Amazon欧米輸入の単純転売は稼げます。稼げますが、疲弊している人も多いのではないでしょうか。
例えば、
- 知的財産権の侵害によるアカウントリスク
- 真贋調査
- 突然の商品ページ消滅
- 誰も得しない価格競争
- 利益商品を見つけても出品制限
稼げるビジネスモデルですが、単純転売だけにこだわっているといつまで経ってもこれらのリスクやストレスから逃れることはできません。
そこで、欧米輸入に慣れてきた人が取り入れるべきなのが「交渉」です。
交渉することで、
- 本物と証明できる仕入れ先
- ライバルが追従できない価格設定
- 独占販売権の獲得による独占販売
このようなメリットが生まれます。
でも交渉って難しそう。
と思うかもしれません。
結論からお伝えすると、やってみると意外と簡単です。
だからこそ、まだ一度も交渉をしたことがないなら、ぜひ一度交渉してみましょう。
その勇気が、あなたの未来を開きます。
勇気がと言いましたが、実際のところはそんなに勇気がいる行動でもありません。最初はただメールを送るだけです。
欧米輸入の一歩先へ行ってみませんか?
ということでこの記事では、
- 欧米輸入の交渉の概要
- 交渉が成功しやすい商品の特徴
- プロが実践する交渉の手順
- 交渉用のテンプレート公開
- もう一歩先の交渉術
- 交渉に対する考え方
これらの内容をまとめた保存版です。
Amazon欧米輸入の交渉で成功したい人には必見の内容です。というか読まないといけない記事です。
欧米輸入で本気で成功したいなら、必ず読んでください。
ちなみに、もっと気軽に交渉の練習をしたいならeBayがおすすめです。eBayでの交渉方法は以下の記事にまとめています。
そもそも卸交渉とは
まずは「そもそも卸交渉とは」という部分を簡単に解説します。
- そもそも卸交渉とは【メリットも解説】
- 交渉する目的は安く安定した仕入れルートの開拓
- 本物を取り扱うことができる【真贋調査や出品制限も軽々突破】
- 商品の取り扱い体系について【並行輸入品なのか正規輸入品なのか】
- 正規輸入品として仕入れできれば独占販売も夢じゃない
それぞれ解説します。
そもそも卸交渉とは【メリットも解説】
卸交渉は、メーカーや卸業者に直接卸してもらえるように交渉することです。
卸交渉をして仕入れルートを作るメリットはこちら。
- より上流から仕入れられるので中間マージンの節約が期待できる
- 正真正銘の本物が扱えるので出品制限を突破できる
- 真贋調査対象になっても突破できる
ぶっちゃけメリットしかありません。本来の物販とはこういうことですよね。
Amazon欧米輸入の1つのゴールはここです。
交渉する目的は安く安定した仕入れルートの開拓
Amazon欧米輸入の単純転売の場合、主な仕入れルートはAmazon.comだったりeBayだったり。
もちろん安く仕入れはできますが、小売店で売っている以上はマージン(手数料)が上乗せされています。
マージンは業者を挟めば挟むほど追加されます。小売店から購入する場合のイメージはこちら。
- メーカー
- 卸業者
- 小売店
- 消費者←ココから仕入れ
中間マージンが多く取られていますよね。
メーカーや卸業者に交渉して仕入れルートを開拓することで中間マージンの節約が期待できます。
イメージはこちら。
- メーカー←ココから仕入れ
- 卸業者←ココから仕入れ
- 小売店
- 消費者
メーカーが最上流だとすると、マージンを取られることなく仕入れが可能。
圧倒的有利なことがわかると思います。さらに供給の安定化も図れます。
小売店から仕入れる場合、売り切れていたり急に価格が上がったりすることがあります。これでは安定した仕入れや納品ができませんよね。
しかしメーカーや卸業者から直接仕入れるなら、基本的に安定した供給が期待できます。
Amazonのカートボックス取得要件には「在庫を切らさない」というものも含まれています。
つまり安定した仕入れルートの開拓はAmazon物販攻略の鍵とも言えるのです。
安く安定した仕入れルートが開拓できれば、日々のリサーチも楽になります。
カートボックスの獲得条件については以下の記事に詳しくまとめています。
本物を取り扱うことができる【真贋調査や出品制限も軽々突破】
Amazon.comやeBayから仕入れた場合。
「この商品は100%絶対本物です!」と自信を持って言えますか?
