
Amazonで出品したいけど、大口出品と小口出品、どっちを選ぶべき?
このように迷う人、多いと思います。
ということで本記事では、
- Amazon大口出品と小口出品とは
- 大口出品と小口出品の主な違い
- 大口出品と小口出品のメリット・デメリット
- 大口出品と小口出品はどんな人に向いているのか?
- Amazonセラーアカウントの登録方法
- 大口出品と小口出品のプラン変更方法
- 大口出品から小口出品へプラン変更するときの注意点
- 大口と小口で迷ったときの判断基準
これらの点について分かりやすく説明します。
結論からお伝えすると、
適した人のタイプ | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
販売規模 | 月に50点以上の商品を 販売する予定がある人 | 月に数点だけ商品を販売したい人 |
販売目標 | 長期的に売上を拡大し、本格的にAmazonでビジネスを展開したい人 | 初期コストを抑えて 気軽に販売を始めたい人 |
必要な機能 | カートボックス獲得や広告出稿など、高度な販売促進機能を活用したい人 | 簡単な出品管理機能だけで十分な人 |
予算 | 月額固定費を支払う余裕がある人 | 固定費をかけずに販売を始めたい人 |
商品登録 | 新規商品のカタログ登録が必要な人 | 既存のカタログに出品するだけで十分な人 |
ですが、ぶっちゃけAmazonで販売するなら大口一択です。小口の場合、カートボックス獲得資格がないので、販売しても売れない可能性の方が高いです。



だからAmazonで本気で稼ぐと決めた段階で大口出品で戦いましょう!
大口出品と小口出品どちらで契約していいか悩んだら、上の表を参考に選んでみてください。ただし、もっと深くプラン選びをしたいという人は、本文でさらに詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
ちなみにアカウントの登録方法は以下の記事で詳しく解説しています。現状、アカウント作成時は自動的に大口出品で登録されます。小口出品に変更したい場合は、アカウント作成後に変更しましょう。



変更方法はこの記事の下部で紹介しています。




Amazon出品用アカウントの大口出品と小口出品とは


Amazon大口出品とAmazon小口出品は、Amazonマーケットプレイスで商品を販売するときに選べる2種類の出品プランのことです。
2つのプランは販売手数料や使える機能に違いがあり、あなたのビジネス規模や販売目標に応じて適したプランを選ぶ必要があります。
それぞれの違いを簡単にまとめます。
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
月間登録料 | 4,900円(税別) | 無料 |
基本成約料 (商品ごと) | なし | 100円 |
販売手数料 ※両プラン共通 | 売上の8~15% | 売上の8~15% |
出品可能な商品 | ほぼ全てのカテゴリに出品可能 | 一部カテゴリは出品不可 (例:ヘルス&ビューティー、食品、ペット用品等) |
新規商品のカタログ作成 | 可能 (新規ASIN登録OK) | 不可 (既存商品のみ出品可) |
出品ツール | 一括出品ツール利用可 (CSV一括登録など) | 手作業で1品ずつ登録 |
ビジネスレポート | 利用可 (アクセス数・購入率等の詳細データ閲覧可) | 利用不可 (売上明細程度のみ) |
ショッピングカートボックス (カート獲得) | 獲得可能 (カートボックス取得資格あり) | 獲得不可 (カート表示されず) |
広告利用 (スポンサープロダクト等) | 可能 (全てのAmazon広告利用可) | 不可 (広告出稿はほぼ不可) |
セール・クーポン 等販促機能 | 利用可 (タイムセール等参加可能) | 利用不可 |
独自の配送料設定 (自配送時) | 可能 (地域別送料や日時指定設定可) | 不可 (Amazon指定の送料が適用) |
提供できる決済方法 | クレジットカード、Amazonギフト券、Amazonショッピングカード、請求書払い、携帯決済、コンビニ決済、代金引換、Edy払い | クレジットカード、Amazonギフト券、Amazonショッピングカード、請求書払い、携帯決済 (※コンビニ・代引・Edyは不可) |
ギフトオプション (ラッピング等) | 利用可 (ギフト包装・メッセージ提供可) | 利用不可 |
法人向け販売機能 (Amazonビジネス) | 利用可 (B2B価格設定・一括購入割引等) | 利用不可 |
ユーザー権限の追加 (複数担当者で管理) | 可能 (セラーセントラルで権限付与可) | 不可 (アカウント共有機能なし) |
FBA (倉庫代行サービス) | 利用可 | 利用可 |
まとめると、大口出品は「機能充実&本格運用向け」、小口出品は「低コスト&小規模運用向け」のプランと言えます。
どちらのプランでも、商品が売れた際には販売手数料が商品カテゴリーごとに定められた割合で発生します。また、Amazonのフルフィルメントサービス「FBA(Fulfillment by Amazon)」は大口・小口どちらでも利用可能です。
大口出品は月額料金がかかる分、出品者に有利な機能が豊富です。一方、小口出品は固定費ゼロで始められる代わりに機能面の制約が多くなっています。



