Amazonで販売していると、
あれ、そういえばあの商品、2日前に売れたはずなのにまだ確定しないな…。
という、不可解な状況になったとありませんか?
もしかするとそれ、ライバルセラーから嫌がらせにあっているかもしれません。
実は、Amazonではコンビニ決済を悪用することで、ライバルセラーに致命的なダメージを与えることができます。
自分勝手かつ最低な方法なので、活用することはおすすめしません。
しかし、この方法があるということを知っておけば、あなたの利益を守ることにつながります。
悪用しないと約束できる方は、この先を読み進めてください。
この記事では、悪用してくるセラーからの対策法も紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
Amazonのコンビニ決済とは?
まずは「そもそもamazonのコンビニ決済って何?」という人も多いと思うので、簡単に紹介しておきます。
- コンビニ決済とは?
- ECサイトにおけるコンビニ決済の利用率
それぞれ簡単に紹介します。
コンビニ決済とは?
Amazonでは現在5つの決済方法が利用できます。
- クレジットカード決済
- あと払い(ペイディ)
- 携帯電話会社の請求
- PayPay
- コンビニ・AMT・ネットバンキング・電子マネー
コンビニ決済とは、商品を購入後にコンビニに支払いに行く方法です。
商品の注文確定後から3日間の猶予が設けられています。
つまり、商品が注文されてから、最大で3日間は在庫が確保されることになります。
もちろん3日間のうちに支払われる保証はありませんが、在庫はその期間、保留されることになります。
結論からお伝えすると、悪質なセラーがこのシステムを使って嫌がらせをしてきます。
詳しい方法の後ほど解説します。
ECサイトにおけるコンビニ決済の利用率
SBペイメントサービスの調査によると、6.6%はコンビニ決済を利用しているとの結果が出ました。
クレジットカード持ってない方や、現金派の方はコンビニ決済を利用しているのかもしれませんね。
【暴露】悪質なライバルセラーによるコンビニ決済の悪用手法
ここからはコンビニ決済の悪用方法を暴露します。
あくまでも身を守るために知識を入れてください。
あなたが使うために紹介しているわけではありませんので、ご理解いただけると幸いです。
- コンビニ決済の悪用手法を暴露
- どんな商品が狙われる?
それぞれ紹介します。
コンビニ決済の悪用手法を暴露
それでは、本題です。コンビニ決済の悪用方法はこちら。
- ライバルセラーの在庫を全てコンビニ決済で注文する
- 支払い期限の三日間、支払わずに放置
- 在庫が復活したらまた購入する
この方法で簡単にライバルセラーの在庫を長期保留にすることができます。
もう少しそれぞれ詳しく解説します。
ライバルセラーの在庫を全てコンビニ決済で注文する
例えばある商品に、あなたともう1人のセラーだけが出品していたとしましょう。
あなたの在庫は10個、ライバルは3個。
なぜか、ライバルセラーの方がカート獲得率が良いので、なかなかあなたのカートの順番が回って来ず思ったように売れません。
この時、あなたがライバルセラーの全ての在庫をコンビニ決済で購入します。
そうすると、ライバルセラーの在庫は支払い保留中となりカートボックスから消えます。
これでライバルが不在になるので、あなたはライバル不在でカートを獲得し販売することができます。
支払い期限の三日間、支払わずに放置
現在、Amazonのコンビニ払いの猶予は注文確定から3日間です。
この3日間何もせず放置しているとライバルセラーの在庫は支払い保留中のまま動かせなくなります。
当然ですよね。通常であれば、このまま支払いを待ち、支払いが完了したと同時に商品の発送手続きに移ります。
Amazonとしてはそれが通常の対応なので、在庫は当然ですが動かせなくなります。
売れているのにお金が入ってこない状態です。しかも商品カタログ上からも消えています。
在庫が復活したらまた購入する
保留期間が過ぎたら、またしばらくすると商品カタログに戻ってきます。
戻ってきたらまた同じようにすべての商品の注文を確定させましょう。
そうすると、あら不思議。また、ライバルが不在になり、あなただけでカートを独占できます。
この方法使えば売りたい商品からライバルを排除してカート独占して販売できます。
Amazonでは、カート獲得率が重要なのはご存知ですよね。
違法でもないですし、Amazonの規約を大きく違反しているわけでもないので、なかなか対処しづらいのがこの悪徳な手法がなくならない理由です。
どんな商品が狙われる?
もし、あなたがこのコンビニ決済の悪用方法を利用する場合、どのような商品を優先して狙いますか?
