「Amazon刈り取りって本当に稼げるの?」
「規約違反にならない?」
「新品で出品して大丈夫なの?」
Amazon刈り取りに興味がある人なら、一度はこんな疑問を感じたことがあるはずです。
結論から言うと、間違った方法で実践しなければ稼げるし規約違反にもなりません。
この記事では、Amazon刈り取りの基本ルールから実践手順まで、初心者が安全に始められる方法を解説します。
新品として出品できる仕入れ先の3条件、Keepaでの価格変動チェック、候補抽出から利益計算までの具体的なフローを徹底的にまとめました。
Amazon刈り取りで稼ぎたい、興味はあるけど本当に稼げるか知りたいという人にぴったりの内容です。
- Amazon刈り取りの概要と、価格差が生まれるパターン
- 初心者が絶対に守るべき「新品」コンディションのルール
- 安全に新品として仕入れるための仕入れ先の判断基準
- 刈り取りに使えるツールと、Keepaで見るべきポイント
- 初心者が迷わず実践するための具体的な手順と判断基準
- さらに1歩踏み込んだリサーチ方法と、よくある失敗の回避策
Amazon刈り取りとは
Amazon刈り取りは、Amazon内で値下がりした商品を仕入れ、Amazon内で利益が出る価格で再出品して利益を得る手法です。
シンプルですが、売れ行きや過去の価格の動き、真贋調査のリスクなどチェックすべき項目はいくつかあります。
ただし、そのようなチェックポイントを理解して取り組めば、リスクを抑えながら稼げるビジネスモデルでもあります。
ここでは、刈り取りの定義から価格差が生まれる典型的なパターン、そしてこの手法に向いている人・向いていない人の特徴まで整理します。
まずは全体像を把握して、実践してみるかどうかを判断しましょう。
Amazon刈り取りの定義
Amazon刈り取りとは、Amazon内で一時的に安く出品された商品を仕入れて、通常価格またはプレミア価格で転売する手法です。
Amazonでは価格が常に変動しています。
例えばこちらの商品を見てみましょう。


簡単に説明すると、ピンクの線が価格の動きを示しています。
このように、ガタガタと動いているのがわかりますよね。
AmazonではAmazon自体が価格を調節し、さらに私たちのようなセラーも同じ商品ページに出品して自由に価格を変更できるため、このような動きが発生します。
刈り取りは、こうした価格変動のタイミングを狙って安く仕入れ、価格が戻ったときに販売することで利益を得る手法です。
Amazonの刈り取りができる典型的なパターン
Amazon刈り取りでは価格が落ちないと仕入れができません。
じゃあ、どんなタイミングで価格が落ちるのか?
その典型的なパターンを紹介します。
| パターン | 内容 |
|---|---|
| セール・イベント | タイムセールやプライムデーなどで一時的に値下がりする |
| 価格競争 | 出品者同士の競争で相場が下がる |
| 在庫処分・損切り | 相場を無視した安値が出る |
| 在庫切れ前後 | 在庫状況の変化で価格が動く |
| 価格設定ミス | セラーが誤って大幅に安く設定する |
Amazonでは出品者が自由に価格を設定できるため、こうした価格変動が常に起こっています。
イメージとしては、高割引率のセールがゲリラ的に発生しているような状態です。ここで、需要と供給のバランスを見て一気に刈り取るイメージですね。


向いている人と向いていない人
Amazon刈り取りは、すでに主力のAmazon物販ビジネスを持っている人に向いています。
具体的には、次のような人に適した手法です。
- 欧米輸入や電脳せどりなど、主力のAmazon物販ビジネスを持っている人
- サブ収益源として、ついでに収益を上げられればいいという気持ちで取り組める人
逆に、刈り取りだけで独立しようと考えている人には向いていません。
なぜなら、刈り取りは安定的に収益を上げられるビジネスモデルではないからです。
例えば、電脳せどりのリサーチをしながら面白そうな商品を見つけたら、ついでにKeepaのトラッキングを設定しておく。
そうすることで、Amazon物販の基礎を学びながら、ついでに刈り取りで稼ぐことも可能です。
刈り取りは本業として考えるのではなく、副業の副業くらいの位置づけで取り組むとちょうどいい。それが私の見解です。


