Amazon物販で利益が出ているはずなのになぜかお金が増えない。
そう感じている人も多いのではないでしょうか?10万円の粗利が出ているはずなのに、なぜか銀行口座のお金が減っている。
実はこれ、あるあるなんです。
なんとなく理由はわかっているけど、確信が持てない。
そんな人に向けて、Amazon物販のキャッシュフローの概要とお金が増えない3大原因を徹底解説します。
さらに後半ではお金を増やすための方法もしっかりと解説します。
Amazon物販でイメージ通りにお金が増えず悩んでいる人はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
Amazon物販でお金が増えない3大原因とは
まずは結論から。
- 不良在庫として溜まっている
- そもそも計算間違いをしている
- 売上よりも仕入れが多い
それぞれ解説します。
不良在庫として溜まっている
例えば、
- FBAの倉庫に数ヶ月間放置している商品がある
- 一度売れたけど返品されて自宅の片隅に置いてある商品がある
- 破損して届いたけどどう対処したらいいのかわからない商品がある
- 仕入れるだけ仕入れて納品していない商品が家に溜まっている
これらは圧倒的に利益を食い潰すものなので、放置せずに最優先で対処すべきです。
仮に販売した商品で粗利10万円を稼いでも、これらの仕入れ資金が10万円分なら1円も増えていませんよね。
よって、不良在庫は最優先で対処しなければなりません。
不良在庫の処分の方法は後で詳しく解説します。
そもそも計算間違いをしている
Amazon欧米輸入を例に主な経費を見ていきましょう。
- 商品の仕入れ代金
- アメリカ内での送料
- 転送会社の手数料
- 関税と消費税
- 国際送料
- 納品代行手数料
- FBA倉庫までの送料
少なくともこれらくらいの経費が発生します。あなたはこれらの経費を正しく計算できていると胸を張って言えますか?
おそらくかなり雑に扱っている人もいると思います。
あなたの物販スタイルに合わせて経費を計算してみてください。
1円単位で正確に計算する必要はないけど、できるだけ誤差は縮めておく
欧米輸入の場合は為替レートなどがあるので1円単位で計算するのはほぼ不可能です。実際には不可能ではありませんが、ぶっちゃけ粗利を出すのに1円単位の計算は時間の無駄です。
それよりも数円〜数十円の誤差でもいいので、確実に計算をまとめること、そして大切な時間をリサーチに回した方が間違いなく有意義です。
為替レートを加味して大きめに見積もる
例えば、
- 1ドル150円なら151円で仕入れ値を計算する
- クレジットカードの為替手数料を高めに計算しておく
こうすることで、
- 「実は利益が出ていなかった…」を避けられる
- 仕入れ基準が自動的に上がり実際の利益率が向上する
このようなメリットがあります。
利益計算をするときは厳しめの設定をすることでリサーチ力の向上にもつながります。
ひこーるオリジナルスプレッドシートを使えば自動で計算できる
とはいっても不安な人も多いと思います。
そんなときは、ひこーるオリジナルのスプレッドシートを活用してみてください。
イメージはこちら。
データを入力すればこんな感じで粗利や利益率などが自動で算出されます。
もちろん為替データも常に最新のものを読み込ませているので利益の誤差も少ないです。
期間限定で無料配布しているので興味がある人はこの機会に受け取っておいてくださいね。
売上よりも仕入れが多い
メチャメチャシンプルに解説します。
- Aという商品を10万円で1つ仕入れた
- Aは売れて手元に15万円として返ってきた
- Bという商品を15万円で仕入れた
- Bという商品はまだ売れていない
この場合、Aという商品で一時的に5万円増えています。しかしその増えたお金でBという商品を仕入れたので手元にお金は残っていません。
利益が出ているはずなのに手元のお金が増えない人はほとんどがこの状態です。つまり利益分が商品としてある状態。
この場合は心配しなくても確実に資産が増えています。ご安心ください。
この例ではかなりシンプルな商品状況なので理解しやすいと思います。しかし実際は毎日のように仕入れして、何百という商品数を扱います。
だからこそ、管理が難しですしお金が増えている実感が湧きません。もしも、利益が出ているはずなのに増えていないと気持ちが不安になったときは、この話を思い出してみてください。
そうすれば、現金ではなく在庫という資産が増えていることに気付くはずです。
Amazon物販で手元のお金を増やしたい時の3つの対処法
お金が増えない原理はわかったけど、やっぱり早くお金を増やしたい!
