「2026年4月の手数料改定で、結局いくら利益が減るの?」
「0.4%って小さく見えるけど、放っておいて大丈夫?」
「欧米輸入だと今から何を変えればいいの?」
結論、2026年4月の改定では「販売手数料の0.4%増」が全員に負担増となりました。とはいえ、これはあなただけではなく全員が対象のため焦る必要はなし。冷静に対処すれば問題ありません。
ひこーる私はAmazon物販を10年以上、欧米輸入を本業でやっています。この記事では改定で変わった中身と、利益率10〜20%台のセラーが今やるべきことを、自分の数字と失敗を交えて解説します。
改定はすでに2026年4月に施行済みで、「これから変わる」ではなく「今こうなっている」状態です。中身を正しく押さえれば、慌てずに手を打てます。
- 2026年4月改定で変わった3つの手数料と、公式の数字
- 「たった0.4%」の効き方と、仕入れ・価格で取り返す考え方
- 利益を守るために今やること(仕入れ・価格・回転・送料)
それでは、さっそく見ていきましょう。
2026年4月のAmazon手数料改定で変わった3つのこと
2026年4月の改定で変わったのは、販売手数料・FBA配送代行料・長期在庫追加手数料の3つです。
値上げもあれば値下げもあり、全部が悪い話というわけではありません。まずはAmazon公式(セラーセントラル)で発表された数字を整理します。
| 変わったもの | 内容 | いつから |
|---|---|---|
| 販売手数料 | 税抜750円超の商品で全カテゴリー+0.4%(値上げ) | 2026年4月1日 |
| FBA配送代行料 | 標準サイズ(20〜80cm・最大5kg)で1個あたり平均38円引き下げ | 2026年4月1日 |
| 長期在庫追加手数料 | 保管12か月超の全商品に月20円/点(新設) | 2026年4月15日 |
1つずつ、欧米輸入セラー目線で中身を見ていきます。
販売手数料が全カテゴリーで+0.4%(値上げ)
販売手数料は、税抜の売上合計が750円を超える商品について、すべてのカテゴリーで手数料率が0.4%引き上げられました。
公式が挙げている例は、価格1,000円のエレクトロニクスアクセサリで販売手数料100円→104円という内容。
- 対象は税抜750円を超える商品(全カテゴリー共通)
- メディア(本・DVD・ミュージック・PCソフト・ビデオ)、Amazonデバイス用アクセサリ、テレビゲーム・ゲーム用アクセサリは、750円以下でも一律+0.4%
- 引き上げ幅は「率」なので、売価が高いほど増える金額も大きくなる
欧米輸入で扱う単価数千円〜数万円の商品は、ほぼこの0.4%増の対象に入ります。ここが今回いちばん効くポイントです。
FBA配送代行料は一部サイズで引き下げ
FBA配送代行料は、標準サイズ(20〜80cm・最大5kg)の商品で、1個あたり平均38円引き下げられました。
つまり、小型〜中型で軽い商品が中心なら、販売手数料の増加をいくらか打ち消せる計算。
一方で、この引き下げはあくまで標準サイズが対象。大型・重量物は恩恵がないので、扱う商品のサイズによって有利・不利がはっきり分かれます。
長期在庫追加手数料に最低額が新設(月20円/点)
2026年4月15日から、保管期間が12か月を超える全商品に、1点あたり月20円の長期在庫追加手数料がかかるようになりました。
金額は小さく見えますが、売れ残りを抱えるほど毎月じわじわ効いてきます。1年以上眠っている在庫は、返送や処分も含めて早めに整理するのが得策です。
長期在庫の自動返送・自動破棄の設定は、こちらの記事で詳しく解説しています。AmazonFBA長期在庫保管手数料とは?も合わせて確認しておくと、ムダな手数料を防げます。
「0.4%」実際のところ、どれくらいのダメージがある?
影響の大きさは商品の利益率で決まるので、どこが削られるかさえ押さえれば、仕入れと価格でしっかり取り返せます。
「0.4%くらい誤差でしょ」と思いがちですが、どれくらいダメージがあるかみていきましょう。
- 利益率10〜20%台だと利益の目減りが大きくなる仕組み
- 配送代行料ダウンで相殺できる商品・できない商品の線引き
利益率10〜20%台だと利益の目減りが大きい
同じ+0.4%でも、利益率が薄い商品ほど「利益に占める値上げの割合」は大きくなります。
税抜売価ごとに、1点の利益がどれだけ削られるかを並べてみます。
| 税抜売価 | 利益率 | 1点の利益 | 増える手数料 | 利益の目減り |
|---|---|---|---|---|
| 3,000円 | 10% | 300円 | 12円 | 約4% |
| 5,000円 | 15% | 750円 | 20円 | 約2.7% |
| 8,000円 | 20% | 1,600円 | 32円 | 約2% |
利益率10%の薄利商品だと、利益の約4%が手数料増で消えます。これが月に何百点と積み重なれば、もう無視できない金額。
そもそも利益率が10%を切るような商品は、今回の改定でますます危険になります。利益率の考え方はAmazon物販の利益率が10%以下だと危険すぎる絶対的な理由で整理しているので、仕入れ基準の見直しに使ってください。
改定後の利益を守る具体的な手順は、目次の上にあるフォームから受け取れるメルマガでも配信しています。登録はこちらからどうぞ。
配送代行料ダウンで相殺できる商品・できない商品
販売手数料の0.4%増は、配送代行料の引き下げ(標準サイズ平均38円↓)である程度は相殺できます。
ただし、相殺できるかどうかは商品のサイズ次第。線引きはこうです。
- 相殺できる:標準サイズ(20〜80cm・最大5kg)の小型〜中型で軽い商品。配送代行料ダウンの恩恵を受けられる
- 相殺できない:大型・重量物。配送代行料の引き下げ対象外なので、販売手数料の増加がそのまま利益を削る
扱う商品が大型に寄っている人ほど、今回の改定は厳しめに出ます。サイズ構成を一度見直しておくと、どこで利益が削られているかが見えてきます。



