Amazon物販を成功させるには絶対にやってはいけない仕入れ手法が5つあります。もしあなたがこれらの手法を取り入れているのであれば、今すぐやめるべきです。
そうしないと遅かれ早かれあなたのAmazon物販ビジネスは終焉を迎えるかも。
せっかく希望の期待を胸に始めたビジネスです。どうせなら長く続けて、稼ぎ続けたいですよね。
だからこそAmazon物販を始めたばかりの人は間違った方向に進まないように、この記事をぜひ参考にしてみてください。
先に結論からお伝えすると以下の5つの手法は絶対にやってはいけません。
- 手持ちキャッシュ以上の仕入れ
- 在庫の縦積み
- 価格改定ツールを使わない
- 分割払いやリボ払いを使う
- 自分の好きなものや感覚を信じて仕入れる
もしあなたがこれらのどれかをやっているなら今すぐやめてください。そして正しい方向に軌道修正しましょう。
今から、これらの手法を絶対にやってはいけない理由をできるだけ詳しく解説していきます。
手持ちの現金以上に仕入れをおこなう
1つ目は手持ちの現金以上の仕入れをおこなうことです。要は銀行口座にあるお金以上の仕入れですね。
ネット上では「お金が無くてもできる!」のような話もありますが個人的にはおすすめしません。そういったお話をします。
- クレジットカードさえあれば大丈夫は嘘
- トラブルは当たり前のように発生する
- 手持ち資金以上に仕入れていいのは中級者から
それぞれ解説します。
クレジットカードさえあれば大丈夫は嘘
ネット上には「クレジットカードさえあれば、お金がなくても物販はできます。」のような悪魔の囁きをよく見かけます。が、個人的にはこれは圧倒的におすすめできません。
なぜなら、最初からそんなにうまく売れる商品を見つけられないからです。クレジットカードの猶予は最大でも約60日。
その期間で、
- 商品を仕入れる
- 納品する
- 販売する
- 利益を出す
- Amazonから入金される
というサイクルを回す必要があります。もしあなたが初心者だとして、これを60日間で完璧にできそうですか?
もちろん1商品だけではありません。Amazon物販ではたくさんの商品を仕入れて売ってを繰り返します。
その中で、予想通りに売れない商品も発生します。
そういったことから、手持ちの資金以上の仕入れをクレジットカードで行なってしまった場合は、クレジットカードの締日までに資金が回収できず支払いに間に合わない可能性があります。
そうなると、クレジットカード払いを分割に変更したりリボ払いに変更したり、親族や友人などにお金を借りなければならなくなります。
なんとかなればいいですが、どうしようもなくなってしまうとクレジットカードの支払いができずにブラックリスト入りしてしまうことも。
そうなれば、今後のクレジットカード作成やローンにも影響します。
このようなことから、クレジットカードの利用枠だけでの仕入れは非常に危険といえます。
トラブルは当たり前のように発生する
また、Amazon物販では当たり前のトラブルが発生します。
例えば、
- 思ったように商品が売れずクレジットカードの支払いに間に合わない
- 返品や返金が多発する
- 引当金によりキャッシュが回らない
など、普通に運営しているだけでも常に何かしらのトラブルは抱えていると考えたほうがいいです。
正直なところ、私も10年以上Amazon物販に携わってきましたが、トラブルが全くない状況という方が少ないです。いつも多少のトラブルを抱えながら進んでいるイメージですね。
それぐらい常に何かしらのトラブルがあると想定して動きましょう。
手持ち資金以上に仕入れていいのは中級者から
以上のことから、初心者がいきなり手持ち資金以上の仕入れをするのはおすすめできません。
もし失敗してしまったら、クレジットカードの支払いに間に合わず、ビジネスが回らなくなる可能性があります。
あとで紹介しますが、最悪の場合はクレジットカードを分割決済したりリボ払いに切り替えたり。
これらの手法はあくまでも一時的にピンチを乗り越えるためであって、常用すべきものではありません。
その理由について後ほど詳しく解説します。
そういった最悪な事態を避けるためにも、リサーチ力が身についていない初心者は手持ち資金以上の仕入れは避けましょう。