そう思う人も多いと思うので、ここからは手元のお金を増やす方法を3つ紹介します。
- 仕入れ額を一時的に抑える
- 不良在庫をしっかり売る・損切りする
- 利益計算が間違っていないかを確認する
それぞれ解説します。
仕入れ額を一時的に抑える
利益を含めて、回収している金額以上に仕入れする金額が大きければ手元のキャッシュは増えません。
上でも解説したとおり利益分は商品として存在することになるからです。じゃあどうすればお金が増えるかというと、仕入れ資金を一定にすることです。
例えば、こんな感じ。
仕入れた金額 | 回収した金額 | 増減 | |
---|---|---|---|
1月 | 10万円 | 11万円 | +1万円 |
2月 | 10万円 | 11万円 | +1万円 |
3月 | 10万円 | 11万円 | +1万円 |
このように仕入れた金額を一定に保ち、在庫もうまくコントロールすれば確実に現金が増えます。もちろん不良在庫や返品などもあるのでここまでキレイにはなかなかいきませんが、基本的にはこの考え方です。
ただし、利益を増やす段階では現金を増やすのが難しいです。なぜなら「利益を増やす=売上を伸ばす」ということだからです。つまり今以上の大きな利益を狙うのであれば、今よりも仕入れ額を大きくする必要があるということですね。
仕入額を上げる段階では、利益を仕入れに回すことになるのでキャッシュは増えないと思ったほうがいいです。
不良在庫をしっかり売る・損切りする
不良在庫は最大の敵と言ってもいいくらい極悪です。
例えば、1万円の利益を得ようとします。そうすると仮にROIが10%だとすると10万円分の仕入れが必要。10万円分仕入れて、それが売れて初めて1万円の利益です。
しかし不良在庫は違います。同じように1万円の利益を目指して10万円分の仕入れをしたとします。
仮にこの10万円分の商品が売れ残ったり、中古で返品されたりしたらそのまま10万円分の赤字です。
このように利益を作るのは難しいですが、赤字を出すのは簡単です。だからこそ、不良在庫などの取り扱いには細心の注意が必要なんです。
不良在庫が出た場合には最優先で対処しましょう。
例えば、
- 商品ごとに販売までの猶予を決めて、それを過ぎたら価格を下げてでも在庫処分する
- 返品されたら中古で販売するのか、仕入れ元に返品するのか、他販路で売るのかを決める
絶対にやってはいけないのが放置です。
放置はそのまま赤字として残り続け、ジリジリとあなたを苦しめます。何度も言いますが、必ず対処するようにしてください。
利益計算が間違っていないかを確認する
これは物販をするなら大前提です。上でも解説しましたが、経費や利益の計算は1円単位である必要はありませんが、できるだけ誤差がないようにしましょう。
この計算ができていないと、赤字商品をひたすら仕入れてしまっている可能性があります。
「ライバル不在で美味しいな〜!」と思っていた売っていたら、実は赤字でジリジリとあなたの資産が減っていたということを避けるためにも、計算には最新の注意を。
欧米輸入なら、私が作ったスプレッドシートを活用すれば仕入原価や手数料の計算に役立ちます。
無料で配布中なので、欧米輸入をやるなら受け取っておいてください。
Amazon物販でキャッシュが増えるまでの流れを解説
最後にAmazon物販でお金が増えるまでの流れを紹介しておきます。
まずはあなたが稼ぎたい目標利益を決めて、その利益を目指せる仕入れ資金を準備することが大前提です。
その資金が準備できて初めて現金が増えます。流れはこちら。
- 1ヶ月で稼ぎたい目標利益を決める
- 投資感覚で少しずつ資金を増やすイメージを持つ
- 資金が貯まったら仕入れ金額を固定する
それぞれ解説します。
1ヶ月で稼ぎたい目標利益を決める
まずは1ヶ月で稼ぎたい目標利益を決めましょう。そうすれば、自然とあなたに必要な資金がわかります。
ここではわかりやすいようにROI(投下資本利益率)を使って考えてみましょう。
ROIを超簡単に説明すると、投下したお金(仕入れ値)に対しての利益の割合です。