もちろんAmazon本体やメーカーから仕入れた場合は本物と自信をもって言えます。しかしマーケットプレイスのセラーやeBayの個人セラーから仕入れた場合は、100%自信をもって言えませんよね。
だからこそ小売仕入れをした商品は、出品制限の解除や真贋調査の突破が難しいのです。
しかし卸交渉をしてメーカーや卸業者から直接仕入れているなら、本物と証明できるインボイスなどの書類が準備できます。どんなことを言われても証拠となる書類があるので「これは本物です!」と自信を持って販売が可能。
最近、規制が強まっているAmazon物販ビジネスですが、正しいルートを開拓すればまだまだ余裕で稼げます。むしろ、今後は正しいルートを開拓した人だけが稼げるビジネスになる可能性すらあります。
今後も長くAmazon物販で稼いでいく予定なら、卸交渉は必須項目です。
商品の取り扱い体系について【並行輸入品なのか正規輸入品なのか】
卸交渉をして仕入れた商品=正規輸入品ではありません。
契約状況によっては、並行輸入品と同じ扱いになります。
よって、交渉をして契約するときはどのような契約かを必ず確認しましょう。それによって出品できる商品カタログが変わります。
少し難しいかもしれませんが、かなり重要な部分なので何度も読み返して理解してください。
正規輸入品 | 並行輸入品 | |
---|---|---|
流通経路 | 正規代理店を通して輸入された商品 | 正規代理店を通さずに輸入された商品 |
価格 | 正規価格で販売される | 低価格で販売されることがある |
品質 | 保証が受けられる | 保証を受けられないことが多い |
上記の表の通り正規輸入品と並行輸入品の大きな違いは保証の有無です。
- あなたが契約するときに、ただ安く仕入れて売るだけなら並行輸入品
- あなたが契約するときに、保証の部分までフォローされているなら正規輸入品
ザックリ説明するとこんな感じです。正規輸入品として販売するのであれば、販売代理店として保証のフォロー体制を整える必要があります。
例えば、
- 商品の品質保証
- 故障時の交換や返金対応
- 日本語説明書
- カスタマサポート
などが挙げられます。
交渉ではどのような契約形態なのかを必ず確認しましょう。
正規輸入品として仕入れできれば独占販売も夢じゃない
交渉がうまく進み、正規輸入品として仕入れができることがあります。そうするとあなたが取り扱う商品は「並行輸入品」ではなく「正規輸入品」です。
仮にあなたが出品している商品ページが並行輸入品のページなら、新しく正規輸入品のページを作り直して販売できます。
もちろん、新規商品ページの作成が面倒なら、そのまま並行輸入品ページに出品してもOK。
そのときは、説明欄に「当ショップの商品は正規輸入品です。」などと書いておくと一定の効果があります。
話を戻します。
他に正規輸入品を取り扱っているセラーがいないなら、商品ページを作れば、あなたは独占して販売が可能。
ライバルが不在なので価格競争に巻き込まれることなく、高利益率が狙えます。まさに最高の環境が構築できます。
ただしライバルは並行輸入品ページ
正規輸入品ページ内にライバルが不在でもライバルになり得るものがあります。それがあなたが今まで出品していた、もしくは出品しようとしていた並行輸入品のページです。
お客様は商品ページ内で比較をせず、商品ページをまたいで比較します。もちろん正規輸入品の方が安心感がありますが、価格的に並行輸入品の方が安いならそちらを選ぶお客様も多いです。
あなたは正規輸入品のセラーとして、
- 商品ページを魅力的に作り込み
- 保証の手厚さのアピール
- 並行輸入品に負けない価格設定
などを頑張る必要があります。
正規取扱店になったからといって、すぐに楽に稼げるわけではありません。
正規輸入品のページでも相乗りしてくるセラーは一定数いる
Amazonの仕様上、誰でも簡単に相乗り出品できます。
あなたが並行輸入品を扱っていたときに、利益が出る商品ページに相乗り出品していたように、他のセラーもあなたが作った正規輸入品のページに相乗りしてきます。
そんなとき、あなたは対応に迫られます。
- そのまま放置して一緒に販売する
- 正規輸入品のページと説明して出品を取り止めてもらう
- Amazonに報告して追い出す
面倒ですが、何かしら対応しないと並行輸入品のページのように大量の転売セラーが流れ込み、結局価格競争に巻き込まれてしまいます。
正規品出品者も実は楽ではないんです。
卸交渉が成功しやすい商品の3つの特徴をコッソリ紹介
それではここからはより実践的なノウハウを紹介します。卸交渉をするにはまず、交渉する商品を見つける必要があります。
基本的にリサーチ方法は普段のリサーチと同じです。
ただ、
卸交渉の対象商品ってどうやって見つけたらいいの?
