Amazon物販の仕入れ判断で最も重要と言っても過言ではないくらい大切な要素。
それが「ランキンググラフ」です。あなたはランキンググラフを適切に読めますか?
もし少しでも不安があるなら朗報です。この記事があなたの不安を全て解決します。
この記事を読めば、
- Amazonランキンググラフの概要
- ランキンググラフの読み方
- ランキンググラフの活用方法
- バリエーション商品とランキンググラフの関係
- ランキンググラフが表示されていない商品の秘密
これらのことがわかります。
一つでも、知らないことや気になることがあるなら、この記事を読む価値があると思いますよ。
ということでサクサク進めていきましょう。
ちなみに今、Amazon物販でメジャーなランキンググラフツールは3つあります。それぞれ特徴があるので、あなたに合ったツールを見つけてみてください。
以下の記事にできるだけ詳しく特徴をまとめています。
そもそもランキンググラフとは?|Amazon物販のリサーチで必要不可欠な情報
まずはランキンググラフの概要を簡単に解説します。
- Amazonで販売されている商品は全てランキングがつけられている
- Amazonでは1つ以上商品が売れるとランキングが大きく上昇する
- 逆に売れなければ徐々にランキングが下がっていく
- ランキング変動を利用すれば売れ行きの判断ができる
それぞれ解説します。
Amazonで販売されている商品は全てランキングがつけられている
Amazonには数えきれないほどの商品が販売されています。そして、全ての商品にランキングが付けられています。
例えばこちら。
Nintendo Switchの有機ELモデルのランキングです。
このランキングでわかることは、
- 【大カテゴリ】「ゲーム」ランキングで3位
- 【小カテゴリ】「Nintendo Switch本体」ランキングで1位
ということ。
すごく売れているということがなんとなく予想できますよね。
Amazonでは1つ以上商品が売れるとランキングが大きく上昇する
Amazonでは数えきれない商品が販売されているので、商品が1つ売れれば大きくランキングが上昇します。
例えば、10万位の商品があったとします。ちなみに、10万位くらいの商品は、月に数個売れるか売れないかくらいの売れ行きです。
この商品が1つ売れたとしましょう。そうすると一気に5万位くらいまでランキングが上昇します。
この大きな上昇が重要なポイントになります。
逆に売れなければ徐々にランキングが下がっていく
当然ですが売れなければランキングは徐々に下降していきます。
毎日少しずつ、そして確実に落ちていきます。
落ちている間は基本的に売れていないと判断できます。
ランキング変動を利用すれば売れ行きの判断ができる
ランキングの上昇と下降をグラフとして表したものがランキンググラフです。
ちなみにランキンググラフは基本的に外部ツールで閲覧できます。
代表的なツールがこちら。
- Keepa
- Delta Tracer
- モノトレーサー
ちなみにこれらのツールの比較は以下の記事に詳しくまとめています。
ランキンググラフのイメージ画像はこちら。この記事では最も有名なツールであるKeepaを使います。
緑のギザギザしたグラフが表示されていますよね。これがランキンググラフの変動を表しています。
ちなみにKeepaのランキンググラフは下が高ランキングで、上が低ランキングです。
つまり、
- 下にグラフが折れた=商品が1つ以上売れた
- 上にグラフが折れた=商品が売れていない
ということが判断できます。
上の画像ではわかりやすいように売れたと判断できるタイミングに赤い丸印をつけています。
画像の丸の数を数えると23個ありますね。つまり画像で切り取った期間だけで、最低でも23個は売れたと判断できます。
これが理解できれば、ランキンググラフの9割は理解できたといえます。
さらにランキンググラフツールでは、ランキンググラフに加えてライバル数や過去の価格情報などを含めて仕入れ判断を行なっていきます。
ここからはさらに詳しくランキンググラフの味方や仕入れ判断方法を深掘ります。
ランキンググラフの読み方と仕入れ判断方法をプロが解説
それでは、ここからはランキンググラフの見方と仕入れ判断の方法を詳しく解説します。
基本的にどのランキンググラフも見方は同じなので、この記事ではKeepaのグラフを使って説明を進めます。
- ランキングの動きを示す緑色のギザギザを見て売れ行きを把握する
- ライバル数をチェックして一ヶ月あたりの予想販売数を計算する
- 過去のライバル数や価格変動から未来を予測する
- 【重要】販売機会損失よりも余剰在庫に注意して仕入れ個数を決定する
それぞれ解説します。
ランキングの動きを示す緑色のギザギザを見て売れ行きを把握する