初心者がAmazon刈り取りで絶対に守るべき「新品」コンディションルール
Amazon刈り取りで最も注意すべきは「新品コンディション違反」です。
Amazonでは規約違反を繰り返すとアカウント停止につながる可能性が高く、利益を上げる場所そのものを失ってしまうことになります。
特に刈り取りは仕入れ先や出品者の判定を間違えると、本来は新品では販売してはいけないコンディションで仕入れをしてしまう危険性があります。
ここからは、Amazonにおける新品の定義から、具体的な判断基準まで順番に解説します。
Amazonにおける新品の定義
まずはAmazonが定める「新品」の定義を確認しましょう。
- メーカー保証が付いている、または保証書が同梱されている
- 未開封で、開封の痕跡がない
- すべての付属品が揃っている
- 元の商品パッケージに入っている
- 商品パッケージに大きな傷や汚れがない
この定義を満たさない商品は、たとえ未使用であっても新品として出品することはできません。
例えば、未使用でも箱を開けてしまった商品や、付属品の一部が欠けている商品は、中古コンディションで出品する必要があります。
まずはこの基本定義を押さえた上で、具体的な仕入れ先の判断に進みましょう。
新品で販売できる仕入れ先の条件
Amazonで新品として販売できる商品を仕入れるには、仕入れ先の見極めが重要です。
例えば、Amazonマーケットプレイスに出品している個人から入手した商品は、たとえ未開封であってもAmazonでは新品として販売できません。
仮に一時的に販売できたとしても、真贋調査で発覚した場合は出品停止やアカウントへの悪影響につながるため、避けるべきです。
また、Amazonの規約では「メーカー保証がある場合、購入者が正規販売代理店から販売された商品と同等の保証を得られない商品」も新品として出品できないと定められています。
個人出品者や不明確な仕入れ先から購入した商品は、たとえ未開封でもこの保証の要件を満たせない可能性が高いため、リスクがあります。
仕入れる時は、Amazon本体や正規販売代理店など、正規品として証明できる商品を選びましょう。
出品者プロフィールの確認手順
仕入れ先が法人かどうかを判定するには、出品者プロフィールのチェックがおすすめです。
| 手順 | 確認内容 |
|---|---|
| ①商品ページで出品者名をクリック | カートボックス下の出品者名をクリックしてストアページへ移動 |
| ②「販売事業者名」を確認 | ストアページの右側に表示される事業者情報を確認 |
| ③「登録番号」を確認 | インボイス登録番号(T+13桁の数字)があるか確認 |
| ④法人かどうか判定 | 販売事業者名が「株式会社」「合同会社」などの法人格を含むか確認 |
Amazon本体の場合は、出品者が「Amazon.co.jp」と表示されるため、すぐに判別できます。
マーケットプレイス出品者の場合は、必ず上記の手順で販売事業者名と登録番号を確認してから仕入れ判断をしましょう。
個人名や屋号のみの出品者、登録番号がない出品者からの仕入れは、真贋調査のリスクがあるため避けるべきです。
新品で販売してはいけないケース
逆に、次のようなケースは新品として販売できません。
- 個人出品者から仕入れた商品
- メーカー保証が切れている、または保証書がない商品
- 開封済み、または開封の痕跡がある商品
- 付属品が欠けている商品
- 箱に大きな傷や汚れがある商品
このような出品者から刈り取れそうな場合は、中古コンディションで出品するか、仕入れ対象から外す必要があります。
判断に迷ったときの対処法
判断に迷ったら、仕入れないか中古で出品するのが最適解です。
Amazonでは利益を出すことも重要ですが、まずアカウントを守ることが最重要です。
少しでも不安が残る仕入れや出品は、アカウント停止のリスクに見合わないため、避けることをおすすめします。
判断方法はこちら。
| 判断ステップ | 確認内容 |
|---|---|
| ①仕入れ先の確認 | 3条件(Amazon本体・法人・インボイス対応)に当てはまるか |
| ②商品状態の確認 | メーカー保証や付属品で新品要件を満たすか |
| ③最終判断 | 少しでも不安が残るなら中古で出すか見送る |
この判断基準を固定しておくと、候補抽出のスピードも上がります。
迷ったら仕入れない。それが一番の利益確保術です。
刈り取りに使えるツール
Amazon刈り取りの概要と絶対にやってはいけないルールを確認したところで、ここからはいよいよAmazon刈り取りの実践に必要なツールについて確認していきましょう。
Amazon刈り取りを効率的に進めるには、専門ツールの活用が不可欠です。
ここでは、価格追跡や商品リサーチを自動化・効率化するための主要ツールと、特に重要なKeepaの具体的な見方を解説します。
まずは、刈り取りに使える主要ツールを一覧で確認しましょう。
| ツール名 | 特徴 |
|---|---|
| Keepa | 価格追跡・ランキング分析・トラッキング機能 |
| アマレーダー | Keepaより高速な通知(約50秒に1回) |
| せどクロ | Chrome拡張でランキング・価格履歴を確認 |
| モノトレーサー | 価格推移・ランキング変動の分析 |
| SearchBar | 他ECサイトの価格をワンクリック検索 |
Keepaは必須ツールですが、それ以外にも目的に応じて使い分けると作業効率が大きく変わります。
Keepa(必須ツール)
KeepaはAmazon刈り取りに必須のツールです。
価格変動やランキンググラフ、さらにAmazonに登録されている商品情報を細かくチェックできる「Product Finder」まで利用できます。




