Amazon物販で商品登録をしようとすると、いきなり現れる「SKU」という単語。
「任意で設定してもいいですよ。」と言われても、初心者からすると何のことかわかりませんし、どう設定するのがベストかも悩みますよね。
ということで今回は、初心者にもしっかりと理解できるようにSKUの概要とAmazon物販が捗る活用術をガッツリ解説していきます。
Amazon物販初心者でSKUについて知らない人は必ず確認してください。活用術を知っているだけで、今のリサーチが、2倍3倍と効率化できます。
Amazon物販の基礎中の基礎を知りたい人は以下の記事をどうぞ。全てのAmazon物販をまとめています。
SKUが登場する商品登録については以下の記事が参考になります。
SKUとは?Amazonセラーが知るべき基本情報
ということで、まずはSKUの概要をまとめます。
- SKUの意味と役割
- SKUを活用して商品管理するメリット
- SKUを活用して商品管理するデメリット
それぞれ解説します。
SKUの意味と役割
SKU(Stock Keeping Unit)は、在庫管理単位を意味し、Amazon物販において商品を識別するための重要なコードです。
SKUは商品登録するときに割り当てられる固有の識別コードであり、セラーが自由に設定可能。
そして1つの商品に対していくつでもSKUを割り振ることができます。Amazonでは1つの商品に対してASINが割り振られているので、そのASINをさらに細分化するためのコードと覚えましょう。
ASIN | SKU1 | |
SKU2 | ||
SKU3 |
このように1つのASINに複数のSKUを割り振って管理ができます。仕入れ金額が違う時や仕入れ先が違う時などに役立ちます。
例えば、以下のような情報を含めると管理しやすいです。
項目 | 仕入れ日ー販売金額ー仕入れ金額ーASIN |
SKU例 | 20241001-5000-2500-B0673154382 |
SKUの主な役割は、在庫管理、注文処理、売上分析などの業務を効率化することが目的なので、このようにあなたが管理しやすい情報を含めましょう。
でも、何を登録したらいいか答えがわからない人も多いと思うので、後で詳しく解説します。
SKUを活用して商品管理するメリット
SKUは商品管理やリサーチに活用することができます。
例えば、商品登録画面や在庫の検索ではSKUを使って商品検索が可能。SKUは固有のコードなので、間違った商品登録や検索を防ぎ、納品ミスなどを防ぐ役割があります。
ASINで管理しても問題はありませんが、1つの商品をより細かく管理したいのであればSKUを活用すべきです。
例えば、仕入れのタイミングの違いにより仕入れ原価が違う商品があるとします。そうするとSKUはこのように管理できます。
仕入れ日 | 仕入れ原価 | SKU(仕入れ日-仕入れ原価-ASIN) |
---|---|---|
1月1日 | 700円 | 20240101-700-B0673154382 |
2月1日 | 800円 | 20240201-800-B0673154382 |
仕入れ日と仕入原価の違いが一目で分かりますよね。このように、管理することでリピート仕入れの判断に活用することができます。
SKUを活用して商品管理するデメリット
SKUを使って商品を管理することは非常に有益な方法です。ただし、管理方法を誤ると最悪の場合、アカウント停止に追い込まれる可能性があるため、活用するときは注意が必要です。
具体的な例を見てみましょう。
Amazonでは、1つの商品に対して複数のSKUを付与できます。そして、各SKUは別の商品として管理されます。
例えば、1つの商品に対して複数のSKUを作成します。それぞれのSKUに出品すると、Amazonマーケットプレイス上では別々の商品として表示されることになります。
セラーA | 5,000円 |
あなたA | 5,000円 |
あなたB | 5,000円 |
セラーB | 5,000円 |
あなたC | 5,000円 |
このように出品すると、商品カタログ上であなたのショップ名が出品数だけ並ぶことになります。上記の例の場合は1つの商品に対して3つのSKUを作成しそれぞれに出品したイメージです。
これは目立つし、良い方法ではないか?
と思うかもしれません。しかし、これはAmazonの規約違反です。
Amazonでは、1つの商品を複数のSKUで同時に出品することは禁止されています。その理由は、Amazonが採用しているカートボックスというシステムにあります。
複数のSKUで同時に出品すると、それぞれが別の商品として管理され、カートボックス獲得率が不当に上昇してしまうからです。
例えば、5人の出品者がいて、均等にカートボックスを獲得していれば、各出品者の獲得率は20%ずつとなります。しかし、複数SKUの同時出品が許可されていたらどうなるでしょうか?