と思う人もいると思うので、卸交渉が成功しやすい商品の3つの特徴をコッソリ紹介します。
- 転売だけで高回転して高利益を維持している
- 日本に販売代理店が存在していない
- 日本では聞いたことがないような小さなメーカーやブランド
それぞれ解説します。
転売だけで高回転して高利益を維持している
Amazonの売れ筋商品のほとんどは以下に該当します。
- Amazon本体が出品している
- メーカーや代理店が出品している
要は正規ルートで正規品や正規輸入品として販売されている商品ですね。
しかしリサーチをしていると、たまに上記に該当しない本当に転売だけで高回転かつ高利益を維持している商品があります。
こういった商品を購入するときのお客様の心理を考えてみましょう。
- 本当はAmazon本体やメーカーから購入したい
- でも売ってないから不安だけど知らないセラーから買おう
- できれば正規品を購入したいな
- 並行輸入品でも手に入るならなんでもいいや
- 他では売ってないからここで買おう
本当なら正規品を購入したいけど、ないから並行輸入品で妥協して買っている人も多いはず。
つまり需要はあるのに供給が追いついていないということです。こういった商品を見つけて、日本に販売代理店などがなさそうなら交渉の対象です。
多くはないですがこのような商品もあります。見つけたら積極的にリサーチしてみましょう。
日本に販売代理店が存在していない
交渉するときの大前提です。
日本に販売代理店があるのにメーカーに交渉した場合、ほとんどの場合は以下のような回答が返ってきます。
日本に代理店があるからこっちに連絡してください。メールアドレスはこちらです。
当然ですよね。そのために日本に代理店を作っているので。よって、日本に代理店がある商品の交渉は時間の無駄です。
気になる商品を見つけたら、まずは日本に代理店がないか必ず確認しましょう。
日本では聞いたことがないような小さなメーカーやブランド
あなたが聞いたことあるようなメーカーやブランドは、基本的にすでに日本に代理店があると考えた方がいいです。
当然ですが、あなた以外にも卸契約や代理店契約を目指しているセラーは多いです。本来であれば商社がするようなビジネスなので、有名メーカーなどは商社と契約していることがほとんどです。
私たちのようなスモールビジネスでの成功を目指しているなら、狙うべきはもっともっと小さなメーカーやブランドです。
- ユニークな商品を売っている
- 日本では見たこともないような商品を売っている
- 可愛い商品を売っている
- 便利な商品を売っている
でも、日本に代理店はなさそう。そういったメーカーやブランドと契約すれば、日本でも十分売れる可能性があります。
そして、そういった小さなメーカーやブランドの契約を繰り返していけば、いずれ大きな契約が結べるかもしれません。
まずは小さなメーカーやブランドで交渉の練習をしてスキルアップを目指そう。
卸交渉するメーカーや卸業者の商品データを集めよう
ここからは、卸交渉を実際に進めるためのノウハウを紹介します。まずは、卸交渉をしたい商品の情報を集めましょう。
集めるデータは主に3種類です。
- 交渉したい商品を取り扱うメーカーや卸業者をリサーチする
- 問い合わせ窓口の有無をチェックする
- 卸交渉したい商品のデータを収集する
それぞれ解説します。
交渉したい商品を取り扱うメーカーや卸業者をリサーチする
卸交渉をしたいと思える商品に出会えたら、メーカーのホームページや卸業者の有無を確認します。
基本的な方法はこちら。
- メーカー名で検索する
- メーカー名+distributorなどで検索する
まずはGoogleなどでメーカー名を検索してみましょう。ホームページを持っているメーカーなら検索上位に出てくるはず。
卸業者を探す場合は、distributorも検索ワードに加えます。distributorはそのまま卸業者という意味です。
