Amazon欧米輸入含む輸入ビジネスに興味があるけど、円安の影響が気になって一歩が踏み出せない。
そんな人、多いと思います。
結論からお伝えすると、円安は一時的に影響することはあっても長期で稼げないことはありません。
だってそうですよね?円安だからって輸入商品が売れなくなるわけではありません。
例えばコーヒー。コーヒー豆は海外から輸入しています。しかし円安だろうが円高だろうが売れます。
円安になれば輸入コストが上がるので販売価格が上がるかもしれません。しかし、多少の価格変動があったとしても飲む人は絶対にいます。
実際、最近はコーヒーだけではなくその他の輸入品は値上がりし続けていますよね。でも、必要な人にとっては必要なので売れるのです。
輸入ビジネスで扱う商品もこれと同じです。円安で輸入コストが上がり販売価格が上がったとしても、需要がある商品は売れる。
つまり長期的に見て、Amazon欧米輸入ビジネスが稼げなくなるということなんてあり得ません。
ただし、超短期で見ると影響することがあります。
ということでこの記事では、円安がAmazon輸入ビジネスにどれくらい影響するのかをできるだけ詳しく深掘りしていきます。
Amazon輸入ビジネスと円安の関係を理解しておきたい人は必ずチェックしてください。
Amazon欧米輸入に円安は影響するのか?
円安になると「Amazon欧米輸入は稼げないんじゃないの?」といった質問や声が多く届きます。
結論からお伝えすると、短期的には影響を受ける可能性はあるけど長期的に見ると大丈夫です。
理由を解説します。
- 円高で仕入れた商品が残っているなら販売価格は一時的に低い状態でキープされる
- 円高で仕入れた商品の在庫が売り切れれば少しずつ円安に合わせた販売価格になる
- 【重要】全員利益を得るために欧米輸入をしていることを忘れてはいけない
それぞれ解説します、
円高で仕入れた商品が残っているなら販売価格は一時的に低い状態でキープされる
為替レートの変動は輸入ビジネスに影響を与えるものの、ライバルとの競争において決定的な差を生むわけではありません。
例えば、ライバルが1ドル=140円の時に商品を5,000円で仕入れていたとします。一方、現在の為替レートが1ドル=150円であれば、同じ商品を仕入れる際、あなたは約5,358円を支払うことになります。
この差額は約358円で、ライバルよりも仕入れ価格が高くなるため一時的に利益面で不利な状況が生まれます。
ライバルが140円で仕入れた在庫をまだ保有している場合、Amazonでの販売価格はその時点の仕入れコストに基づいて設定されます。わざわざ「円安になったから、その差額分の358円分の値上げをしよう!」とはなりません。
したがって、あなたが新たに1ドル150円の時に仕入れた商品を販売すると、ライバルとの間で約358円の利益差が発生することになります。
項目 | 為替レート | 商品の仕入れ価格(日本円) | 利益(仮) |
---|---|---|---|
ライバルの仕入れ価格 | 1ドル=140円 | 5,000円 | 1,000円 |
あなたの仕入れ価格 | 1ドル=150円 | 5,358円 | 642円 |
しかし、この差はライバルの在庫が尽きるまでの間に限られ、その後は新しい為替レートに基づいた価格競争が行われます。
つまり、為替レートの変動によって一時的な利益差が発生することはあっても、ライバルの在庫状況や市場の動きによって調整されるため、円安だからといって稼げなくなるわけではないのです。
円高で仕入れた商品の在庫が売り切れれば少しずつ円安に合わせた販売価格になる
円高で仕入れた商品の在庫がなくなれば、円安に合わせた販売価格へと自然に移行し、利益が回復します。
為替の影響はすべての輸入業者に平等です。あなただけが円安ではありません。
これ、絶対に忘れないでください。円安で稼げないと考えている人の一定数は自分だけ円安だと考えている人がいます。
仮にライバルが1ドル=140円で仕入れた在庫をまだ保有していたとしても、在庫が売り切れれば1ドル=150円での仕入れが必要になります。ライバルも利益を確保するためには、円安に合わせて販売価格を上げざるを得ません。
ライバルが140円で仕入れた商品を持っていて、それが売れる間は一時的にあなたより利益率が高いかもしれません。しかし、在庫が尽きれば、ライバルも150円のレートで商品を仕入れることになり、必然的に販売価格も上がります。
また、多少の値上がりがあっても、その商品に需要があれば売れ行きは大きく落ち込むことはありません。
つまり、ライバルの円高時に仕入れた在庫がなくなれば、為替に合わせて販売価格が上がり、利益率の回復が期待できるのです。為替の影響は一時的で、長期的には全てのプレイヤーに平等に作用します。
【重要】全員利益を得るために欧米輸入をしていることを忘れてはいけない
円安や円高に関わらず、輸入ビジネスで利益を得ることは可能です。
ビジネスの基本は、すべてのプレイヤーが利益を得るために活動していること。円安だからといって利益が消失するわけではなく、為替変動に応じて価格を調整することで利益を確保します。これは輸出入に限らず、すべてのビジネスで同じです。
最近では、円安の影響を受けてiPhoneやiPadの価格が日本では大幅に値上げされています。しかし、実際にはアメリカ国内でiPhoneの価格はそれほど大きく変動していません。
例えば、iPhone 13〜15のProモデル、128GBの価格推移を見てみましょう。
モデル | 日本の価格(税抜き) | アメリカの価格(税抜き) | 価格変動(日本) | 価格変動(アメリカ) |
---|---|---|---|---|