仮に、あなたが3つのSKUで出品していたら、あなたのバイボックス獲得率は60%になってしまいます。
これは明らかに不公平ですよね。しかも、それを許せば他のセラーも同じような出品方法を採用するので、出品者数がカオスな状況となります。Amazonはそんなことを求めてはいませんしお客様から見ても見にくいサイトになってしまいます。
そのため、Amazonはこのような行為を厳しく禁止しています。複数SKUの同時出品が発覚すると、アカウント停止などの重い処罰を受ける可能性があるので、絶対に避けましょう。
ちなみにアカウントの危機に対しては保険のようなサービスであるセラースケットがおすすめ。これ無しでは安心感が雲泥の差なので絶対に加入しておきましょう。
SKUの作り方|4つの作成方法を紹介
それでは、ここからはSKUの作成方法を見ていきましょう。この記事で紹介する主な作成方法は4通りです。
これらの参考に、あなたに合った作成方法を見つけてみてください。
- 【非推奨】何もせず自動で割り振る
- セラーセントラルの商品登録から手動で登録する
- プライスターなどのツールで自動生成する
- スプレッドシートを活用して自動生成する
それぞれ見ていきましょう。
【非推奨】セラーセントラルの商品登録から何もせず自動で割り振る
1つ目の方法は何も設定せず、自動で割り振る方法です。Amazonセラーセントラルの商品登録を進めていくとSKUの設定項目が表示されます。
そこのSKUを設定せずにそのまま商品登録すればAmazonが自動で割り振りをしてくれます。
ただし、何の意味もない英数字の羅列です。全く使えません。
上記で解説した通り商品の管理はASIN単位で行い、SKUは特に使わないという人はこれで問題ありません。
ただし今後、ビジネスの規模が大きくなってきたときにはSKUを活用するタイミングが出てくると思うので、今のうちから使い方に慣れておいて損はありません。
セラーセントラルの商品登録から手動で で登録する
2つ目の方法はセラーセントラルの商品登録から手動で登録する方法です。SKU欄にあなたの任意のSKUを登録しましょう。
設定の方法は、上でも解説した通り、あなたが商品管理に必要だと思う情報を詰め込めは問題ありません。
例えば、
項目 | 仕入れ日ー販売金額ー仕入れ金額ーASIN |
SKU例 | 20241001-5000-2500-B0673154382 |
このような感じです。
あなたが商品管理やリサーチをするときに、一目で知りたいと思う情報を詰め込んでおきましょう。
ただし、一つ一つ手入力するのは、効率が良いとは言えません。さらに、効率を高めたいのであれば、次に紹介する方法を取り入れてみてください。
プライスターなどのツールで自動生成する
SKUを設定するのは、商品登録をする場面。
商品登録はセラーセントラルからが一般的ですが、さらに効率を高めて商品登録をしたいのであれば、プライスターなどのツールを使うことをおすすめします。
なぜ、プライスターなどのツールがオススメかというと以下の設定が一括でできるからです。
- 価格追従設定
- 利益計算
- 赤字ストッパー
- 高値ストッパー
これらの設定は、Amazon物販を有利に進める上で必要不可欠。そしてこれらの設定はセラーセントラルからではできません。
こういった理由から商品登録するときはプライスターなどのツールを使うことを強く推奨しています。
そして、プライスターの商品登録機能を使えば自動設定が可能です。
あらかじめ登録したい項目を設定しておけば、商品登録するときに自動でSKUを作成してくれます。ただし、かなり限られた情報しか登録できませんし、この方法は「商品登録」でしか使えません。
プライスターの「CSVファイルで出品」機能を使っている人、もしくは使う予定がある人は次に紹介するスプレッドシートで自動作成して登録する方法が便利です。
スプレッドシートなら任意の情報を使って自由にSKUを作成できます。
スプレッドシートを活用して自動生成する
これは私が実践している方法です。私は商品管理にスプレッドシートを活用しています。
この管理シートには当然SKUの項目も含まれており、商品リサーチの段階で自動的にSKUが生成されるよう設定しています。
さらに、プライスターの「CSVファイルで出品」機能に対応した別シートも用意しているため、SKUをそのまま簡単に反映できます。
SKUの生成は任意のセルから情報を抽出して並べる方法なので、簡単に編集してあなたオリジナルのSKUを作ることも可能。
このようにスプレッドシートとプライスターを組み合わせることで、SKUの生成から商品登録までの一連のプロセスを効率化することができます。特に多くの商品を扱う場合、かなりの時短になります。
このスプレッドシートはSKUを自動作成してプライスターに簡単に登録するだけではありません。
その他にも、
- リサーチ爆速化
- 利益計算
- MyUSの転送管理
など、Amazon欧米輸入を攻略する上で必要な機能が詰まっています。
ちなみに近々、電脳せどり用も作る予定です。ただ、電脳せどりに関しては雷神が強すぎるのでそっちに任せたほうがいいかな?とも思っています。
今だけ無料で配布しているので、まだ持っていない人はこの機会にぜひ手に入れておいてください。
初心者がよく陥るSKU設定ミスとその対策
次に初心者がよく陥るSKU設定ミスとその対策法を紹介します。
- SKUが重複する
- 情報を詰め込みすぎない
それぞれ解説します。
SKUが重複する
まず1つ目はSKUを重複することです。
例えば、
- 仕入れ金額
- 販売価格
だけでSKUを作成した場合。
いつかは偶然同じSKUが作成されてしまう可能性があります。
これを避ける方法は至ってシンプルで、仕入れ日など日付情報を含めましょう。
例えば、「20241005-ASIN-販売価格-仕入れ価格」のように日付を先頭に付けるだけで大丈夫です。
どうしても重複してしまうのであれば参考にしてみてください。
情報を詰め込みすぎない
SKUが便利なのがわかった!ならば情報を詰め込もう!