ホームページを持たないメーカーが増えている
一昔前はホームページがあるのが当たり前でした。しかし最近はホームページがない場合があります。
そんなときは、
- X(旧Twitter)
この辺りもリサーチします。
SNSだけで運営している業者も多くあります。
問い合わせ窓口の有無をチェックする
メーカーのホームページなどを見つけたら問い合わせフォームを確認します。ほとんどの場合は、ページ下部に「Contact Us」などと表示されています。
問い合わせ窓口があるなら、交渉可能です。
卸交渉したい商品のデータを収集する
交渉ができることがわかったので、次は卸交渉をしたい商品のデータを集めましょう。
最低でも以下の情報を集めます。
- 日本に総代理店があるかどうか
- Amazonでどれくらい売れているか
- 競合商品はあるか
日本に代理店があるかどうか
上でも解説しましたが、日本に代理店がある場合は、卸ししてくれる確率がぐっと下がります。
さらに日本の代理店に相談してくれとメールアドレスを伝えられるだけになる可能性が非常に高いです。
当たり前ですが日本に代理店があるなら、そこを通してくれというのが常識ですよね。つまり日本に総代理店がある場合は交渉するだけ無駄です。
Amazonでどれくらい売れているか
どれくらい日本で需要があるのかを調べます。
例えば、
- Amazonで継続して毎月100個程度売れている
- Amazon以外のECモールでも安定して売れている
- 実店舗でも売れている
などを調べてみましょう。どんなデータでもいいのでできるだけ多くの情報を集めます。
競合商品はあるか
次に競合する商品もリサーチします。競合する商品があった場合はその商品の売れ行きやレビューなども確認しましょう。
交渉するときには、競合商品に勝つ見込みがあるのか、自分ならどんな戦略で売り上げを上げるのかを考えます。
もし自分が本当に代理店になった場合、どのような戦略があるのかを提示すると交渉がうまくいく確率が上がります。
卸交渉の成功率を高める準備を整えよう
交渉を成功させるには準備が必要です。
- ショップページやホームページを準備する【理由も解説】
- 【無料】超簡単にホームページを作る方法
- 【無料】超簡単にショップページを作る方法
- ショップページを作るときに注意すべき2つのポイント
それぞれ解説します。
ショップページやホームページを準備する【理由も解説】
交渉では、こちらが真っ当にビジネスをやっているということを伝えなければなりません。
あなたがメーカーだとして、どこの誰だかわからない個人に商品を卸したいと思いますか?
売り上げだけ上がればOKなら卸すかもしれません。しかし商品の価値を守りたいと思うなら相手を選びますよね。
だからこそ、こちらは相手に選ばれる小売業者になる必要があります。
選ばれる小売業者になるためには、信頼してもらえる実績や運営状況が伝わる何かが必要です。
そこで活躍するのが、ショップページやホームページということ。
ちなみにメーカーの中にはAmazonでの販売を嫌っていたり、禁止していたりする企業も多いです。
こういった理由から、卸交渉を本格的にスタートさせるなら、ショップページやホームページを準備しておくことをおすすめしています。
【無料】超簡単にホームページを作る方法
実はショップページやホームページは無料で簡単に作れます。どうせ交渉するなら、成功率を上げるためにも作っておいて損はありません。ということで、まずはWixというサービスを使って無料でホームページを作りましょう。
Wixなら無料で簡単にオシャレなホームページが作成可能。しかも専門知識はいりません。
ホームページ作成に興味はあるけど、プログラミングとかワードプレスとか全くわからないという人は、とりあえずWixで作ってみてはいかがでしょうか?