10万円の仕入れをして11万円で帰ってきらた、ROIは10%です。
目標利益 | RIO10%の場合の 必要資金 | ROIが25%の場合の 必要資金 | ROIが50%の場合の 必要資金 |
---|---|---|---|
5万円 | 50万円 | 20万円 | 10万円 |
10万円 | 100万円 | 40万円 | 20万円 |
20万円 | 200万円 | 80万円 | 40万円 |
30万円 | 300万円 | 120万円 | 60万円 |
50万円 | 500万円 | 200万円 | 100万円 |
100万円 | 1000万円 | 400万円 | 200万円 |
このように、まずは1ヶ月で稼ぎたい金額を決める。
そしてそれにはどれくらい資金が必要で、どれくらいの利益率が必要なのかを知る。
そうすることで、お金が増えるまでの道のりが明確に見えてきます。
この目標設定はかなり重要なので覚えておいてください。
投資感覚で少しずつ資金を増やすイメージを持つ
Amazon物販は投資に近いです。
- 10万円分の仕入れをして12万円になって返ってくる
- 12万円分の仕入れをして14万円になって返ってくる
実際はもっと複雑ですが、シンプルに見るとこんな感じです。お金を商品、商品をお金にグルグルと回して少しずつ増やすイメージ。
よって、物販で稼いだお金は基本的に他で使ってはいけません。
少しずつ資産を増やしていくイメージです。そしてあなたが目標とする利益に必要な資金が貯まるまでグルグルと回し続けましょう。
これができれば徐々に利益額が増えます。
資金が貯まったら仕入れ金額を固定する
ある程度の資金が貯まったら仕入額を固定します。仕入額を固定することで支出を制限して商品ではなくお金が増えます。
この表の感じですね。
仕入れた金額 | 回収した金額 | 増減 | |
---|---|---|---|
1月 | 10万円 | 11万円 | +1万円 |
2月 | 10万円 | 11万円 | +1万円 |
3月 | 10万円 | 11万円 | +1万円 |
仕入れた金額を固定して、しっかり回収する流れができればお金は増え続けます。
Amazon物販で現金を増やすイメージはこんな感じです。
【まとめ】キャッシュフローを意識して在庫数と手元資金の増減を適正に保とう!
ということで今回はAmazon物販のキャッシュフローについて解説しました。
この考えはAmazon物販で稼ぐ上で本当に大切な考え方です。
一度読んで理解できなかったなら、何度も読み返して頭に叩き込んでおいてください。
もう一度この記事の内容をまとめます。
- 不良在庫として溜まっている
- そもそも計算間違いをしている
- 売上よりも仕入れが多い
このような状態だと手元のお金はなかなか増えません。しかしせっかくAmazon物販をやっているなら手元のお金を増やしたいですよね。
そんな時は以下の方法を実践します。
- 仕入れ額を一時的に抑える
- 不良在庫をしっかり売る・損切りする
- 利益計算が間違っていないかを確認する
このような対処をすることで徐々に銀行口座にお金が増えていきます。
もう少し具体的にまとめると、
- 1ヶ月で稼ぎたい目標利益を決める
- 投資感覚で少しずつ資金を増やすイメージを持つ
- 資金が貯まったら仕入れ金額を固定する
これができれば利益に釣られて銀行口座のお金も少しずつ増えてきます。
それまではしばらく辛抱が必要ですが、絶対に忘れてはいけないのが「お金が増えていない=稼げていない」ではないということ。
利益が出ているのにも関わらずお金が増えていないなら、それは商品という財産が増えています。
商品が増えるということは将来的にお金は間違いなく返ってきます。
まずは投資感覚でコツコツと仕入れ資金を貯めていきましょう。そうすればきっとAmazon物販で稼ぐイメージが湧いてくると思いますよ。
お金を増やすためには不良在庫の処分がかなり重要です。もし不良在庫や余剰在庫、滞留在庫の処分方法に悩んでいるなら、以下の記事も参考にしてみてください。