あなたのAmazon物販への取り組み度合いに応じて、適切なプランを選択しましょう。


小口出品のメリット・デメリット


Amazonでの出品を始める前に、小口出品のメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。
小口出品は初期コスト無しで始められる手軽さがある一方で、販売拡大を目指すなら知っておくべき制限もあります。
小口出品の特徴を「お金をかけずに始めたい方」と「本格的に販売したい方」それぞれの視点から詳しく解説します。
小口出品のメリット
まずは小口出品のメリットを見ていきましょう。
メリット | 詳細 |
---|---|
月額固定費なし | 売上が少ない月でも赤字になりにくい。 初期費用を抑えて気軽に始めたい人に安心。 |
少量販売に最適 | 販売点数が少なければ、大口のような高機能は必要なく、 シンプルな小口プランで十分対応可能。 |
試験的利用に向いている | 販売システムの習熟や市場テスト目的で利用し、 軌道に乗ったら大口に変更するといった使い方が可能。 |
小口出品のメリットを簡潔にまとめると、小口出品は「リスクを最小限に抑えたAmazon販売の入門プラン」といえます。
月額固定費がかからないため、初期投資を抑えて気軽に出品できるからです。特に少量販売や試験的な市場調査に適しています。
例えば、不用品を数点出品してみたい場合や、本格参入前に商品の人気度を試したい場合、毎月の固定費負担なく気軽に始められます。月に数個しか売れない見込みなら、100円/個の成約料を払う方がお得ですよね。
小口出品は「お金をかけずにAmazon販売を体験してみたい初心者」や「販売数が少ない趣味レベルの出品者」にとって最適な選択肢です。
小口出品のデメリット
次に小口出品のデメリットを見ていきましょう。
デメリット | 詳細 |
---|---|
成約料がかさむ | 1商品ごとに100円の成約料が発生。 月50件以上売れると大口の月額料よりも割高に。 |
カート獲得不可 | ショッピングカートボックスの獲得資格がなく、 競合商品がある場合は売れにくい。 |
新規商品登録不可 | 既存のAmazonカタログにない商品を出品できず、 オリジナル商品販売が困難。 |
決済手段の制限 | コンビニ払い・代引き・Edy払いなどが利用できず、 一部顧客を逃す可能性あり。 |
販促機能の制限 | 広告やクーポン等が使えず、 積極的な集客や販売促進ができない。 |
分析機能の不足 | 詳細な販売レポートが閲覧できず、 データに基づいた戦略立案が困難。 |
複数人運用の困難 | ユーザー権限機能がなく、 チームや外注との作業分担がしづらい。 |
小口出品のデメリットを簡潔にまとめると、「販売拡大を目指すと様々な壁にぶつかる」可能性が高いです。
最大のデメリットは、販売数が増えるほど成約料負担が大きくなる点です。たとえば月50件以上売れる場合、1件あたり100円の成約料は合計5,000円以上となり、大口出品の月額料金4,900円を上回ってしまいます。
また機能面でも、特に「カート獲得」の資格がない点は致命的です。Amazonの商品ページで「カートに入れる」ボタンを押したとき、小口出品者の商品が選ばれることはほとんどありません。
これにより「出品はできても売れない」という状況に陥りやすくなります。
さらに、広告出稿やクーポン配布などの販促手段が使えず、詳細な販売データも取得できないため、売上拡大に向けた積極的な施策を打ちにくいという制約があります。
こうして見ると、小口出品プランは「とりあえず出品してみる」段階には向いていますが、本格的に売上拡大を狙うには制約が多いことが分かります。