iPhone 13 Pro | 111,636円 | $999 | – | – |
iPhone 14 Pro | 149,800円 | $999 | +38,164円 | ±0 |
iPhone 15 Pro | 159,800円 | $999 | +10,000円 | ±0 |
日本では円安による影響を受けているため、製品価格が上がっているように見えるだけです。企業は利益を得るために、円安に対応して値上げを行っているのです。
このように、ビジネスの根本は「利益を得ること」です。したがって、円安になったとしても、適切な価格調整を行うことで利益を出し続けることが可能であり、輸入ビジネスで稼げなくなることはありません。
iPhoneの場合は、そもそも単価が高いので少しの円安でも大幅に値上がりします。しかし私たち輸入物販で扱う商品単価はもう少し低いですよね。
よって、円安になったとしてもここまで大幅な価格変動はなく、あったとしても数百円、大きくても数千円の誤差です。つまり本当に需要がある商品であれば、お客様も気にせず購入するので輸入ビジネスでは稼ぎ続けることが可能です。
円安を上手く乗り切るための3つの秘訣|ライバルの心理を読む
上で解説したように一時的には影響する可能性はあります。じゃあこれをどうやって乗り切るべきなのか。
このあたりを解説していきます。
- すでに販売している商品の価格追従を停止して高値で待つ
- 薄利でも気にせず回転重視で売り続ける
- 円安が一時的なものと予想されるなら一旦仕入れをストップする
それぞれ解説します。
すでに販売している商品の価格追従を停止して高値で待つ
円安を上手く乗り切るためには、価格追従を停止し高値で待つ戦略が効果的です。
為替の変動によって、輸入商品の価格は影響を受けます。特に円安の場合、商品の仕入れ価格が上昇するので、販売価格もそれに応じて上昇すると解説しました。
例えば、1ドルが140円の時に仕入れた商品があるとします。この商品が円安になり、1ドルが150円になると、仕入れ価格が上昇します。
競合他社は140円で仕入れているかもしれないので、急激な円安があった場合は無理にその価格についていかず、150円で仕入れた価格に合わせた利益幅で待っておくことで利益を最大化できます。
もちろん140円で仕入れたライバルの在庫がなくなるまでは一時的に回転は悪くなりますが、利益を追い求めるならこの戦略は有効と言えます。
したがって、価格追従を停止し、高値で待つ戦略を取ることで、円安の影響を受けた市場での競争力を維持し、より高い利益を得ることが可能です。円安が続く中で、この戦略を実行することは、長期的に見ても効果的なアプローチだと判断できます。
薄利でも気にせず回転重視で売り続ける
高値で待つ戦略は利益や利益率を確保するためには有効な手段です。しかし、回転を犠牲にしてしまうため、総合的な利益額は下がる可能性があります。
それを避けたい人に有効なのが薄利でも気にせず回転重視で売る方法。
薄利であっても商品の回転を重視することで、売上を安定させ、在庫を早く回転させることができます。在庫が動くことで、次の仕入れや新たな商品を販売する機会が生まれ、結果的に全体の利益を増やすことができます。
以下に薄利で回した場合と高値で待った場合の簡単な比較例を作ってみました。あくまでも例なので数字はかなりシンプルにしています。
条件 | 薄利戦略 | 高利益戦略 |
---|---|---|
販売価格 | 3000円 | 3000円 |
仕入れ価格 | 2500円 | 2000円 |
利益 | 500円 | 1000円 |
販売数量 (月) | 100個 | 30個 |
総利益 | 500円 × 100個 = 50,000円 | 1000円 × 30個 = 30,000円 |
この例からもわかるように、薄利戦略で販売数量を増やすことができれば、総利益が大きくなります。
Amazonではカートボックスを獲得することが非常に重要です。このことを理解し、常にカートを取る気持ちで薄利でも販売し続ければ、高値で待つよりも大きな利益を得ることができる可能性があります。
ただし、これは一概に言えるものではなく、商品そのものの売れ行きや一緒に販売しているライバルの動きにも左右されます。
ここでは、薄利でも回転さえ維持できれば、高利益で待つよりも総合的な利益は高くなる可能性を知っていただければ問題ありません。
円安が一時的なものと予想されるなら一旦仕入れをストップする
円安が一時的なものであると予想される場合、一時的に仕入れをストップすることが効果的です。
為替の変動を完璧に予測することは難しいですが、短期間の円安が予想される場合、その期間中だけでも仕入れを控えることでリスクを軽減できます。
例えば、現在の為替レートが140円で、仕入れ価格が2500円の商品があるとしましょう。この商品が円安の影響で、次の日には1ドルが150円になると予測される場合、仕入れ価格は約2670円に上昇します。
大きな為替変動が予想される日だけでも仕入れを見合わせることで、リスクを回避しつつ欧米輸入ビジネスに取り組むことができます。
円安と円高だけを見てビジネスを選ぶのは危険
円安になったから輸出ビジネスに乗り換えようかな…。
もしこう考えているなら危険かもしれません。
- 「円安だから輸出!円高だから輸入!」←これ危険
- 円安だからこそあえて輸入ビジネスに飛び込むのもあり
- ネット上のいろんな所で目にする稼げる話は一旦冷静に分析する
それぞれ解説します。
「円安だから輸出!円高だから輸入!」←これ危険
例えば、輸入専門の企業が「最近円安だから今日から輸出企業になります」とはなりませんよね。
ネット上では変な煽りもあると思います。
- 円安のときこそ輸出ビジネス!