本格的にAmazon刈り取りに取り組むなら、有料版の利用をおすすめします。
無料版だとランキンググラフや出品者数が見れないなど制限が多く、刈り取りに必要な分析ができません。
ただし、トラッキング機能だけは無料でも使えます。まずはトラッキングだけ試してみたいという方は、拡張機能をインストールして使ってみるのもいいでしょう。
Keepaの詳しい使い方は以下の記事にまとめています。


アマレーダー(高速通知特化ツール)


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 無料 |
| 月額料金 | 5,258円 |
| 登録可能ASIN数 | 500件 |
| 監視頻度 | 約50秒で業界最速 |
アマレーダーはKeepaより圧倒的に速く、価格の変動通知を受け取れる有料ツールです。
公式の発表によると監視頻度が約60秒に1回でKeepaよりも圧倒的に高速なので、スピード勝負の刈り取りでは圧倒的に有利に立てます。
ただし有料ツールなので、まずはAmazon刈り取りで稼げるか試してたいという人は、Keepa無料版でトラッキング機能を試してから導入を検討しましょう。
本格的にAmazon刈り取りで勝負したくなってからの登録でも遅くありません。
せどクロ(無料Chrome拡張)


せどクロは無料で使えるChrome拡張機能です。
Keepaの有料版を使いたくない場合の代替ツールとして活用できます。
主な特徴は次の通りです。
- ランキンググラフ
- 価格推移
- 出品者数推移
新品商品だけではなく、中古商品やコレクター商品も個別のデータとしてチェックできるので、非常に見やすいです。
無料かつ動作が軽快なので、Amazon刈り取りをしない方でも、Amazon物販に取り組むなら導入しておいて損はありません。
\ 無料の拡張機能 /
モノトレーサー(無料分析ツール)


モノトレーサーは、Keepaと同様に価格推移やランキング変動を分析できる無料ツールです。
Keepaの有料版を使う前に、無料でデータ分析の感覚を掴みたい初心者におすすめです。
せどクロは商品ページ内に表示できますが、モノトレーサーは外部ページへの移動が必要です。
ただし、同じ会社が開発しているクイックショップを導入しておくと、ワンクリックでモノトレーサーのページを開けます。
リサーチはいろんな角度からデータを見た方が良いので、Keepaを見ながらせどクロを見ながらモノトレーサーもチェックするなど、いろんな使い方をしてみましょう。
クイックショップもモノトレーサーも無料で利用できるため、導入しておいて損はないツールです。
\ ぼたんだよ /