ただし無料の場合は専用ドメインなどが使えません。ドメインとは、例えばこのブログなら「hikomhikom.com」です。
Amazonなら「amazon.co.jp」ですね。サイトの住所のようなものです。
Wixの無料版の場合は、このドメインが「.wixsite.com/<サイト名>」に設定されます。
つまり、
このホームページはWixの無料版で作られているんだな。
というのが、一瞬でばれてしまいます。よって、信頼感に欠けます。
しっかりと作り込みたいなら、有料プランに加入してドメインを取得しましょう。
ドメインはWix以外の方法でも取得できますが、設定とか色々面倒です。
交渉用のホームページと割り切って使うなら、全部Wix上で作ったほうがスムーズだと思います。
ちなみに独自ドメインを作成すると専用のメールアドレスも作成できます。
【無料】超簡単にショップページを作る方法
Wixでホームページを作ったら、次はBASEでショップページを作りましょう。
WixにもWixストアというショップ機能がありますが、使用するには追加で月額料金が必要です。
今回作るショップページはあくまでも交渉用の材料。本当にこのショップから商品を売る必要はありません。
よって、できるだけ無駄な手数料は抑えておくべきです。BASEなら商品が売れるまで完全無料でショップの作成から運営が可能。ここはお金をかけずに、それっぽい雰囲気のショップページをサクッと作っちゃいましょう。
ショップページとホームページをリンクさせておく
ホームページとショップページができたら、それぞれのページをリンクさせておきましょう。
ホームページには、ショップページのURLを掲載して「ここで売っています」とアピール。
ショップページには、ホームページのURLを掲載して「私たちの会社はこちら」とアピール。
それぞれをつなげておくことで、信ぴょう性が高まります。
だいぶビジネスっぽくなってきたと思いませんか?もう少し洗練させていきましょう。
ショップページを作るときに注意すべき2つのポイント
ショップページを作るときは2つのポイントがあります。
- ショップページを作るときは専門性を意識する
- ショップページに出品する商品は無在庫でOK
それぞれ解説します。
ショップページを作るときは専門性を意識する
キャンプ用品の会社と交渉をするなら、キャンプ用品やアウトドアグッズ専門店のショップを作ったほうがいいです。
例えば、キャンプ用品を扱っている会社と交渉するのに、CDやおもちゃ、家電などが中心のショップだった場合。
もちろんそれでも卸してくれる業者はあると思います。
しかしより成功率を高めたいのであれば、キャンプグッズ専門店の方が成功しそうではないでしょうか?
あなたがメーカー側の人間だとします。転売業者もしくは専門店から同時に交渉が届いて場合、どちらに卸したいと考えますか?
おそらく専門店ですよね。交渉は人と人との繋がりでもあります。
できるだけ好印象になるような状態を作って臨むに越したことはありません。
少し面倒ですが、交渉する業種に合わせてそれぞれのショップページを作りましょう。
ちなみにホームページは1つで問題ありません。小売業をしている業者ということが伝わればOKです。
ショップページに出品する商品は無在庫でOK
ショップページは、あくまでもショップを運営しているアピール目的です。
本来であれば、しっかりと運営をして売り上げを上げていることに越した事はありません。
しかし、実際にその実績を作るのは難しいと思います。なのでまずはAmazonなどの売れ筋商品を参考に商品を出品していきましょう。
出品は無在庫出品でOKです。
Amazonとは違い、あなたのショップです。無在庫であっても有在庫であっても自由です。
出品するときは、本当に売れてしまう可能性があるのでしっかりと利益が出る金額に設定にしておきましょう。
配送期間は無在庫で売れても大丈夫なように、2週間から1ヵ月程度の余裕を持っておくと、本当に売れてもお客様に迷惑をかけることがありません。
ついでに利益を得ることができるのでたくさんの商品を出品しておいて良いと思います。
そんな弱小ショップで本当に売れるの?