まずはランキングの動きを示す緑色のギザギザに注目しましょう。上でも軽く解説したので、知っているという人は飛ばしてください。
この緑色のギザギザがランキングの動きを示すグラフです。
- 下にグラフが折れた=商品が1つ以上売れた
- 上にグラフが折れた=商品が売れていない
つまり下向きの山が1つできるたびに1つ以上売れたと判断できます。上の画像の場合は、23個の山ができているので、最低でも23個以上売れたと判断できます。
ちなみにギザギザの数を数えるのが面倒な人はKeepa用拡張機能のキーゾンがおすすめ。
ライバル数をチェックして一ヶ月あたりの予想販売数を計算する
ギザギザの数が読めるようになったら次はライバル数をチェックしていきましょう。
ライバル数のチェック方法はいくつかあります。
例えば、NEW TYPE DELTA TRACERやモノトレーサーなら、以下の画像のように出品者数の増減グラフが表示されます。
ただし、このグラフの場合はFBAとFBM(自己発送)が合算されているので注意が必要です。
私がよく使う方法は、KeepaのDataタブからOffers、そしてShippingの「Prime」にチェックを入れる方法です。
そうすると以下のような画面が表示されます。
Displays ○ rawsの部分が絞り込みされた出品者数です。この画像の場合、primeの中に中古が2名混ざっていますね。
新品出品の場合、中古は邪魔なのでチェックを外してもいいでしょう。そうすると4名のライバルFBAセラーが出品していることがわかりますね。
これらのデータを元に仕入れ個数を決めていきます。
上のギザギザの売れ行きが1ヶ月のものと仮定して、1ヶ月で23個売れる商品。そしてライバルは4名。
あなたが参加すると現状では5名でカートボックスを取り合うことになります。
1ヶ月で売れる個数 | 23個 |
ライバル数 | 4名+あなた |
カートボックスを5名で均等に分けるとすれば、23÷5=約4個。つまり1ヶ月あたり約4個売れる可能性があると判断できます。
これがランキンググラフを使った基本的な売れ行きの考え方です。ただし、絶対にこの通りに行くわけではありません。
なぜなら、
- カートボックスが回ってこない可能性がある
- 途中でライバルが増える可能性がある
- 価格競争についていけない可能性がある
いろんな理由で、予想よりも売れない可能性があります。
よって、実際に仕入れるときは、予測よりも少なめに仕入れることをおすすめします。
過去のライバル数や価格変動から未来を予測する
過去のライバル数はNEW TYPE DELTA TRACERやモノトレーサーのグラフが見やすいです。
例えばこんな感じ。
このように直感的に出品者数の増減が分かりますよね。そして注目していただきたいのが、増減とともに価格も反応していること。
この画像だと、
- 出品者数が増えれば価格が下降
- 出品者数が減れば価格が上昇
何が言いたいかというと、需要と共有のバランスで価格が動いているということです。
当然ですが、ライバルが増えれば供給過多となり、1セラーあたりの売れ行きが低下します。
よって早く売りたいセラーは価格を落とし始めます。それに釣られて、価格追従設定をしている他のセラーも価格を落とすので、価格競争が始まります。
逆にライバルが減ると需要の方が多くなるので、少々高値でも売れます。画像の右側がまさにそれですよね。
ライバル数が減るにつれて販売価格が高くなっています。
このように、ライバル数を把握することで、未来の価格変動がある程度予測できます。
ランキンググラフだけではなく、出品者数の動向などもしっかりチェックすることで赤字が回避できます。
ちなみに出品者数の動きはNEW TYPE DELTA TRACERやモノトレーサーが見やすいです。
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【重要】販売機会損失よりも余剰在庫に注意して仕入れ個数を決定する
仕入れ個数を判断する時は必ず「目標の期間中に売り切れる個数」だけ仕入れしましょう。
在庫があったらもっと利益が出ていたのに…。
と思うこともあると思います。
しかし上でも説明したようにライバル数を含め、市場は常に変動しています。価格競争もいつ発生するか分かりません。
あくまでも結果論ですが、たくさん仕入れていたら、もしかすると価格競争が発生して大きな赤字や不良在庫の山ができていたかもしれません。
仕入れ個数を決めるときは、最悪のパターンを考えながら、常に売り切れるだけの最小個数に設定しましょう。
売れ残った場合はキャッシュフローにも悪影響を及ぼすのでおすすめできません。
特に小売転売の場合は、いつ出品者数が爆発するかわからないので広く浅く取り扱うことでリスクの分散ができます!
