチをしていて、
- すごく利益が出るけど相乗りして大丈夫かな?
- 正規販売代理店だったらヤバそうだけど大丈夫?
- とにかく正規販売代理店がいるか見分ける方法を知っておきたい
そう考えているなら、この記事は読む価値があります。相乗り出品はしたいけど、ビクビクしたくない人ならぜひ参考にしてみてください。
ちなみに相乗り出品って何?という人はこちら。
Amazonセラーの正規販売代理店を見分ける4つの方法
まずは結論から。
- ブランド名と出品者名に同じ名前が入っている
- 出品者名に【正規販売代理店】などの文字が入っている
- 1つのセラーが該当ブランドの他の商品も独占販売しているような状況
- NEW TYPE DELTA TRACERのグラフなどを確認して出品者数が急激に減っている部分がある
それぞれ解説します。
ブランド名と出品者名に同じ名前が入っている
これは中国輸入系や国内メーカーの商品で多い印象です。例えばこういった商品。
こんな感じで、ブランド名や商品名、販売者名が一致している商品は注意が必要。
理由は、
- メーカー自身が出品している
- OEMで独占販売している
などが挙げられます。
どこにも卸してないのに知らない誰かが出品したらクレームになって当たり前
あなた自身がメーカー側の人だと想像してみてください。
どこにも卸していないオリジナル商品を、全然知らないセラーが販売していたらビックリしますよね。
「ちょっと待って!それどこから仕入れたの?」「そもそもホンモノなの?」ってなるはず。
それが万が一、偽物ならメーカーの信頼損失にも繋がりますし、お客様にも迷惑がかかりますよね。
つまり、クレームが届いたり真贋調査になって当たり前ということです。
リサーチする時は利益を求めることも重要です。しかしメーカー側の考えやお客様のことも考えて仕入れる必要があります。
出品者名に【正規販売代理店】などの文字が入っている
これは本当の場合と嘘の場合があります。しかし注意しておいて損はありません。
【正規販売代理店】という記載が何を指しているかしっかりと確認をしましょう。
例えば、
- そのセラーの商品全てなのか
- そのセラーの一部の商品だけなのか
このあたりを判断する必要があります。
例えばセラーフロントから該当のセラーの商品リストを見て、同じメーカーやブランドの商品を大量に出品しているなら、正規販売代理店の可能性が高いです。
その場合は出品すると本当に出品取り消しや真贋調査になりかねないので慎重に判断しましょう。
該当ブランドの他の商品も独占販売しているような状況
上で紹介した内容と少し被りますが、例えばある商品の出品者がそのセラーだけだったとしましょう。
この場合、正規販売代理店として独占販売している可能性がありますよね。
その根拠をさらに固めるために該当ブランドの他の商品の状況も確認してみましょう。
同じブランドの他の商品もそのセラーだけが出品しているなら、おそらく正規販売代理店の可能性が高いです。
つまり出品は避けたほうがいいですよね。
特に小さなブランドの場合、独占契約を結んでいる可能性が高いです。
独占契約は早い者勝ちです。Amazon物販で長く安定して稼ぎたいのであれば、あなたも積極的に独占販売を狙っていきましょう。
NEW TYPE DELTA TRACERのグラフなどを確認して出品者数が急激に減っている部分がある
ランキンググラフや出品者数の増減も正規販売代理店が販売しているかどうかの指標に使えます。
ちなみにこの方法は正規販売代理店だけではなく、商標権や意匠権などで転売が弾かれている商品にも有効です。
無駄なリスクを避けるために有効な手段なので、ぜひ覚えておいてください。
特に出品者数の増減はかなり有効活用できます。出品者数を直感的にチェックできるオススメなツールはこちらの2つ。
- 無料:モノトレーサー
- 有料:NEW TYPE DELTA TRACER
とりあえず無料で試してみたいならモノトレーサー。
有料でも高機能なツールが使いたいならNEW TYPE DELTA TRACERですね。
それぞれの解説はこちらの記事をどうぞ。
ここからはNEW TYPE DELTA TRACERのグラフを使って解説します。
出品者数で判断するときの例がこちら。
こんな感じで出品者数が急激に落ち込んでいることがあります。
これはメーカーや権利者からクレームが入り、出品者が一気に引いている時に発生します。
普段の回転数からはありえない出品者数の減少なので、ひと目で分かります。
このようなグラフがある商品はリスクが高いので、いくら利益があっても避けたほうがいいですね。
私はこのセラー数の動きを見た瞬間に次にリサーチに移ります。
ちなみにこのような商品はセラースケットでも危険と判断されていることが多いです。
グラフをチェックするのが面倒な場合やアカウントをより安全に守った運用がしたいならセラースケットの導入もオススメです。
知っていて損はない正規販売代理店以外で注意すべき商品ジャンルも3つ紹介
こちらもまずは結論から。
- 知的財産権に関係する商品
- 正規品のカタログに並行輸入品を出品
- 輸入ビジネスなら食品衛生法や電気用品安全法などの法律系
それぞれ解説します。
知的財産権に関係する商品
知的財産権については真贋調査になる可能性がかなり高いので十分注意しましょう。
どうやって注意すればいいの?