と思うかもしれませんが、実際売れることがあります。
交渉相手に合わせたメール文を作成する【注意:テンプレートあるけど要改変】
さて、これで準備が整いました。
ここからは、交渉するためのメールを作っていきましょう。
- メールを作るときは自信を持った文面で情報を伝える
- リサーチした客観的データを伝える
- 私に任せればもっと売り上げが伸ばせると伝える
- 月にどれくらいの契約をしたいか伝える
- 交渉用テンプレートはこちら
- 販売代理店も狙ったテンプレートはこちら
- 返信があればさらにメリットを提示する
- 販路などを質問されたら作成したホームページやショップページを提示する
それぞれ解説します。
メールを作るときは自信を持った文面で情報を伝える
あなたは貿易会社の社長もしくは個人事業主です。それを絶対に忘れてはいけません。
そして、自信を持って以下の情報を伝えましょう。
- 日本の販売代理店であること
- ネット物販をメインで行っていること
- どれくらいの売上があるか
- ショップページやホームページのURL
必要最低限の情報を伝えます。
リサーチした客観的データを伝える
次に該当の商品が日本でどれくらい需要があるか伝えます。
例えば、
- Amazonで並行輸入品が販売されていて、月にどれぐらい売れている
- 他のECモールでも高ランキングに入っていて順調に売れている
などです。
このような情報は海外のメーカーに伝わっていない情報です。わざわざ並行輸入品された自身の商品の動向までチェックできませんからね。そういうリアルな現地の情報を伝えると、先方は興味を持ってくれやすくなります。
私に任せればもっと売り上げが伸ばせると伝える
「こちらに日本の販売を任せてくれれば、あなたの商品の魅力を伝えられます。」
そう伝えましょう。
具体的には、
- 商品画像をもっと魅力的にする
- 商品説明をさらに詳しくする
- 広告などを使ってもっとアピールできる
など。
先方からすると日本のマーケットを手放しで開拓できることは魅力的なこと。しかも、勝手に商品を魅力的に売ってくれる会社なら尚更です。あなたは貿易会社の社長であり営業マン。
やり手の敏腕社長兼営業マンになりきって交渉しましょう。
月にどれくらいの契約をしたいか伝える
さていよいよ仕上げです。
ここまでで、
- 私たちは日本の販売代理店であるということ
- どんな会社やサービスを運営しているか
- 該当商品の日本での需要
- 私たちに任せてくれたら、もっと売り上げを伸ばせること
これらを伝えてきました。
最後に「だから毎月○個くらいの卸契約をしてほしい。」ということを伝えましょう。
さらに「今後、需要が伸びてくればもっとまとめた購入もできる。」と未来の話も入れておくと効果的です。
この一文に関してはあくまでも未来の話で確定ではありません。だから言っておいて損はない。
順調にいけばもっともっと取引したいということを伝えておくことで、今後も継続して売上に貢献するということを伝えましょう。
交渉用テンプレートはこちら
ということで、ここからはテンプレートの紹介です。
まずは、とりあえず安く仕入れさせてほしい場合のテンプレートです。
日本で販売代理店をしている◯◯と申します。ネット販売を専門としており、昨年は数百万円の売上を達成しました。
本日は、御社の商品▲▲▲に興味を持ち、ご連絡させていただきました。並行輸入品は広く出回っていますが、貴社の製品はまだ日本では正式に発売されていません。にもかかわらず、Amazon.co.jpでは毎月○個売れており、他のECサイトでも上位にランクされています。
参考までに資料を添付します。御社の製品は日本では大きな可能性を秘めていますが、正規の流通がなければ日本の顧客は物足りなさを感じてしまいます。
御社の製品を弊社にお任せいただければ、日本でのビジネス拡大のお手伝いができます。貴社の製品を日本で販売させていただけませんか?
御社の商品「▲▲▲」の魅力を一緒に世界に広めていきましょう!
もしお取引が可能でしたら、▲▲▲の卸価格を教えてください。売れ行きが良ければ、将来的には関連商品も契約したいと考えています。
ご連絡をお待ちしております。
よろしくお願いします。
これを英語に翻訳すると、
Hello,
I am ◯◯, a sales agent based in Japan. I specialize in online sales and achieved sales of millions of yen last year.
I am writing to you today because I am interested in your product, ▲▲▲. Although parallel imports are widely available, your product has not yet been officially released in Japan. Despite this, it is selling well on Amazon.co.jp, with ○ units sold every month, and is also highly ranked on other e-commerce sites.