- 円安になったら輸入はオワコン!
ビジネスの本質はそこではないと思います。輸入をすると決めたなら、その環境の中でどうやって稼ぐかを考える。
これが重要だと私は考えています。
せっかく取り組み始めたビジネスなのに円安や円高に流されて輸入と輸出を転々とするのはもったいないです。
やると決めたなら、まずはしっかりと稼げるまで集中して取り組んだほうが将来的には安定します。
ぶっちゃけスキルが中途半端なままビジネスモデルを変えてしまうと全部稼げないまま終わる可能性が高いです。
いろんな情報に惑わされず、やると決めたらやり切る力が大切です。
円安だからこそ敢えて輸入ビジネスに飛び込むのもあり
円安や円高による為替の影響よりも危険なものがあります。
それがネット上で急に目にするようになる広告です。
例えば円安に進むと、
- 円安の今!まだ誰も知らない輸出ビジネスで稼ぐ!
- 利益率50%以上の超お手軽輸出ビジネス
- 副業でも大丈夫!円安だからこそコッソリ稼げる輸出ビジネス
のような円安だからこそ稼げると謳った輸出ビジネスの広告が多くなる印象があります。
もちろんそういった広告は円高になれば逆のことを言い出します。
なぜ危険かというと、
- 誰の目にも止まるくらい広告費をばら撒いて宣伝している
- つまりその広告費以上の金額をコンサルや塾で稼ぐ必要がある
- 広告を見たビジネス初心者さんが一気に集まる
- 大量に集まった初心者さん達によって市場が圧倒的に荒らされる
こんな感じです。
円安円高の為替の影響よりも飽和して市場が崩壊するほうが圧倒的に危険だと思います。
そう考えると、ネット広告とは逆の方向に進んだ方がライバルが少ない市場で戦える可能性が高いと思いませんか?
ネット上のいろんな所で目にする稼げる話は一旦冷静に分析する
上で説明したようにやたらと流行っているものは冷静になったほうがいいです。逆に欧米輸入はすでに数年前にグッと流行って今は落ちつているビジネスモデルです。
こういったビジネスモデルはライバル数も安定しているので、しっかりと取り組めば稼げるようになる可能性も高いと思います。実際に私は稼ぎ続けています。
もちろん欧米輸入に限らず、ネット上でガッツリオススメされているものより、どこかでチラッと見たことある程度のビジネスモデルの方がライバルが多すぎず実は稼ぎやすいということは多い印象です。
私はそのようなニッチなジャンルが大好きです。
まとめ:円安と円高だけを見て判断するのは危険!もっと本質的なところに目を向けよう!
ということで今回はAmazon欧米輸入に円安が影響するかどうかについて解説しました。
短期的に見ると影響は全くないとは言えません。しかし、長期で見るとそれは微々たるものです。
そして為替の影響はすべての輸入業者に平等です。あなただけが円安ではありません。
これを絶対に忘れないでください。
仮に急激に円安が進んで140円が150円になったとしても、その影響による仕入れ金額への影響は数百円です。
項目 | 為替レート | 商品の仕入れ価格(日本円) | 利益(仮) |
---|---|---|---|
ライバルの仕入れ価格 | 1ドル=140円 | 5,000円 | 1,000円 |
あなたの仕入れ価格 | 1ドル=150円 | 5,358円 | 642円 |
よっていきなり全く稼げなくなるということはあり得ません。
戦略を持った取り組みは必要ですが、円安だろうと円高だろうとAmazon欧米輸入ビジネスは稼ぎ続けられます。
もしあなたが少しでも欧米輸入ビジネスに希望を感じているなら、ぜひ飛び込んで来てみてはいかがでしょうか?
一人で始めるのが不安なら、私があなたのガイドになります。