結論としては、
- セラースケットの危険度や掲示板を参考にする
- NEW TYPE DELTA TRACERやモノトレーサー出品者数グラフをチェック
- 仕入れ前に「特許情報プラットフォーム」をチェック
これらがオススメ。
セラースケットの危険度や掲示板を参考にする
個人的に一番簡単かつ信頼ができる方法がセラースケットです。
セラースケットというサービスに加入してワカルンダという拡張機能をインストールすれば、以下のような情報が商品ページに表示されます。
この危険度を参考に仕入れ判断ができます。
危険な理由や過去にあった事例などもメンバー限定の掲示板で確認できるので、無駄なリスクを予め避けられます。
リサーチの効率を高めるためにも役立つので加入しておいて損はないサービスです。
NEW TYPE DELTA TRACERやモノトレーサー出品者数グラフをチェック
NEW TYPE DELTA TRACERやモノトレーサーについては上でも触れていますね。
とにかくナイアガラの滝レベルで出品者数が減っているような商品は避けたほうがいいです。
こういったグラフはほぼ100%知的財産権の侵害などでセラーが一掃されています。出品者数の増減が簡単にチェックできるツールを導入しておけばリサーチが簡単です。
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仕入れ前に「特許情報プラットフォーム」をチェック
「特許情報プラットフォーム」という無料で使えるサイトがあります。このサイトを使えば簡単に特許情報を確認できます。
面倒ではありますが、少しでも怪しいと思う商品に出会ったらアカウント守るためにチェックしてみましょう。
正規品のカタログに並行輸入品を出品
欧米輸入セラーや中国輸入セラーが間違えがちなのが正規品と並行輸入品。
正規品と並行輸入品には明確な差があります。
商品カタログだけ見ると同じ商品に見えても保証などが全然違うので出品する時は注意しましょう。
並行輸入品 | 正規品 | |
---|---|---|
入手経路 | 小売店や個人から仕入れたものが多い | メーカーや卸業者から仕入れたもの |
保証 | 輸入者によってバラバラ | 1年保証など代理店が定めたフォローがある |
価格 | 安いことが多い | フォロー体制を整えるため高額になりがち |
もし並行輸入品を正規品のページに出品していた場合、保証を依頼されたら対応できない可能性が高いです。
またお客様が直接メーカーなどに保証申請した場合も、シリアル番号や未登録の購入店からの購入なら対応を拒否されます。
そうするとほぼ100%クレームが発生します。
面倒ごとに巻き込まれないためにも商品カタログには十分注意しましょう。
輸入ビジネスなら食品衛生法や電気用品安全法などの法律系
輸入セラーで特に注意が必要なのが法律面です。
例えば、
- 食品衛生法
- 電気用品安全法
- 電波法
- 薬機法
- 関税法
- ワシントン条約
- 危険物
これらはAmazonの規約ではなく法律です。
よって最悪の場合、Amazonのアカウント停止ではなく逮捕などの可能性すらあります。
安易に仕入れをせずに、仕入れ前に確実にチェックしましょう。
【まとめ】正規販売代理店を見極めて無駄なトラブルを避けよう!
今回はAmazonセラーの正規販売代理店を見分ける4つの方法を中心にまとめました。
この4つの方法を実践して確認すれば、無駄なトラブルに巻き込まれることを極力避けることができます。
もう一度、4つの見分け方をまとめます。
- ブランド名と出品者名に同じ名前が入っている
- 出品者名に【正規販売代理店】などの文字が入っている
- 1つのセラーが該当ブランドの他の商品も独占販売しているような状況
- NEW TYPE DELTA TRACERのグラフなどを確認して出品者数が急激に減っている部分がある
もし少しでも「怪しいな。」と感じたなら、上記の方法を活用して調べてみてください。
どれかに該当しているなら、仕入れを避けたほうがいいです。
また、正規販売代理店以外にも以下に該当するなら、仕入れを避けましょう。
- 知的財産権に関係する商品
- 正規品のカタログに並行輸入品を出品
- 輸入ビジネスなら食品衛生法や電気用品安全法などの法律系
このようなじゃんるの商品は、
- セラースケットのワカルンダや掲示板でチェックする
- 法律をググってみる
- 商標や特許がチェックできるサイトで調べる
などの方法を使って、深く調べてみましょう。
そうすることで、より安全にAmazon物販を運営することができます。
ちなみに私は判断を失敗して精神を削がれるレベルのトラブルにも巻き込まれたことがあります。
ただ物販をしているだけでそんな思いをしたくないですよね?だからこそ、今のうちから対策を取ることを強くおすすめします。