大口出品のメリット・デメリット


Amazonで本格的にビジネスを展開するなら、大口出品のメリットとデメリットも理解しましょう。
月額固定費はかかりますが、売上拡大に直結する機能が豊富に揃っている大口出品は、長期的なAmazon販売戦略を考えるならほぼ100%利用するプランです。
大口出品は「成約料が無料」で「販促ツールが充実」している点が魅力である一方、「月額固定費の負担」という現実的な壁もあります。
Amazonで本気で稼ぐなら、知っておかなければならない知識なので、必ず確認しておきましょう。
大口出品のメリット
Amazonの大口出品には、販売ビジネスを本格的に展開するための多くのメリットがあります。以下にその特徴をまとめました。
メリット | 詳細 |
---|---|
成約料が無料 | 1商品ごとの成約料が発生せず、 販売数が増えるほど手数料面で有利になる |
カートボックス取得資格 | 購入率向上に直結する 「ショッピングカートボックス」の獲得資格がある |
販売支援ツールの充実 | Amazon広告、クーポン、 タイムセールなどの販促機能が利用可能 |
新規商品登録可能 | カタログにない商品や自社ブランド商品の 登録・出品が自由にできる |
配送設定の柔軟性 | 地域別送料や送料無料条件の設定など、 配送オプションをカスタマイズ可能 |
詳細な分析機能 | ビジネスレポートで12項目以上の指標を確認し、 データに基づいた戦略を立てられる |
多様な決済方法 | コンビニ払い・代引きなど、 幅広い決済方法に対応し顧客層を拡大 |
法人向け販売対応 | Amazonビジネスを通じた請求書払いや数量割引など B2B取引に対応 |
マケプレプライム参加 | 自社配送でもプライムマークを付与でき、 顧客信頼性と購入率がアップ |
複数ユーザー運用 | スタッフごとに権限設定ができ、 チームや外注との効率的な分業が可能 |
FBAとの相乗効果 | FBA+広告+カートボックスの組み合わせで 売上拡大効果を最大化 |
大口出品のメリットは、Amazon物販に必要な全機能が自由に使えることです。
最大の強みは、販売数量が増えても1商品ごとの成約料がかからないため、スケールするほどコスト効率が良くなる点です。月に50個以上販売すれば、小口出品の成約料合計より月額料金の方が安くなり、販売量が増えるほどその差は広がります。
また、カートボックス取得資格があることで購入率が大幅に向上します。Amazon広告やクーポン、タイムセールなどの販促ツールも活用できるため、積極的に集客し売上を伸ばす戦略が可能になります。



とにかく本気で稼ぐなら大口プラン一択です。


大口出品のデメリット
大口出品には多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点もあります。以下にデメリットをまとめました。
デメリット | 詳細 |
---|---|
月額固定費の負担 | 毎月4,900円(税別)の固定費が発生し、売上に関わらず支払いが必要 |
少量販売時の非効率 | 月間販売数が少ない場合、商品あたりのコスト負担が大きくなる |
運用の手間増加 | 広告管理やデータ分析など、活用すべき機能が多く運用の複雑さが増す |
固定費の継続性 | 閑散期や休止期間があっても、プラン変更しない限り固定費が発生し続ける |
大口出品のデメリットを簡潔にまとめると、初期段階や小規模販売では固定費負担が重く感じられるということです。
最も大きなハードルとなるのは、月額4,900円(税別)の固定費です。これは販売数量に関わらず毎月発生するため、ビジネスとして一定規模の売上がないと利益を圧迫します。
特に初心者にとっては、この固定費に見合う売上を上げられるかという点が不安材料になると思います。
例えば月に数点しか売れない場合、1商品あたりの固定費負担が非常に大きくなります。商品単価が低い場合は特に利益率が低下してしまうため、「とりあえず試してみたい」という段階では負担に感じやすいはず。



お試しの段階なら、小口出品でもいいかも。
大口出品と小口出品はどんな人に向いているのか?