このように考えてSKUを使ってしまうと、結局どの項目が何を指しているかが分からず、かえって効率が悪くなってしまいます。
SKUは必要最小限の情報に留めましょう。
例えば、
- 日付
- 仕入れ価格
- 販売価格
- ASIN
これくらいに設定しておくと管理しやすいです。
重要なのは、一目で識別できる程度の情報を含めることです。
ちなみに私は上記の情報のみで作っています。
SKUとFNSKUの違いとは?それぞれの活用事例を紹介
最後に簡単にSKUとFNSKUの違いを紹介しときます。おそらくSKUを目にしたことがある人はFNSKUも目にしたことがある人も多いはず。
この2つは結局何が違うのか疑問に思っている人も多いと思うので、わかりやすくまとめました。
- SKUとは?FNSKUとは?
- SKUとFNSKUはそれぞれどこで活用すべきか?
それぞれ解説します。
SKUとは?FNSKUとは?
SKUとFNSKUは、Amazonでの商品管理において重要な役割を果たす識別子です。
SKU(Stock Keeping Unit)は、セラーが自社の商品を識別するために使用する独自のコードです。
一方、FNSKU(Fulfillment Network Stock Keeping Unit)は、Amazonが商品を一意に識別するために使用する特別なバーコードです。FNSKUは、FBA(Fulfillment by Amazon)を利用する際に特に重要となります。
わかりやすく言うと、FNSKUは商品ラベルに記載されているコードのことです。
正直なところ、FNSKUは商品ラベル以外のところで目にすることはほとんどないと思います。
SKUとFNSKUはそれぞれどこで活用すべきか?
SKUの活用方法はこの記事で紹介した通りです。
- 商品管理
- 商品検索
- リピート仕入れ時の参考に
このあたりがメインですね。
FNSKUはほぼ使うことがありませんが、強いて言えば返品された商品がどの商品なのかを確認するときに活用できます。
このようにSKUもFNSKUも似ている名前ですが、それぞれ微妙に用途が違うということを覚えておきましょう。
【まとめ】SKUを活用してミスを減らしリサーチ効率を高めよう
ということで今回はAmazon物販の基本中の基本であるSKUについてできるだけ詳しくまとめました。
SKUを適切に設定することで、
- 商品管理の効率化
- 管理ミスの低減
- リサーチの効率化
などに役立てることができます。
特に、リピートリサーチ時の過去の仕入れ価格や販売価格との比較には役立つので、ぜひ活用してみましょう。
そして、管理は徹底し絶対に同じ商品を複数SKUで同時に出品しないように心がけましょう。
ライバルセラーが気付きAmazonに報告されたら、最悪の場合はアカウント停止があなたを待ち構えています。
嫌ですよね。Amazonから強制撤退するの。
でも、そんなときはセラースケットがあなたを全力DPA守ってくれるので、こちらも知らない人は必ずチェックしておきましょう。
セラースケットに加入しておけばアカウントが閉鎖されるのを98%以上の確率で阻止できます。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- SKUとは何ですか?
-
SKU(Stock Keeping Unit)は、Amazon物販で商品を識別するために使用される独自のコードです。セラーが自社の商品管理のために設定し、商品の検索や在庫管理に活用されます。
- SKUの設定は必須ですか?
-
SKUの設定は任意ですが、効率的な商品管理のために設定することを強くおすすめします。適切に設定することで、商品の検索や在庫管理が容易になります。
- SKUにはどのような情報を含めるべきですか?
-
SKUには通常、日付、商品名、仕入れ先、販売価格、仕入れ価格などの情報を含めます。ただし、情報を詰め込みすぎないよう注意が必要です。必要最小限の情報に留めることで効率を最大限に発揮できます。
- SKUとFNSKUの違いは何ですか?
-
SKUはセラーが自社の商品管理のために使用する独自のコードであり、FNSKUはAmazonが商品を一意に識別するために使用する特別なバーコードです。FNSKUは主にFBA(Fulfillment by Amazon)を利用する際の商品ラベルに使うことがメインです。
- SKUを重複させないためにはどうすればよいですか?
-
SKUの重複を避けるには、仕入れ日などの日付情報を含めることが効果的です。例えば、「20241005-ASIN-販売価格-仕入れ価格」のようなフォーマットを使用することで、重複を防ぐことができます。
- SKUを活用することでどのようなメリットがありますか?
-
SKUを適切に活用することで、商品登録や検索時のミスを減らし、リピート仕入れ時の過去情報の確認を容易にし、全体的な在庫管理と売上分析の効率を向上させることができます。
- 初心者がSKUを設定する際に注意すべき点は何ですか?
-
初心者は、SKUに情報を詰め込みすぎないよう注意し、必要最小限の情報に留めるべきです。また、重複を避けるための工夫を行い、一目で識別できる程度の情報を含めることが重要です。