おそらくこの記事を読んでいるあなたはAmazon物販を実践しているはず。
では質問です。
あなたの先月の利益率は何%でしたか?
この質問にすぐに答えられないのであれば危険かもしれません。
Amazon物販を含む物販ビジネスでは、利益率が非常に重要です。利益率を確認せずにビジネスを進めていると来年の年初あたりに震えることになるかもしれません。
ということで、この記事では、なぜ利益率が低いと危険なのかについて詳しく解説します。
なんとなくAmazon物販を実践している人は必ずチェックしてください。
ちなみにこの記事では利益率に絞って危険性をアナウンスしています。しかしこの記事の内容は利益率はが低い人に限った話ではありません。利益率が高くて好調な人でも、利益をバンバン使っていたら後で信じられないくらいの地獄を見ることになります。
特にビジネスを始めたばかりで自分で確定申告をしたことがない人は要注意。
【結論】利益率が低すぎると危険な理由
まずは結論からです。
- 利益率が低いと何が問題になるのか?
- Amazon物販における利益率の目安とは?
この2つについて解説します。
利益率が低いと何が問題になるのか?
Amazon物販において利益率が低いと、キャッシュフローと税金の2つ意味で問題が発生します。
例えば、利益率が5%の場合で考えてみましょう。
問題 | |
---|---|
キャッシュフローの問題 | お金の回収ができず常に高速で在庫を回し続けなければならない |
税金の問題 | 翌年に請求される税金でほぼ全て消える可能性がある |
以上が、低い利益率が危険な理由です。
ただし、これだけでは簡潔すぎると思うので、この記事ではもう少し深掘り解説します。
Amazon物販における利益率の目安とは?
では、具体的にAmazon物販の利益率はどれくらいを目指すべきか解説します。
結論としては、20%以上の利益率を目指しましょう。理由は、20%あれば仕入れや手数料、税金等を差し引いても、ビジネスを成長させるだけの資金が確保できるからです。
例えば、売上が50万円あった場合、利益率が20%なら10万円の利益が確保できます。この利益を再投資すれば、さらに利益を積み重ねていくことが可能です。
逆に、これよりも低い利益率だと資金をうまく回すことができず、キャッシュフローが行き詰まり、ビジネスを成長させることが難しくなります。
ただし、最初はある程度低い利益率でもビジネスに慣れる意味でやってもいいでしょう。しかし、ビジネスに慣れてきたら、少しずつ利益率を高める意識を持つことが大切です。
低利益率がキャッシュフローに及ぼす悪影響
それではここからは低利益率がキャッシュフローに及ぼす悪影響について、もう少し深掘りしていきましょう。
- 利益額が少ないため収益性が悪化
- 手数料や返品などで利益が消えるリスク
- 少しの価格競争で赤字になる
- 長期的な在庫が難しくなる
これらの影響が考えられます。それぞれ解説します。
利益額が少ないため収益性が悪化
利益率が低いと、売上を上げても利益が手元にあまり残りません。
例えば、利益率5%で売上が100万円あっても、手元の利益は5万円しか残りません。
これでは努力が報われず、モチベーションの低下につながりますし、さらに言うと外注化やツールの導入にも制限が生じるため、ビジネスを好循環に乗せることが難しくなります。
好循環を生み出すには、利益率を上げ、外注化やツールの活用を進めていく必要があります。
手数料や返品などで利益が消えるリスク
利益率が低いと、FBA手数料や返品などのリスクが極めて高くなります。特に高額商品の返品が1件でも発生すれば、全ての利益が吹き飛ぶ可能性さえあるのです。
例えば、利益率5%で100万円の売上を達成したとしましょう。利益額は5万円です。ここで、5万円の商品を販売していて、その商品が破損しているという理由で返品になったとします。
すると、あなたが積み上げてきた5万円の利益は全て消えてしまうのです。
さらに悪いことに、返品された商品が実際に故障していれば、中古品として再販することすらできません。このようなリスクが常に付きまとうため、利益率を高く保ち利益を確保することは非常に重要なのです。
ちなみにAmazon.comから仕入れた商品なら、条件を満たしていれば無料で返品できる可能性があります。
少しの価格競争で赤字になる
利益率が低いと、価格競争に巻き込まれた時にすぐに赤字になってしまう危険性があります。
例えば、5,000円の商品を利益率5%で販売していると仮定しましょう。この場合、利益額はわずか250円です。