【重要】ランキンググラフが信用できない3つのパターンをコッソリ紹介
ここまででランキンググラフの概要と売れ行きの判断方法を紹介しました。
しかし実はランキンググラフは信用が信用できないパターンもあります。
ここからは信用できない3つのパターンを紹介します。
- あくまでも1個以上売れたことしかわからない
- バリエーション商品の場合は正しく反映されていないことがある
- ツールの不具合でランキンググラフが反映されていないことがある
- 【結論】ランキンググラフだけではなく、いろんな指標を参考に判断しよう
それぞれ解説します。
あくまでも1個以上売れたことしかわからない
Amazonのランキング変動は1つ売れても10個売れても同じだけしか変動しません。
例えば、10万位の商品が1つ売れた場合でも5万位。10万位の商品がまとめて10個売れても5万位。
つまり詳しく何個売れたかまでは追いかけられません。
もっと詳細に売れた個数をチェックしたいなら、別途ツールの機能を活用する必要があります。
売れた個数をチェックできる主なツールはこちら。
- Keepa
- モノサーチPRO
これらのツールを活用すれば、売れた個数まで詳細に確認できます。もしくは、かなり面倒ですが手動で定点観測することも可能。
毎日、気になる商品の出品者の在庫をチェックしてメモしていけば、どれくらいの頻度でどれくらいの商品が売れたかチェックできます。
かなり面倒で時間のムダなのでツールを使うことをおすすめします。
バリエーション商品の場合は正しく反映されていないことがある
バリエーション商品の場合はランキンググラフが正しく反映されない可能性があります。
バリエーション商品とは同じ商品ページ上に複数のバリエーションが登録されている商品のこと。
例えば靴がわかりやすいと思います。
こんな感じでたくさんの商品が1つのページに登録されていることってありますよね。
この場合、ランキンググラフが全バリエーションの売れ行きを同じランキングとして判断していることがあります。
例えば以下の4つのバリエーションをご覧ください。
4つとも違うバリエーション商品ですが、ランキンググラフである緑のギザギザは全て同じ動きをしていますよね。
ちなみに価格を示す青い線はバラバラの動きをしています。
このように、バリエーション商品の場合はランキンググラフが統一されて表示されることがあります。
よってバリエーション商品をリサーチするときは、必ず他のバリエーションのランキングの動きもチェックしましょう。
ランキンググラフが他のバリエーション商品でも同じ動きをしているなら、ランキンググラフ以外の指標を頼りに仕入れ判断をする必要があります。
その方法については以下の記事に詳しくまとめています。
ツールの不具合でランキンググラフが反映されていないことがある
ランキンググラフを表示してくれるKeepaやNEW TYPE DELTA TRACERは完璧ではありません。
不具合でグラフが表示されないことがあります。例えばこんな感じ。
ちなみにこの商品、実はメチャメチャ売れています。しかしランキンググラフが反映されていないので、ライバルにバレにくく独占して高利益で売れ続けています。
そんな商品、どうやってリサーチすればいいの?
そう思う人も多いと思うので、コッソリ教えちゃいます。
それがこちら。
- ライバルセラーの在庫数
- KeepaのDataのStock History
- 商品レビュー数
これらが参考になります。もう少し詳しく解説します。
ライバルセラーの在庫数
あくまでも先に出品しているFBAセラーがいる場合のみ有効な方法です。
先に出品しているFBAセラーの在庫が20個だったとしましょう。
全く売れない商品に20個も在庫を積むことはほとんど考えられないので、売れている可能性が高そうですよね。
これが1名ではなく2名、3名と同じように大量の在庫を抱えているなら、該当商品は売れている可能性が非常に高いと思います。
ライバルセラーの在庫数はかなり重要な指標です。
KeepaのDataのStock History
Keepaの拡張機能のStock Historyも参考になります。
Stock Historyとはそのまま在庫の履歴ですね。確認方法はこちら。
- Dataをクリック
- Offersをクリック
- リスト内のStock Historyを見る
上の画像だと、上から4番目のセラーの在庫が激しく動いていますよね。つまり売れている可能性が高いと判断できます。
ただしこれはFBAセラーだけに活用できます。
FBM(自己発送セラー)は自由に在庫の調整ができるので、在庫数の変動は参考にできません。
Stock Historyも万能ではないので、あくまでも目安です。
商品レビュー数
商品レビューは数百件に一件くらいの割合でされるといわれています。つまりレビューがついているということはそれなりに売れていると判断できます。
そのレビューが直近なら、直近に売れている可能性が高いと判断できますね。ただし、たまたま一件売れて一件のレビューがつくこともあります。
過信し過ぎず、あくまでも指標の一つと判断しましょう。
【結論】ランキンググラフだけではなく、いろんな指標を参考に判断しよう
このように、ランキンググラフだけでは仕入れ判断できない商品もたくさんあります。
ランキンググラフが正しく表示されている商品でも同じですが、1つの指標を過信し過ぎず、いろいろな指標を見て総合的に判断する練習をしてみてください。
そうすることで、あなたのリサーチ能力は少しずつ向上するはずです。
リサーチはすればするほど成長します。
【まとめ】ランキンググラフの読み方を理解して正しい仕入れ判断をしよう!
ということで今回はランキンググラフの概要と、使い方をできるだけ詳しく解説しました。
ランキンググラフはAmazon物販を有利に進めるために必ずチェックしなければいけない項目です。
ランキンググラフを正しく読めないと、仕入れ個数を間違えたり、全く売れない商品を仕入れてしまったりします。
リサーチで最も重要な項目と言っても過言ではないくらい重要なので、必ずランキンググラフを理解するようにしましょう。
そうすれば、あなたもAmazon物販で安定して稼げるようになるはず。
ちなみにランキンググラフがチェックできるツールは基本的に有用です。
しかしモノトレーサーだけは無料で使うことができます。
今からAmazon物販にチャレンジしようと考えているなら、まずはモノトレーサーから使ってみてはいかがでしょうか?
まずはモノトレーサーを使ってみて、
もっと効率化したい!
と思ったなら、有料のKeepaやNEW TYPE DELTA TRACERを導入しましょう。