I have attached some materials for your reference. Your product has great potential in Japan, but without official distribution, Japanese customers are left wanting.
If you entrust your product to us, we can help you expand your business in Japan. Would you consider allowing us to sell your product in Japan?
Let’s spread the appeal of your product, ▲▲▲, together around the world!
If we can do business together, please let me know the wholesale price of ▲▲▲. If sales go well, we would like to contract for related products in the future.
I look forward to hearing from you.
Best regards.
こんな感じ。
もちろんこれが答えではないです。あくまでも一例なので、
- ここは私ならこうするかな
- ここはこうの方がいいかな
このような部分はあなたなりに編集してみてください。というか編集して使うべきです。
テンプレをうまく活用して、あなたなりの交渉文を作ってみてください。
翻訳は従来からのGoogle翻訳サービスやChat GPTなどの生成AIを活用する
少し前まではGoogle翻訳やDeepL翻訳が翻訳ツールの主流でした。しかし最近はChat GPTの登場で生成AIの翻訳も注目されています。
翻訳レベルはどれも十分通用するレベルなので、好きな翻訳方法を使えばいいと思います。ちなみにもっと精度の高いビジネスメールが作りたいなら、ココナラなどのサービスもおすすめ。
自分自身で翻訳する自信がないなら、ココナラなどを使って翻訳してもらうのもありだと思います。
返信があればさらにメリットを提示する
先方から返事があればチャンスです。まずは内容をしっかりと理解しましょう。
そして、内容に合わせてさらにメリットを提示します。どんなメリットがいいかについては、返答次第です。
ここからは敏腕営業マンの腕の見せ所。内容にあわせて最善の返信メールを作りましょう。
販路などを質問されたら作成したホームページやショップページを提示する
販路を聞かれた場合は作成したショップページのURLを送りましょう。
あわせてアピールすると効果的なものは、
- ホームページのURL
- 他のメーカーとの取引実績
など。
他にも有利に見えるアピールポイントを持っているなら、積極的にアピールしましょう。
Amazonで販売を禁止しているメーカーもあります。Amazonについて触れられたら、併売を考えていることも正直に伝えた方がいいと思います。
販売禁止ではなく、価格を守ってほしいとお願いされることもあります。
本気で卸契約を成功させたいなら熱意が伝わる電話交渉を使う【英語のプロに依頼してみよう】
本気で契約を取りにいきたいなら電話交渉を活用しましょう。
方法はこちら。
- メールよりも電話の方がインパクト大
- 英語が話せないならココナラなどの通訳サービスを活用する
- ライバルと差をつけた交渉術で契約を勝ち取ろう
それぞれ解説します。
メールよりも電話の方がインパクト大
さて、あなたがメーカーの担当者だとしましょう。おそらくいい商品を扱っているメーカーの担当者には毎日たくさんの営業メールが届くはず。
その1件1件に目を通しますか?
おそらく件名だけ見て、不要と感じたら開きもせずにアーカイブするはず。
だからこそメールは件名が重要なんです。
しかし、電話ならどうでしょう?