価格競争が始まれば、この利益は一緒で消え去りますよね。
さらに、たった250円の利益のために5,000円もの在庫を抱えることは大きなリスクとなります。Amazonでは価格競争が日常茶飯事であるため、薄利かつ低利益率の商品を扱う際は特に注意が必要です。
どうしても利益率が低い商品を扱いたいときは、高単価な商品の場合だと利益を残しやすくなります。ただし、その場合は在庫リスクなどもあるので臨機応変に対応する必要があります。
長期的な在庫が難しくなる
利益率が低いと、資金の回収も困難になります。例えば、資金があまりない人が100万円分の商品を仕入れた場合、次のクレジットカードの支払いまでに最低100万円を回収しないと、資金がショートする可能性がありますよね。
利益率が5%の場合、仕入れた商品の95%以上を売らないと資金を回収できません。
クレジットカードの締め日は長くても60日程度です。
つまり、ほぼ全ての商品を60日以内に売り切らないとビジネスが回らず、クレジットカードの支払いができずにビジネスが破城します。
一方、20%だった場合は、8割の商品売れば回収できる計算になります。だいぶ余裕が出てきますよね。余裕が出ると長期在庫もできるようになるので、利益を確保しやすくなります。
ぶっちゃけ物販は資金ゲーなので、資金が多い人の方が圧倒的に有利です。
低利益率が税金に及ぼす悪影響
次に利益率が税金に及ぼす悪影響を見ていきましょう。
- 後から消費税が回収される
- 所得税や住民税が重く感じられる
この2つに絞って解説をします。
後から消費税が回収される
物販に限らずビジネスで発生した消費税は、事業主側が顧客から徴収して、それを後から国に収める仕組みです。例えば、当年の売上に対する消費税は、翌年に請求されます。
この仕組みを理解していないと、資金管理を誤り支払いが困難になる可能性があります。
特に利益率が低い場合、残存利益も少なくなるため、支払いがさらに厳しくなります。
例えば、年間売上が2,000万円程度の場合、消費税は数十万円の支払いが必要となります。計画的に資金を確保していれば問題ありませんが、無計画に使用していたり仕入れに回していたりした場合は消費税が払えないという最悪の結果が待っています。
Amazon物販を行う際は、消費税を考慮し、利益を専用の口座に蓄えておくことをおすすめします。
所得税や住民税が重く感じられる
Amazon物販で稼いだ際に発生する税金は消費税だけではありません。所得税や住民税も課せられます。
消費税同様に資金管理をしっかりとしていないと払えない状況になる可能性がありますよね。
こういった税金関係はしっかりと払っておかないと後でもっと最悪の状況に追い込まれます。
よって払うことが大前提なのですが、低利益率すぎる場合はこれらの資金が確保できず支払えない可能性が生じてしまいます。
だからこそ、利益率をできるだけ高めて、稼いだお金は税金を考慮しながら確保する必要があります。
【まとめ】利益率の管理があなたの成功を左右する
ということで、今回は低利益率の危険性について解説しました。
Amazon物販で成功するためには、利益率を無視することができません。
利益率を無視してしまうと、ビジネスが回らなくなったり、税金の支払いができなかったりでデメリットしかありません。
特に現状が利益率10%以下なのであれば、危険水準です。
すぐにでも、リサーチや仕入れの基準を改善し、1%でも上げる努力をしましょう。
もしも利益率がなかなか上がらないのであれば、取り組んでいる方法が間違っているかもしれません。
Amazon物販ではちょっとしたリサーチの方法で大きく結果が変わります。
もしも今の方法でうまくいっていないのであれば、少し立ち止まって戦略を練ってみてはいかがでしょうか。
ノウハウを見直したり先輩セラーにアドバイスをもらうのも1つの手だと思います。
私でよければコンサルも実施しているので、お気軽にお声掛けください。10年以上の経験をもとにアドバイスさせていただくので、きっと成長のお手伝いができると思います。
ちなみに今回は利益率の危険性について解説しましたが、利益率が高くても資金管理を怠ればビジネスはうまく回らなくなります。
稼げているからといって調子に乗って利益を全部使っていたら税金が払えなくなります。稼げることは素晴らしいことですが、資金管理にだけは注意しましょう。
特に今年から始めたばかりで、自分で確定申告をしたことない人は徴収額に愕然としますよ。