刈り取り商品の仕入れ判断基準
Amazon刈り取りで失敗しないためには、仕入れる前に「刈り取る価値があるか」と「利益が出るか」を見極める必要があります。
ここでは、実践手順に入る前に知っておくべき判断基準を整理します。
この基準を理解しておくことで、候補抽出からKeepa確認までの流れがスムーズになります。
刈り取り対象かどうかの見極め方
刈り取り対象かどうかを正しく見極めることが、Amazon刈り取り成功の第一歩です。
見極めのポイントはシンプルで、価格が戻る可能性が高い商品を選ぶことです。
狙い目となる商品の特徴を整理すると、次のようになります。
- 過去にも急激な値下がりがあり、その後は通常通り売れている
- 廃番、廃盤、廃版予定で今後は値上がりが予想される
- Amazon本体が急激に値下げしたが、他のセラーは高額を保っている
特にAmazon本体は、在庫処分や調整のために急激に価格を下げることがあります。
こうした商品は一時的な値下げである可能性が高く、刈り取りの狙い目です。
一方で、避けるべき商品の特徴はこちら。
- 価格競争が続いていて底が見えない商品
- 過去に値下がり、今は戻っているが売れていない商品
これらの商品は、避けましょう。
在庫リスクが高まります。
このように、しっかりとした判断基準を持ってリサーチに取り組むとリスクを最小限に抑えられます。
利益が出るかの簡易チェック方法
刈り取り対象商品と判断ができたら次に利益計算を行います。
利益計算は本来、商品管理も兼ねてスプレッドシートなどでの管理をおすすめしています。
しかし、初心者がいきなり管理シートを作るのは難しいと思うので、まずは無料の拡張機能などを活用しましょう。
おすすめのツールは次の通りです。
これらの拡張機能を使えば、商品ページを開いたまま粗利の計算ができます。
さらに詳しく調べたい場合は、FBA料金シミュレーターも活用できます。


利益が出やすいジャンル
Amazon刈り取りに適したジャンルは、価格変動が大きく、需要が安定しているものです。
理由は、価格変動が大きければ刈り取りのチャンスが多く、需要が安定していれば価格が戻った後も売れやすいからです。
初心者におすすめのジャンルは次の通りです。
| ジャンル | 特徴 |
|---|---|
| 家電 | 値動きが激しく、仕入れのチャンスが多い |
| ホビー・ゲーム・おもちゃ | 世代を問わず売れるため人気が高く、回転率も高い傾向 |
| ヘルス&ビューティー・美容コスメ | 需要が安定していて価格変動も適度にある |
| PC周辺機器 | 新製品の発売や型落ちで価格が動きやすい |
| ホーム&キッチン | 日常的に需要があり、セールでの値下がりも多い |
| 季節商品 | 特定の時期やイベントによって価格が大きく変動する |
これらのジャンルに絞ってリサーチをすることで、初心者のうちでも利益の出やすい商品を見つけやすくなります。
最初は1つか2つのジャンルに絞って、そのジャンルの価格変動パターンに慣れることをおすすめします。
初心者でも失敗しないAmazon刈り取りのやり方を徹底解説
Amazon刈り取りは、まずは利益の額よりも成功体験を積むことから始めるのが最も効果的です。
完璧を目指して時間をかけるより、まずは小さくてもいいので実際に仕入れて販売し、利益を確定させましょう。
この章では、初心者が迷わず実践できるように、セールを起点とした具体的な5ステップを解説します。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. セールで値下がりをチェック | セールページで値下がり商品を観察 |
| 2. Keepaで過去データ確認 | 価格変動と売れ行きをチェック |
| 3. 利益商品を登録 | トラッキング機能で価格通知を設定 |
| 4. 通知後に仕入れ | 最終確認してから実際に購入 |
| 5. 結果を振り返る | 販売結果を分析して改善点を洗い出す |
各ステップで確認すべきポイントを押さえながら進めることで、リスクを最小限に抑えながら着実に経験を積めます。
ステップ1:セールで商品の値下がりをチェックする
Amazon刈り取りを始めるなら、まずはセールから入るのがおすすめです。
理由は、セールは値下がり商品が集中していて、候補を見つけやすいからです。
いきなり仕入れるのではなく、まずは「どんな商品がどれくらい安くなっているのか」を観察することから始めましょう。
Amazonでは以下のようなセールが定期的に開催されています。
- 初売りセール
- 新生活セール
- プライムデー
- プライム感謝祭
- ブラックフライデー
- サイバーマンデー
- タイムセール
セールページを開いて、値下がり率が大きい商品や、気になる商品をいくつかピックアップしてみてください。
この段階では、まだ仕入れ判断をする必要はありません。
「こういう商品が値下がりするんだ」という感覚を掴むことが目的です。
最初は観察だけでOKです。焦らず進めましょう。
ステップ2:Keepaで過去のデータを確認する
気になる商品を見つけたら、Keepaで過去の価格変動をチェックしましょう。
見るべきポイントは次の3つです。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 過去のセールで安くなっているか | 同じような値下がりパターンが繰り返されているか |
| 価格が戻っているか | 安値の後に元の価格まで戻っているか |
| 価格が戻った後も売れているか | ランキンググラフが動いていて需要があるか |
この3つが揃っている商品は、刈り取り対象として有望です。
逆に、ずっと価格が下がり続けている商品や、価格が戻っても売れていない商品は避けましょう。
Keepaの見方に慣れるまでは、数に拘らずとにかくたくさんの商品を見ることが重要です。
焦らずに、じっくりたくさんの商品のランキンググラフをチェックしましょう。
ステップ3:利益が出そうな商品を片っ端から登録する
Keepaで過去データを確認して、利益が出そうだと判断できたら、その商品をトラッキング登録しましょう。
通知を登録することで、次に同じような値下がりが起きたときに、通知を受け取れます。
最初のうちは、利益率が低くても構いません。
とにかく「利益が出る可能性がある」と判断した商品は、片っ端から登録していくイメージです。
登録する商品が多いほど、通知が届く機会も増えて、実践経験を積むチャンスが増えます。