まずはコツコツと手元にある資金を少しずつ増やすイメージで取り組んでみてください。
分割払いやリボ払いって仕入れをする|手数料で利益が消える
Amazon物販を進める中で、どうしても、クレジットカードの決済までに現金が回収できないというトラブルが発生するかもしれません。上でも解説した通り、これは絶対にダメなんですけどね。
しかし何かのミスでそういったことが発生してしまう人も一定数いるのも事実です。
そんなときにやってしまう、もしくは、やらざるを得なくなるのが、
- 分割払い
- リボ払い
これは地獄への入り口です。
ようこそ地獄へ。
これらがなぜダメなのかというと、圧倒的に手数料が高いからです。
分割払いならまだギリギリセーフかもしれません。しかし、リボ払いに手を出した瞬間Amazon物販は終わりです。
冷静に考えていきましょう。
Amazon物販の利益率はいくらくらいですか?仮に15%としましょう。
リボ払いの金利を知っていますか?リボ払いの年利は約15%です。月利に換算すると1.25%です。
さて、これらの情報をもとに10万円分の仕入れをして、それをリボ払いにしたとしましょう。毎月返済するのは5,000円と仮定します。
仕入れ額 | 10万円 |
利益率 | 15% |
リボ払いの年利 | 15%(月利約1.25%) |
リボ返済額 | 5,000円 |
まず、リボ払いの利息は日割りで計算されますが、簡略化のため月単位で計算します。最初の1ヶ月にかかる利息は以下の計算式で求められます。
10万円 × 1.25% = 1,250円
次に1ヶ月間の支払いの内訳についてです。
毎月5,000円の返済額を設定している場合、この5,000円からまず利息1,250円が引かれます。残りの3,750円が元金の返済に充てられます。
つまり、毎月5,000円を支払っても、実際に借金が減るのは3,750円だけです。
ここからAmazon物販の利益について考えていきましょう。仮にAmazon物販で利益率15%の商品を扱っていた場合、10万円の売上に対して得られる利益は以下の通りです。
10万円 × 15% = 15,000円
この利益の15,000円を元にリボ払いを続けた場合、たった1ヶ月で15,000円の利益から8.3%にあたる1,250円が利息に消えることになります。
これ、どれだけヤバいかわかりますか?たった1ヶ月で利益の8.3%が持っていかれます。これが毎月のように続いていくと考えるとまさに悪魔の契約。
だからAmazon物販で稼ぎたいなら、絶対にリボ払いは使ってはいけません。
いえ、Amazon物販じゃなくてもリボ払いだけは絶対に手を出してはいけないということを頭に叩き込んでおいてください。
どうしても、クレジットカードの返済が間に合わない場合は、リボ払いではなく、分割払いで乗り越えましょう。
それでもなかかなビジネスが回らないのであれば、資金が足りないのか、リサーチ能力が低い可能性があります。
その場合は、
- リサーチ能力を磨く
- 資金を本業やアルバイトで貯める
- 在庫の管理を徹底する
- 諦めて違うビジネスに挑戦する
Amazon物販にチャレンジしたいのであれば、まずは運用資金を貯めること。そして、しっかりとビジネスと向き合う時間を確保しリサーチ能力を磨くこと。
それがAmazon物販ビジネスで成功するための原則です。大事だから最後にもう一度お伝えしておきますね。
リボ払いだけは絶対にダメ。
在庫の縦積み|余剰在庫および赤字リスク増大
在庫の縦積みとは、同じ商品を10、20個とたくさん仕入れることを指します。この手法によるメリットとデメリットはこちら。
メリット | デメリット |
---|---|
リサーチが楽 仕入れが簡単 在庫管理が容易 | 価格変動により一気に全商品赤字があり得る ライバルが増えると滞納在庫になりやすい |
これらについてもう少し深掘りしていきます。
リサーチは楽だけどその分リスクもある
縦積みはリサーチ自体は楽です。時間がないセラーでも一気に仕入れて売上を作れる可能性があります。
しかし、その分のリスクも当然あります。
メーカーから独占販売権を得た商品であれば、問題ありません。しかし、単純転売の商品であれば、いつライバルが相乗り出品してくるか分かりません。