上記のメリット・デメリットを踏まえると、各プランがどういう人に適しているかが見えてきます。以下に大口出品が向いている人と小口出品が向いている人の特徴をまとめます。
小口出品プランが適している人
Amazonの小口出品プランは、販売に本格的に取り組む前の入門ステップとして最適です。以下のような人におすすめです。
- 月間販売数量が少ない人
- Amazon出品を試してみたい初心者
- 副業や不定期で少量販売したい人
- 扱う商品数が少ない人
- 固定費を避けて小規模運用したい人
Amazonの小口出品は、リスクを抑えて少量販売を始めたい人にピッタリです。
小口出品は、月額固定費が0円で、商品が売れた時だけ100円+手数料がかかるAmazonの出品プランです。主に月に50個未満の販売を予定している人や、初めてAmazonで販売する人に向いています。
例えば、自宅の不用品を数点出品したい場合や、趣味で作ったハンドメイド作品を気軽に販売したい場合には小口出品が最適です。売れなければ固定費はかからないため、「まずは試してみたい」という人でも安心して始められます。
また、既存のAmazon商品ページに相乗りするだけなら、小口出品でも問題なく販売できます。「月に数千円〜1万円程度の副収入が得られれば良い」というライトな運用スタイルであれば、無理に大口出品にする必要はありません。
ただし、小口出品でも販売手数料やFBA手数料は発生するため、すべてのコストがゼロになるわけではありません。将来的に販売数を増やしたい場合は、タイミングを見て大口出品へ切り替えることも検討すると良いでしょう。
大口出品プランが適している人
Amazonの大口出品プランは、本格的にAmazon物販ビジネスで稼ぎたい人に最適です。以下のような人におすすめします。
- 月に50個以上の販売見込みがある人
- 本格的にEC事業を拡大したい人
- 自社ブランド商品や独自商品を販売する人
- 競合が多い人気商品を扱う人
- FBAやプライム配送をフル活用したい人
- 企業顧客や大量発注に対応したい人
- 複数人でストア運営する企業・チーム
- 将来的にAmazonで大きく稼ぎたい人全般
Amazonの大口出品は、本格的にECビジネスを展開したい方にとって強力なツールです。
大口出品は、月額4,900円(税別)の固定費で商品数無制限・基本成約料無料のAmazonの出品プランです。主に月に50個以上の販売を予定している方や、Amazonを主要販路として成長させたい方に向いています。
例えば、電脳せどりや欧米輸入、自社ブランド商品を展開したい場合や中国輸入ビジネスでOEMを始める場合には大口出品が必須です。なぜなら、小口出品では新規カタログ登録ができないため、オリジナル商品がAmazonに登録できないためです。
大口出品ならカート獲得権利があり、広告も併用することで売り上げアップが期待できます。




大口と小口で迷ったときの3つの判断基準





結局、自分はどっちを選べばいいの?
と悩んだときは、以下のポイントを基準に判断しましょう。
- 月間の販売予定個数
- 扱う商品の種類と競合状況
- 販売戦略と将来の展望
それぞれ解説します。



ただし、大口と小口はいつでもすぐに変更できます。まずは始めてみることが重要です。
月間の販売予定個数
販売数量(月間) | おすすめプラン | 主な理由 |
---|---|---|
50個以上 | 大口出品 | 手数料の総額が安くなり、カート獲得で販売機会も増加 |
40〜49個 | 大口出品を検討 | 差額は約900円のみ、カート取得のメリットが上回る可能性大 |
40個未満 | 小口出品 | 固定費を抑えられ、少量販売には適している |
最も重要な判断基準は月あたりの販売数量です。一般的に月に50個前後が大口と小口の損益分岐ラインです。
なぜ50個かというと、月間50個の場合、小口出品では1個あたり100円の成約料が50個分で5,000円かかるのに対し、大口出品では月額4,900円の固定費のみだからです。つまり50個を超えると大口出品の方がコスト面で有利になります。
50個以上売る見込みなら大口出品一択です。手数料面で有利になるのはもちろん、カート獲得による販売機会増が期待できます。「50個未満でも将来的にビジネスの規模を大きくした」という場合も、早めに大口にして販売数を伸ばす方が結果的に得策といえます。
扱う商品の種類と競合状況
商品タイプ | 推奨プラン | 主な理由 |
---|---|---|
相乗り出品 | 大口出品 | カート獲得で販売機会増加 |
新規商品登録 | 大口出品 | 小口では新規カタログ作成不可 |
制限カテゴリ | 大口出品 | 小口では出品申請不可 |
商品タイプによっても選ぶべきプランは変わります。相乗り出品で競合が多い場合は大口出品が必須です。小口出品ではカートボックスを獲得できず、売上機会が大幅に減少するためです。
新規商品登録や制限カテゴリの出品は大口出品者のみに許可された機能なので、これらを扱いたい場合は大口出品一択となります。