ステップ4:通知が届いたら最終確認して仕入れる
トラッキング登録した商品の価格が下がると、通知が届きます。
通知が来たら、仕入れる前にもう一度次の3つを確認しましょう。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 本当に利益が出るか | 手数料や送料を引いて利益が残るか再計算する |
| 売れる見込みはあるか | ランキングや販売実績を再確認する |
| 仕入れ先は安全か | 出品者が法人か、新品として販売できるか確認する |
この3つが問題なければ、実際に仕入れてみましょう。
最初は1個だけ仕入れて、リスクを最小限に抑えることをおすすめします。
仕入れたら、Amazonに納品して販売します。
この「通知を受け取る→確認する→仕入れる→納品する→販売する」という一連の流れを、まずは1回完走することが最も重要です。
ステップ5:結果を振り返って精度を上げる
実際に販売してみて、利益が残ったかどうかを確認しましょう。
利益が残ったなら、あなたの商品選定は正しかったということです。
次は、さらに売れる商品を見つけたり、利益率を高める方法を考えながら進めていきます。
振り返るべきポイントは次の通りです。
- どれくらいの期間で売れたか
- 実際の利益額はいくらだったか
- 価格はどのタイミングで戻ったか
- どんな商品が刈り取りに向いていたか
こうした振り返りを繰り返すことで、商品を見る目が養われて、精度が上がっていきます。
逆に、利益が出なかった場合は、何が原因だったのかを分析しましょう。
価格が戻らなかったのか、売れなかったのか、手数料の計算が甘かったのか。
失敗から学ぶことで、次回の精度が高まります。
最初の1回が完走できれば、あとは繰り返すだけです。焦らず経験を積みましょう。
稼げる刈り取りセラーになるためのリサーチ法
セール商品を使ってAmazon刈り取りの基本的な流れを理解できたら、次はさらに1歩踏み込んだリサーチ方法に取り組みましょう。
より大きな利益を目指すなら、セール以外の見つけ方も身につける必要があります。
ここでは、Amazon刈り取りの中級者以降が取り組むべき以下の2つの方法を紹介します。
| リサーチ方法 | 特徴 |
|---|---|
| KeepaのProduct Finder | 条件を指定して効率的に候補商品を検索 |
| 廃番商品 | 生産終了商品で大きな利益を狙う |
それぞれの手法を参考にしながら、Amazon刈り取りの練習をしてみましょう。
KeepaのProduct Finderで候補を絞り込む