相乗り出品が大量に発生すれば、カートボックスの獲得が難しくなり、回転率は極端に低下すると予測できます。また、なかなか売れなくなるので価格競争が発生しやすくなります。
そうなると、今まで利益商品だったのに、いきなり大量の赤字滞留在庫になる可能性がありますよね。
リサーチが間違っている可能性を考慮する
あなたの判断が正しいのなら縦積みは有効な手法です。しかし、ほとんどの場合は何かしらの落とし穴があります。
例えば、あなたの目の前に1つ2,000円の利益商品が30個あったとします。しかもKeepaを確認するとメッチャ売れているしライバルも少ない。
あなたは何個仕入れますか?おそらくほとんどの人は全部仕入れると思います。これが縦積みの主な思考です。
もちろん、本当に正しいリサーチができているのであれば問題ありません。しかし、ほとんどの場合は、何かしら判断ミスをしている可能性があります。
例えば、
- 季節性の商品で、需要がすぐに終わる可能性がある
- メーカーが大量に在庫を抱えており、近々値下げする可能性がある
- ライバルが少ない理由が、実は需要が少ないからかもしれない
挙げ出したらキリがありません。
このように、在庫の縦積みには多くのリスクが潜んでいます。一見魅力的に見える商品でも、市場の変化や予期せぬ要因により、大きな損失を被る可能性があります。
広く浅く仕入れてリスクを分散させる
そのため、特に初心者なら縦積みを積極的にするのではなく、少量を多く仕入れる戦略を取り入れましょう。
もちろんその分リサーチは大変になります。時間もかかるでしょう。
しかし、あなたが目的としていることは楽にリサーチを完結るすことではなく、お金を稼ぐことのはずです。
であれば、リスク分散を戦略に加えることは必須ですよね。
だからこそ、多少大変であっても無理な縦積みはせず、できるだけたくさんの商品を広く浅く扱ってリスクを極力減らすことを心がけてみてください。
そうすればAmazon物販のリサーチで大きなミスを犯すことは避けられるはずです。
価格改定ツールを使わない|カートボックス獲得率低下により売上激減
Amazonでは同じ商品は全員が同じ商品カタログに出品するというシステムが採用されています。
そして、その商品カタログにおいて最も競争力がある出品者がカートボックスを獲得できるというルールがあります。
つまり、同じ商品を出品している他のセラーよりも1円でも安ければ、あなたの商品が売れる可能性が高くなるのです。
この競争を制するために、多くのセラーが価格改定ツールを使用しています。
逆に、価格改定ツールを使わないと
- 競争力が低下し、商品が売れにくくなる
- 価格変動に迅速に対応できず、利益機会を逃す
- 手動での価格管理に多くの時間を費やすことになる
というたくさんのデメリットが発生します。
つまり、Amazon物販で安定して稼ぎ続けるためには価格改定ツールは必要不可欠ということです。
もしあなたが本気でAmazon物販で稼ぎたいと考えているのであれば、必ず何かしらの価格改定ツールを導入しましょう。
ちなみに私が推奨しているのはプライスターというツール。
プライスターは価格改定以外にもあなたのAmazon物販ビジネスをサポートしてくれます。
Amazon物販を効率的に進める上では必要不可欠なツールなので、まだ導入していない人はぜひ一度触れてみてください。
30日無料で全ての機能が体験できます。
ちなみに今ある価格改定ツールの中で、プライスター以外におすすめできるのはマカド!くらいです。
両方のツールの比較をしたい人は以下の記事が参考になります。
自分の好きなものや感覚で選んで仕入れる
最後に紹介するのは「自分の好きなものや感覚で商品を選んで売ること」です。
もちろんそのような感覚は大切です。大切ですが初心者のうちからその感覚でやると間違いなく失敗します。
これはAmazon物販に限った話ではありませんが、ビジネスは情報と数字が死ぬほど大切です。
逆にいうと、情報と数字をしっかりと把握さえすればAmazon物販で稼ぐことは難しくありません。
情報と数字から仕入れ商品を導き出そう
例えば、
- 販売価格
- 手数料
- ライバルの数
- 過去1ヶ月あたりの売れた個数
- 仕入れ原価
このような数字を適切に管理して、把握をしていれば利益が出て売れる商品はわかるのです。