電話がかかってきたら、とりあえず出ますよね。個人の電話なら無視する人もいると思いますが、会社としてやっているなら、電話がかかってきたら出るしかありませんよね。
つまり山のように届くメールより電話の方が圧倒的にアプローチしやすいということです。
これを使わない手はありません。
海外からの営業電話となればインパクトもかなり大きいですよ。
英語が話せないならココナラなどの通訳サービスを活用する
とは言っても、
いや…英語話せないし…。
という人も多いはず。もちろん、私も全く話せません。
でも大丈夫。
上でも紹介したココナラで、同時通訳できる出品者を探して手伝ってもらいましょう。
文章の翻訳よりは高額ですが、数千円〜数万円で交渉をサポートしてくれます。
あなたは貿易のプロであって、英語のプロではないと思います。ビジネスを進めるならそれぞれのジャンルのプロに手伝ってもらいましょう。
英語での交渉なら英語のプロに頼むのが一番。
ライバルと差をつけた交渉術で契約を勝ち取ろう
ほとんどのライバルは定型分のメールで交渉をします。そんな中、あなただけは電話を使って熱意を伝えます。
どちらが交渉の成功率が高いかは言うまでもありませんよね。
有益な卸契約を勝ち取るための4つのマインド
最後に有益な卸契約を勝ち取るためのマインドを4つ紹介しておきます。
- メールの返信があるのは100件に1件あるかないか【返事がなくて当たり前】
- 返信があってもいい条件とは限らない
- いい条件を提示してもらえるのは返信があったメーカーの50件に1件程度
- ダメで元々!継続さえしていればいつかはいい条件で契約できる
それぞれ解説します。
メールの返信があるのは100件に1件あるかないか【返事がなくて当たり前】
メールで交渉する場合、返信があるのはおおよそ100件に1件程度です。最初は渾身の交渉メールに返信がなくて悲しい思いをするかもしれません。
しかし、やっていくうちにだんだん慣れてくると思います。基本的には返信がなくて当たり前。
返信があればラッキーくらいの気持ちで取り組みましょう。
返信があってもいい条件とは限らない
返信があっても契約ができるとは限りませんし、いい条件を提示してもらえるとは限りません。
例えばこんな返信が多いです。
- うちは卸契約をしません
- 小売店から購入してください
- 卸売の価格が記載されたPDFを添付
- 詳しく話をしたいと興味を持ってくれる
上2つは諦めるか、どうしても契約したいなら電話などでさらにアピールしてみましょう。
下の2つは契約できる可能性があります。ただし、いい契約とは限りません。
卸売の価格が記載されたPDFを添付
PDFが添付されてくる場合は、基本的に交渉があった相手には全て卸していると思われます。
単純転売するよりは安く仕入れができる可能性があるので、条件が合えば直接仕入れてもいいと思います。
しかし、簡単にの卸仕入れができるという事はライバルも同様に契約できるということです。
単純転売よりはライバルが少ないですが、卸交渉しているライバルとは競合する可能性があるので仕入れ数や価格競争には注意が必要です。
詳しく話をしたいと興味を持ってくれる
条件などを詳しく聞かれる場合があります。この場合は、相手もこちらに興味を持っている状況なので慎重に対応しましょう。
自分たちが日本で販売すればどういうメリットがあるのかしっかりと説明します。うまくいけば独占販売権が得られる可能性があります。
いい条件を提示してもらえるのは返信があったメーカーの50件に1件程度
返信があるのは100件に1件程度。そしてさらにその中でも、本当に条件がいいのは50件に1件程度と考えて挑むようにしましょう。
それくらい、良い条件を得る事は難しいということです。
逆にここを頑張って乗り切れば、安定した収益を得ることができると考えれば頑張れるはずです。果てしない数字に見えますが、諦めずに継続すればきっといい契約が取れるはず。
諦めが悪い人だけが結果を残せます。
ダメで元々!継続さえしていればいつかはいい条件で契約できる
卸交渉はダメで元々です。冷静に考えて、全く知らない国の全く知らない人からメールが届いても無視する可能性が高いですよね。こちらがどんな人かもわからないですし、詐欺の可能性だってあるわけなので。
だからこそ信頼を得るためのアピールポイントはたくさん持っておいて損はないです。
とにかく継続、継続、継続。
1件目で成功する人もいれば、1,000件チャレンジしてもダメな人もいます。ぶっちゃけ運要素も結構あります。
単純転売で安定した収益を作りつつ、時間を見つけて交渉を継続し続けましょう。
そうすれば、いつかはきっといい契約が結べます。
【まとめ】卸契約を勝ち取ってビジネスのレベル上げよう
ということで今回はAmazon欧米輸入の交渉について、できるだけ詳しくまとめました。
交渉が成功し、いい契約が取れたらビジネスのレベルが一気に上がります。
今までが輸入転売だったなら、ここからは貿易事業です。
自分自身のビジネスへの気持ちも世間からのあなたのイメージも大きくレベルアップするはず。
簡単ではないですが、我慢強く継続すれば必ず契約は取れるので、チャレンジする価値はあります。
楽しんで取り組んでいきましょう。
ちなみに交渉を効率化したい場合は外注化も可能です。外注化はビジネスを効率よく進める上で必須なので、うまく活用していきましょう。