Product Finderは、Keepaの有料機能の1つで、条件を指定して刈り取り候補商品を効率的に検索できるツールです。
セールページを眺めるよりも、はるかに効率的に候補を見つけられます。
Product Finderで設定すべき主な条件は次の通りです。
| 条件項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| カテゴリー | 自分が得意なジャンルに絞る(家電、ホビーなど) |
| ランキング | 1万位以内など、売れ筋商品に絞る |
| 価格変動率 | 過去30日で20%以上下落した商品など |
| 出品者 | Amazon本体が出品している商品に絞る |
例えば「家電カテゴリで、ランキング5000位以内、過去30日で30%以上値下がりした商品」という条件で検索すると、刈り取り候補が一覧で表示されます。
その中から、Keepaグラフを確認して「価格が戻るパターン」があるものだけをトラッキング登録していきます。
最初は条件を厳しくしすぎず、ある程度幅を持たせて検索するのがおすすめです。


廃番商品を狙う
廃番商品は、メーカーが生産を終了した商品のことです。
廃番になると新規の入荷がなくなるため、在庫が減るにつれて価格が上昇しやすくなります。
Amazon刈り取りでは、廃番になる直前や直後に安く仕入れて、価格が上がったタイミングで販売する戦略が有効です。
廃番商品の見つけ方は次の通りです。
- メーカー公式サイトで生産終了情報をチェック
- Keepaグラフで「Amazon本体の在庫が切れてから価格が上昇している」パターンを探す
- Amazon本体が在庫処分セールをしている商品をチェック
こうした商品は、在庫処分セールなどで一時的に安くなったタイミングで仕入れると、大きな利益を狙えます。
ただし、廃番商品は在庫がなくなると仕入れられなくなるため、継続的な収益源にはなりません。
あくまで単発の大きな利益を狙う戦略として活用しましょう。
リサーチスキルが上がれば、セールに頼らなくても利益商品が見つかるようになります。
よくある失敗と回避策
最後に、Amazon刈り取りのよくある失敗とその回避策を紹介します。
売れているからという理由だけで仕入れてしまうと、Amazonのアカウント停止になったり、場合によっては法的措置をちらつかせられる可能性もあります。
利益を追い求めながらも、しっかりとルールを守った運用を心がけましょう。
安いだけで買うと詰むパターン
安いという理由だけで仕入れてしまうと、価格が戻らずに損失を出すリスクがあります。
安く買えたとしても、その商品が定価付近に戻る保証はありません。
安値で仕入れた後、価格が戻らなければ売れ残り、在庫として抱え込むことになります。
必ずKeepaのグラフで価格変動とランキングの動きを確認し、どの価格帯で売れているのかをチェックしてから仕入れましょう。
真贋調査を想定した商品選び
Amazon刈り取りに限らず、Amazon物販では真贋調査に注意が必要です。
Amazonは顧客に本物の商品を届けることを重視しています。
仕入れルートによっては正規品を販売していても、正規品と証明できずに出品停止になる可能性があります。
商品を仕入れる際は、真贋調査の対象になりやすいメーカーやカテゴリーを事前に確認しましょう。
ちなみに、真贋調査など危険な商品の最も有効な確認方法はセラースケットを使うことです。


セラースケットなら、仕入れ前に危険な商品を把握できるため、無駄なアカウントリスクを背負わずにAmazon刈り取りに取り組むことできます。
セラースケットって何?という人は以下の記事もあわせて読んでみてください。