正直、値上げされた分って頑張ってもしんどくない?



正直しんどいですよ。でも値上げの条件は自分だけじゃなく、ライバルも全員同じ。だからこそ「この中でどう戦うか」を考えて動いた人が残ります。
利益を守るために今やること(欧米輸入セラーの実務)
やることは、仕入れ値・価格設定・在庫回転・送料の4つを見直すことです。
手数料は自分でコントロールできませんが、この4つは自分の運用で変えられます。私自身が改定後に実際に手を入れた順に紹介します。
- 仕入れ値で吸収する(Keepaトラッキングで安く仕込む)
- 薄利商品を切り、価格改定の下限と最低利益ラインを見直す
- 長期在庫を作らない回転管理
- 納品・送料のムダを減らす
上から順に、私が実際にやっていることを具体的に解説します。
仕入れ値で吸収する(Keepaトラッキングで安く仕込む)
手数料増をいちばん確実に吸収できるのは、仕入れ値を下げることです。
私がやっているのは、Keepaのトラッキングで「この価格まで下がれば利益が出る」ラインを登録し、セールのタイミングで安く仕込む方法です。
たとえば今は50ドルで利益が100円しか残らない商品でも、40ドルでトラッキング設定しておくと、セールで下がったときに1点あたり1,600円近く利益が乗ることがあります。こういう商品を数千件単位で貯めておけば、0.4%の値上げくらいは余裕で吸収できます。


薄利商品を切り、価格改定の下限と最低利益ラインを見直す
改定後、私は価格改定の下限を少し上げて、下がりすぎないように調整しました。
長く続けていくうえで、利益が薄い商品はずっと扱い続けられません。だから薄利商品はある程度切りながら、できるだけ利益も回転も高い商品にリストを整えていくイメージです。
仕入れの最低利益ラインは、私の場合こう決めています。
- 単純転売:最低でも見込み利益1,000円以上から
- 低単価の商品:500円でもOK。ただし高回転であることが条件
- それ以外:2,000〜3,000円を狙う(交渉する場合は回転も見て判断)
価格改定の下限設定はプライスターやマカド!といった価格改定ツールで設定できます。下限を入れておかないと、ライバルの自動値下げに付き合って際限なく下がってしまうので、改定を機に見直しておきましょう。
長期在庫を作らない回転管理
新設された長期在庫追加手数料(12か月超・月20円/点)は、そもそも1年以上在庫を寝かせなければ関係ありません。
だからこそ、仕入れの時点で「回転するか」を厳しく見ることが対策になります。売れ残りそうな商品は、値下げしてでも早めに回して、12か月のラインに乗せないのが基本です。
私がリピート商品を増やしているのも、回転が読める商品ほど長期在庫になりにくいからです。回転重視のリスト作りこそ、結局いちばん手数料に強い体質を作る。
納品・送料のムダを減らす
意外と見落とされがちですが、納品時の送料も利益を削る大きな要因です。
私は過去に、大型・ファッションを少量だけ仕入れてFCがバラバラに分かれ、大型1点だけで600〜700円の送料がかかって利益が吹き飛んだ失敗を何度もしています。
今は仕入れる前に納品プランを作り、どの商品とまとめられるか・送料まで引いて利益が残るかを確認してから買うようにしています。手数料が上がった今こそ、この送料のムダをなくすだけでも効いてきます。


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まとめ:条件はみんな同じ、動いた人が残る
最後に、今回のポイントを振り返りましょう。
- 2026年4月改定で変わったのは、販売手数料(+0.4%)・配送代行料(標準平均38円↓)・長期在庫追加手数料(月20円/点)の3つ
- 0.4%増は売価に対してかかるので、利益率10〜20%台の欧米輸入ほど利益の目減りが大きい
- 対策は「仕入れ値で吸収・薄利を切る・回転管理・送料のムダ取り」の4つ
- Keepaトラッキングで安く仕込み、価格改定の下限と最低利益ラインを見直すのが即効性あり
値上げは正直しんどいですが、条件はライバルも全員同じです。慌てて撤退するのではなく、削られた分をどこで取り返すかを淡々と考えて動けば、むしろ差がつくチャンスになります。



手数料は変えられませんが、仕入れと価格は自分で変えられます。できるところから一つずつ手を入れていきましょう。