逆にいうと、本当に小規模以外は大口しか選択肢がありません。
販売戦略と将来の展望
販売ビジョン | 推奨プラン | 判断基準 |
---|---|---|
短期的・スポット販売 | 小口出品 | 低コストで気軽に販売可能 |
長期的ブランド構築 | 大口出品 | カート獲得・信頼性向上 |
マーケティング重視 | 大口出品 | 広告・分析ツール利用可能 |
Amazonをどのくらい本格的に活用したいかというビジョンで判断できます。短期的・スポット的に売れれば良いなら小口出品がベストです。
長期的にAmazonで稼いでいきたいなら大口出品一択です。カート獲得や評価蓄積による信頼性向上で売れ行きにも影響します。
大口出品から小口出品へプランを変更する方法と注意点


大口出品プランで登録後に



やっぱり、小口出品プランにダウングレードしたい。
と思うこともあると思います。
ここからは、大口出品から小口出品にプラン変更する方法を解説します。
大口出品から小口出品にプラン変更する方法
大口出品から小口出品へのプラン変更はAmazonセラーセントラルで簡単に可能です。
数分の操作で手続き完了しますが、料金や機能への影響があるため変更する場合は、注意点を確認してからにしましょう。
- セラーセントラルにログイン
- 画面右上の「設定」→「出品用アカウント情報」をクリック
- 画面かぶの「サービスの管理」から「Amazon出品サービス」をクリック
- 「小口出品」を選択し「変更を適用」クリック
- 確認画面で「続行」をクリックすると、プラン変更の予約が完了
プラン変更は簡単です。



ただし、大口出品から小口出品への変更には注意点もあります。
大口から小口へのプラン変更で注意すべき4つのポイント
プラン変更は簡単ですが、知らないと困るポイントがあります。以下の表で主な注意点をまとめました。
注意点 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
料金の発生 | 変更しても当月の月額料金は 返金されない | 契約更新日の前日までに手続きすると 翌月分が発生しない |
機能の制限 | 広告・レポート・カートボックスが 使えなくなる | 必要な機能を事前に確認し、 影響を考慮する |
商品カテゴリ | 一部カテゴリは小口では出品不可 | 該当商品は変更前に在庫を整理する |
FBA在庫 | 小口でもFBA利用可能だが 管理に注意 | 必要に応じて在庫引き上げを検討 |
大口から小口へのプラン変更は、コスト削減につながる一方で、いくつか注意が必要です。
まず、変更しても当月分の料金は返金されないため、タイミングを見計らって変更すると良いでしょう。
また、小口プランでは広告やカートボックスなどの機能が使えなくなるため、売上に影響する可能性があります。特に制限付きカテゴリの商品やFBA在庫がある場合は事前に対策が必要です。
これらのポイントを理解した上で変更すれば、プラン変更によるトラブルを避けることができます。



小口に対応していないカテゴリの在庫があった場合は強制的に返送されます。
小口出品から大口出品へプラン変更する方法


逆に、最初小口で始めた方が大口出品に切り替えたい場合もワンクリックで可能です。
- セラーセントラルにログイン
- 画面右上の「設定」→「出品用アカウント情報」をクリック
- 画面かぶの「サービスの管理」から「Amazon出品サービス」をクリック
- 「大口出品」を選択し「変更を適用」クリック
- 確認画面で「続行」をクリックすると、プラン変更完了
ちなみに、小口出品から大口出品への切り替えは即時で変更されます。
内容 | 詳細 |
---|---|
適用タイミング | 小口→大口の切り替えは即時適用 手続き完了後すぐに大口出品者の機能が使える |
料金発生 | 月額料もその日から日割りではなく1ヶ月分請求される 例えば1月15日に変更した場合は 1月15日~2月14日までの1ヶ月分 |
機能利用 | アップグレード後はすぐに 広告やレポートなど大口限定機能も利用可能 |
データ収集 | ビジネスレポートは小口期間中のデータは取得されませんが、 大口復帰後は新たにデータ集計が再開される 過去の売上データ自体は注文レポートで確認可能 |
このように、Amazon出品サービスでは状況に応じてプランを柔軟に変更可能です。
最初は小口で始めて後から大口に変更するのも良いですし、繁忙期だけ大口にして閑散期は小口に戻すことも可能ですね。