逆にこのようなデータを無視して、自分の感覚だけで仕入れてしまうと利益も取れず売れない商品ばかりを仕入れてしまうことになりかねません。
もちろん、たまには信じられないくらいのセンスを持った人もいるので、それでも稼げる人はいますけどね。
私たちのような一般人にそのようなセンスはないので、Keepaなどのリサーチツールを使って、確実に情報と数字を収集しましょう。
自分の感覚を信じていいのは上級者になってから
正直なところ、自分の感覚で仕入れるのは中級者でも難しいです。それくらい需要を読むことは簡単ではありません。
何千件も何万件もリサーチを繰り返して、商品を仕入れて売ってみて、失敗したり成功したりして感覚を掴んでいきます。
そうやって磨き上げたリサーチ力があって初めて自分の感覚を使う時がやってきます。
私の感覚ではそれはいわゆる上級者と呼ばれるレベルになってから。
逆にいうと初心者や中級者は絶対に手を出さないほうがいいです。まずはしっかりとデータを収集し、売れていて利益が出る商品を導き出しましょう。
そうやってAmazon物販で稼げるようになってきた先に「あれ?これって売れそうじゃない?」という感覚が掴めるタイミングきます。
その時に、少しずつチャレンジしてみてください。もちろんこの時も、一気にたくさん挑戦するのではなく1つ1つ少しずつがポイントです。
【まとめ】仕入れは戦略を持って計画的にコツコツと。
ということで、今回はAmazon物販の仕入れで絶対に大損する5つの仕入れ手法を紹介しました。
あなたはこれらをやっていませんでしたか?もし該当するものがあったのなら、今すぐやめて改善してください。
逆にこれらの手法を使っていないのであれば、あなたはAmazon物販を含むビジネス全般において正しい判断をしている可能性が高いです。
Amazon物販は、慎重さと計画性が成功の鍵となります。仕入れを急ぐあまり、リスクの高い手法に手を出すのは避けるべきです。代わりに、市場調査を徹底し、リスクを分散させながら、着実に利益を積み重ねていく戦略が長期的な成功につながります。
早く稼ぎたいという気持ちはわかります。しかしあなたが求めているものは今の一瞬だけ稼ぐことでは無いはず。
中長期的に稼ぎ、安定した収入を得ることこそが本当の目的だと思います。そのためには、慎重な市場分析と適切なリスク管理が不可欠です。焦らず、着実に進めていくことで、長期的に成功するAmazon物販ビジネスを構築できるでしょう。
もしも1人で悩んでいるなら、私のコンテンツがお役に立てるかもしれません。成功に確実に近づきたいと考えているなら以下の記事が参考になるかもしれません。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- Amazon物販で大損する仕入れ手法とは何ですか?
-
手元にある現金以上の仕入れをする、在庫を縦積みする、価格改定ツールを使わない、分割払いやリボ払いを使う、自分の好きなものや感覚で仕入れをする。これらは極めて大損する可能性が高い仕入れ方法です。
- なぜ在庫を抱え込みすぎるのが危険なのですか?
-
在庫の過剰な抱え込みは、資金の流動性低下、商品価値の下落リスク、高額な保管料、需要変化への対応力低下など、様々な問題を引き起こす可能性があります。適切な在庫管理は、Amazon物販の成功に不可欠な要素となります。
- 価格改定ツールはなぜ重要なのですか?
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価格改定ツールは、競争力の維持、価格変動への迅速な対応、価格管理の時間節約、利益機会の最大化など、多くの利点をもたらします。効率的な価格管理は、Amazon物販で安定した収益を上げるために必要不可欠な要素です。
- 初心者がAmazon物販で成功するためには何に注意すべきですか?
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初心者は、データと数字に基づいた意思決定、リサーチツールの活用、リスクの分散、慎重な計画立案と実行、そして客観的な情報の重視が重要です。これらの点に注意しながら、着実に経験を積むことが成功への近道となります。