おそらく大きな利益が出る商品だったり、回転が早い商品だったりを狙うでしょう。
特に、人気が高く常に需要がある商品の在庫をコンビニ決済で購入し放置していればライバルに大きな打撃を与え、あなたにも大きな利益が入ってくることが想像できると思います。
つまり、いい商品に限ってこのような悪用が横行しているということです。
在庫保留による影響とそのリスク
それでは、このコンビニ決済の悪用方法を利用された場合、あなたにどのような影響があるのかを紹介していきましょう。
- キャッシュフローの悪化
- 価格競争による販売価格低下
- トレンドが過ぎて回転の低下
それぞれ詳しく解説します。
キャッシュフローの悪化
まずはキャッシュフローの悪化です。
当然ですが、支払い保留中が続けば本当は売れていたかもしれないのに、売れない状況が続きます。
低価格商品ならばまだしも、高価格商品であれば深刻なダメージになりかねません。
価格競争による販売価格低下
例えば現在はあなたとコンビニ決済を悪用するライバルセラーの2人だけがいたとします。
もしあなたがコンビニ決済の悪用を受けているときに、5人ぐらいのセラーが入ってくれば、一気に需要と供給のバランスが崩れ価格競争が発生。販売価格が低下する可能性があります。
そうなれば、本来獲得できていた利益が獲得できず、最悪の場合は赤字になることすらあります。
トレンドが過ぎて回転の低下
コンビニ決済の悪用はトレンド商品でも多く発生します。
トレンド商品は、いかに早く仕入れて早く売るかが勝負になりますよね。
よって、ライバルセラーも焦っていることが多いです。
あなたの在庫が決済保留中になっているタイミングでトレンドが過ぎてしまえば、回転が悪くなり不良在庫になる可能性があります。
コンビニ決済の悪用手法に対する具体的な対策
それではここからは、コンビニ決済の悪用手法を回避する対策方法を紹介します。
この対策をしているだけで、100%コンビニ決済の悪用からあなたの資産を守ることができるので、まだ対策していない人は、ぜひ今のうちに対策しておいてください。
主な対策方法は、以下の2つ。
- Amazonセラーセントラルからコンビニ決済の制限をかける
- プライスターでコンビニ決済の制限をかける
どちらもコンビニ決済を制限する方法です。
コンビニ決済を制限することで、普通にコンビニ決済をして、購入したい方の注文を制限してしまうことにもつながります。
上で紹介していたように、ECサイトによるコンビニ決済の利用率は6.6%。
- 6.6%の本当のお客様を諦めるか
- ライバルセラーからの嫌がらせを受け入れるか
どちらを受け入れるかは、あなたの判断次第です。
私としては、ライバルセラーからの嫌がらせを受けた方が、損失的にも精神衛生的にもストレスが溜まると感じているので、コンビニ決済は制限したほうがいいと考えています。
それぞれの方法は、以下の記事にまとめているので、設定方法がわからない方は参考にしてみてください。
Amazonは対策や対処をしてくれないの?
そもそもAmazonは対策してくれないの?
と思う方もいると思います。
結論としては、対策してくれる可能性は非常に低いです。
なぜならなら、本当に買う可能性があるからです。
Amazonからすると、コンビニ決済利用=システムの悪用とは判断しにくいですよね。
よって、Amazonからしても対策することが非常に難しい案件といえます。
ただし、何回も何回も保留されて、どう考えても悪用されてると判断できる時もありますよね。
そんな時は対処してくれない可能性が高いですが、念のために報告しておきましょう。
Amazonへ報告する方法は、こちらの記事にまとめているので、参考にしてみてください。
【まとめ】あなた自身で対策してあなたの資産を守ろう
ということで、今回はAmazonのコンビニ決済を悪用した長期保留とその対策についてまとめました。
コンビニ決済は、ECサイトの決済方法でも6.6%とそれなりに大きな割合を占めています。
しかし、その方法を使った悪用手法があるのも事実。
あなたがセラーなら、
- 悪用を受け入れながらコンビニ決済を継続する
- 悪用を防止するために、コンビニ決済を制限する
この2つから選択する必要があります。
私はAmazonで10年以上物販をしており何度も被害に遭ってきました。
Amazonにも報告したことがありますが、やはり明確に対処をしてくれた事はありません。
毎回毎回ストレスが溜まりますし、キャッシュフローにも影響します。
コンビニ決済を利用したい消費者には悪いですが、私はコンビニ決済を制限することに決めました。
あなたはどうしますか?
もしコンビニ決済を制限する場合は、以下の記事を参考に設定してみてくださいね。
このブログでは、Amazon輸入物販ビジネスの基本的な情報から他では見ることができない深いノウハウを発信しています。
あなたが本気でAmazonで稼ぎたいと思っているなら、役立つ内容がたくさんあるので、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- コンビニ決済の悪用手法に対してAmazonは対策してくれますか?
-
残念ながら、Amazonがこの手法に対して特定の対策を講じる可能性は低いです。本当に購入する可能性があるため、システムの悪用とは簡単に判断できないからです。
- コンビニ決済を制限すると、どのくらいの売上に影響がありますか?
-
コンビニ決済の利用率はSB Payment Serviceの2018年の調査によると約6.6%とのです。調査期間が少し古いので今はもう少し減っている可能性がありますが、コンビニ決済を制限することで、少なくとも一部の顧客の購入機会が減少する可能性があります。
- コンビニ決済を制限する方法を教えてください。
-
コンビニ決済を制限するには、Amazonセラーセントラルやプライスターの設定を行います。具体的な設定方法については、別の記事で詳しく説明していますので、そちらを参考にしてください。
- 悪用されていると感じた場合、どのように対処すれば良いですか?
-
まずはAmazonに状況を報告することをお勧めします。報告しても対策が講じられない場合は、コンビニ決済の制限を検討するのが賢明です。
- コンビニ決済の悪用手法に対して他に有効な対策はありますか?
-
現在のところ、最も効果的な対策はコンビニ決済を制限することです。他の方法については、今後の対策として検討していく必要があります。