ただし頻繁に切り替えると運用が面倒なので、本当に最初だけは小口出品、本気でAmazonで稼ぐなら大口一択です。
【まとめ】自分に合ったプランを選んでAmazon販売を始めよう


Amazonの大口出品と小口出品についてまとめました。
あなたに合ったプランは見つかりましたか?
もう一度簡単にまとめます。
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
料金体系 | 月額固定費4,900円 | 月額無料+成約手数料100円/商品 |
主な機能 | カートボックス獲得、 広告出稿、新規商品登録など | 基本的な出品機能のみ |
向いている販売量 | 月50個以上 | 月50個未満 |
主なメリット | 売上拡大に有利な機能が使える | 初期コストが低く、リスクが少ない |
主なデメリット | 毎月の固定費負担 | カート非表示や機能制限による 販売機会の損失 |
販売戦略別の推奨プランは以以下の通りです。
販売ビジョン | 推奨プラン | 判断基準 |
---|---|---|
短期的・スポット販売 | 小口出品 | 低コストで気軽に販売可能 |
長期的ブランド構築 | 大口出品 | カート獲得・信頼性向上 |
マーケティング重視 | 大口出品 | 広告・分析ツール利用可能 |
ここまで色々と解説してきましたが、結論としては、
- 最初の様子見の時だけ小口出品
- 本気で稼ぐ覚悟ができたなら大口出品
これでいいと思います。
ただし、最初でも小口出品にしてしまうと「カート獲得」の権利がないので、コストを削減したつもりが、逆に全く売れずにビジネス機会を逃す原因にもなります。
よって、Amazonで稼ぐと決めた段階で、大口出品にしておきましょう。そうしないと、Amazonの本当の実力を知ることはできません。



Amazonで稼ぐ覚悟ができた人は以下の記事からアカウント登録をどうぞ。


Amazonで本気で稼ぐならツールの活用も必須。ツールについて全然知らない人は以下の記事をどうぞ。知ってるよって人も、知らないツールがあるかもしれないので以下の記事を参考にどうぞ。


よくある質問


最後によくある質問をまとめました。
- 大口出品と小口出品の違いは何ですか?
-
大口出品は月額4,900円の固定費でカートボックス獲得や広告機能などの特典があり、小口出品は月額無料で成約時に1商品あたり100円の手数料がかかります。大口出品は月50個以上販売する場合にコスト面で有利になります。
- 出品プランはいつでも変更できますか?
-
はい、変更可能です。小口から大口への変更は即時適用されますが、大口から小口への変更は契約更新時(通常は月末)となります。変更はセラーセントラルから簡単に行えます。
- 初心者はどちらのプランから始めるべきですか?
-
個人的には大口出品一択です。コストの関係はありますが、小口出品だとカートボックスが獲得できずAmazonの本当の素晴らしさを体感できません。Amazonで稼ぐと決めた段階で大口出品を選択しましょう。
- カート獲得とは何ですか?なぜ重要なのですか?
-
カート獲得とは、商品ページの「カートに入れる」ボタンの表示権利を得ることです。大口出品者のみがこの権利を得られます。重要な理由は、お客様が商品を購入する際に最もクリックされやすい位置にあるため、販売機会が大幅に増加するからです。
- 小口出品でも商品は売れますか?
-
はい、売れます。小口出品でも商品の出品自体はできますが、「出品者一覧」からしか購入されないため、大口出品と比較すると販売機会は少なくなります。しかし、ニッチな商品や競合の少ない商品であれば、小口出品でも十分に売れる可能性があります。
- Amazonの手数料はプランによって違いますか?
-
販売手数料(紹介料)やFBA利用料などの基本的な手数料は両プラン共通です。違いは出品料のみで、大口出品は月額固定費4,900円、小口出品は月額無料で成約時に1商品あたり100円の手数料がかかります。