資金管理の基本
最後はお金の管理です。
Amazon刈り取りはうまくやればお金を増やせるビジネスモデルですが、需要と供給のバランスを軽視すると危険です。
仕入れだけして商品が全く売れず、お金が在庫として固まってしまい、キャッシュフローが悪化してしまいます。
資金管理で失敗しないために、次のポイントを押さえておきましょう。
| 状況 | 対応方法 |
|---|---|
| お金に余裕がある場合 | ある程度の在庫保管に対応できるが、慎重な仕入れは必須 |
| キャッシュに余裕がない場合 | すぐに資金がショートするリスクがあるため、特に注意が必要 |
最初から大きな仕入れをせず、あなたのお金の余裕、つまり余剰資金の範囲内で取り組むようにしましょう。
お金がない場合は、まずはアルバイトや本業などで資金を貯めてから取り組むことをおすすめします。
無理はしないようにしましょう。
まとめ
最後にこの記事の内容を振り返りましょう。
- Amazon刈り取りは、Amazon内の一時的な値下がりを仕入れに使う手法
- 新品で出すなら、仕入れ先はAmazon本体か法人か、インボイス対応かを必ず確認する
- Keepaを軸に、価格推移とランキングと出品者数を見て、価格が戻っても売れる商品だけ仕入れる
- セールで候補を見つけて、Keepaで確認して、トラッキング登録し、通知後に最終判断して仕入れる流れが安全
- 安いだけで仕入れず、売れ行きや真贋調査、資金管理も前提にし運用する
Amazon刈り取りは正しい方法で実践すれば、リスクを抑えて取り組めるビジネスモデルです。
ただし、需要と供給やアカウントリスクなどを理解せずに、安易に取り組んでしまうと資金がショートする可能性もあります。
そのため、まずは利益が低くても構いませんので、リスクが低い商品で挑戦して実績を積み重ねましょう。
リサーチのスキルが上がってから、大きな仕入れをすることをおすすめします。
そうすることでリスクを抑えつつAmazon刈り取りで稼ぐことができます。
ただし、Amazon刈り取りは安定した収入を作るというよりは、一時的な収入を作る手法だと私は考えています。
取り組むこと自体は良いことだと思いますが、さらに安定して中長期的に稼ぎたいのであれば、その他のビジネスも並行して進めてみても良いと私は思います。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- Amazon刈り取りは規約違反になりませんか?
-
規約違反になりやすいのは「新品コンディション違反」です。仕入れ先が個人だったり保証要件を満たせない商品を新品で出すと危険なので、新品ルールと仕入れ先の根拠を揃えた上で運用しましょう。
- 個人出品者から買った未開封品は新品で出せますか?
-
基本的には避けた方が安全です。真贋調査の際に新品としての販売根拠を示しづらく、アカウントにダメージが入る可能性があります。迷うなら中古で出すか見送るのが無難です。
- Keepaは無料版でも刈り取りできますか?
-
できますが、判断材料が不足しやすいです。無料版の場合、基本的なトラッキング機能は使用できますが、それ以外のランキンググラフやライバル出品者数の動きなどのチェックはできません。無料で進めたい場合は、せどクロやモノトレーサーなどを併用するとリサーチの精度が高まります。ただし、ある程度慣れてきて本格的に実践する場合は、Keepaの有料版の導入をおすすめします。
- Keepaはどれくらいの期間のデータを見るべきですか?
-
6〜12ヶ月分を目安に見ましょう。短期だけだと一時的な値動きを再現性と誤解しやすく、仕入れ判断を外しやすくなります。また季節商品の場合は、1年前の動きが非常に参考になります。
- いくらから始めるのが安全ですか?
-
人によって異なりますが、まずは余剰資金の範囲で始めましょう。最初は利益よりも「通知→最終確認→仕入れ→販売」の流れを数回完走して、判断精度を上げるフェーズが必要です。必ず余剰資金で無理のない範囲で進めていきましょう。間違ってもクレジットカード枠だけで戦うのは避けてください。
- 仕入れ前に最低限チェックすることは何ですか?
-
粗利益、ランキンググラフ、仕入れ先、ライバル出品者数の動向、過去の価格の動向、出品制限、真贋調査のリスク。この辺りは最低限でも確認が必要です。








