この記事ではAmazon欧米輸入の輸入総代理店契約とメーカー卸契約の違いを解説しています。
メーカーから直接仕入れができれば正規品と思いがちです。
しかしこの2つの契約は全く意味が違います。
輸入総代理店契約と卸契約を間違って認識して販売するとクレームの原因にもなります。
輸入総代理店と卸契約の違いを知りたい人は必見です。
Amazon物販歴10年以上のひこーるが解説します!
この記事を読めばこれらのことが分かるようになっています。
この記事を書いたひこーるの概要はこちら。
- 在宅副業を2014年に開始して2016年に独立
- Amazon物販10年目/ブログ6年目
- Amazon最高月利120万円/ブログ130万円
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この記事の結論
- 輸入総代理店になると商品は正規品扱い
- メーカー卸契約だけだと商品は並行輸入品のまま安く仕入れられるイメージ
- 圧倒的に差別化したいなら輸入総代理店を狙おう
Amazon欧米輸入の輸入総代理店とは|並行輸入品ではなく正規品扱い
まずは輸入総代理店の特徴をまとめます。
それぞれ解説します!
日本での販売権を任せてもらうこと|正規の販売代理店
輸入総代理店になるという事は日本での販売権を基本的に全て任せてもらうということ。
契約できた商品は正規品として販売することができます。
つまり並行輸入品ではなくなります。
並行輸入品ではなくなるということは出品するカタログも変わります。
並行輸入品の出品者とは別のページになるので、圧倒的に差別化を図ることができます。
その代わり新しいカタログを作成やカスタマサポート開設などが必要な場合があります!
輸入総代理店になるメリット
輸入総代理店になる主なメリットはこちら。
- 並行輸入品セラーと圧倒的な差別化ができる
- 商品の売り上げが安定すれば収益も安定する
- 日本国内の卸業者や小売店に卸ことでさらに安定した稼ぐことができる
- 正規品になるので真贋調査に怯える必要がなくなる
それぞれ解説します!
並行輸入品セラーと圧倒的な差別化ができる
上でも解説しましたが輸入総代理店になれば正規品として販売できます。
よって並行輸入品ではなくなるので、他のセラーの取り扱う商品とは別商品扱いです。
並行輸入品カタログから正規品のカタログになるので、正規品のカタログがないなら新たに作る必要があります。
独占販売ができます。
ただし、並行輸入品セラーはそんなのお構いなしにあなたが作った正規品カタログに出品してきます。
そういったセラーが出品できないように商品を保護するのも総代理店の仕事になります。
思っている以上に平気で出品してくるので阻止するのはかなり大変ですよ!
商品の売り上げが安定すれば収益も安定する
総代理店として独占販売して、カタログの保護にも成功。
そして売り上げが順調に伸びてくれば、あなたの主力商品になってくれるはず。
安定的な収入が得られます。
日本国内の卸業者や小売店に卸ことでさらに安定した稼ぐことができる
さらに、他のセラーや業者が該当の商品を取り扱いたいと思った場合。
すでにあなたは輸入総代理店なので、他のセラーや業者はあなたから卸してもらうしかありません。
もし超大手デパートや雑貨店から卸契約を依頼されたら、さらに収益が安定します。
正規品になるので真贋調査に怯える必要がなくなる
Amazonで輸入転売をしていると常に真贋調査に怯えなくてはいけません。
しかし輸入総代理店契約を結んでしまえば、真贋調査に怯える必要はありません。
なぜなら、日本国内の正規品を扱っているのがあなたなので紛れもない本物ですからね。
輸入総代理店になるデメリット
次に輸入総代理店になるデメリットについて。
- 契約やサービスの準備のハードルがそれなりに高い
- 並行輸入品の出品は基本的に抑制できない
それぞれ解説します!
契約やサービスの準備のハードルがそれなりに高い
当然ですが輸入総代理店の契約は簡単には取れません。
メーカーからしても日本の販売を全て任せるわけですから慎重になるのは当然ですよね。
また準備にはそれなりにハードルがあります。
例えば、
- 商品パッケージの日本語化
- 日本語の取扱説明書
- カスタマサービスの設置
- 不良品等の交換や修理サービスの設置
など。
日本の窓口があなたになります。
あなたがしっかりとフォローできないと購入したお客様は不満を抱きメーカーの信頼が落ちます。
そうしないためにも、あなたは最善の努力をする必要があります。
並行輸入品の出品は基本的に抑制できない
仮にあなたが輸入総代理店契約を取れたとしても、並行輸入品の出品は抑制できません。
あなたが正規品カタログに出品していても、他のセラーは当たり前のように並行輸入品カタログに出品し続けます。
例えば、あなたが正規品を5,000円で販売しているとします。
並行輸入品は3,000円で販売していたとしましょう。
お客様はどちらから購入するでしょうか?
一定のお客様はそれだけの価格差があるなら、並行輸入品カタログから購入する人も多いと判断できますよね。
いくら輸入総代理店契約ができたからといって、安泰というわけではありません。
常にリサーチやライバルセラーとの戦いはあると思っておいた方がいいです。
Amazon欧米輸入のメーカー卸や卸業者との契約とは|並行輸入品のまま安く仕入れるイメージ
次にメーカーや卸業者との卸契約について。
簡単にまとめると、
それぞれ解説します!
輸入総代理店ではないので商品は並行輸入品のまま
卸契約は安くは仕入れができますが、日本での販売代理店契約をとっているわけではないので商品は並行輸入品のままです。
たまに、卸契約をとって正規代理店と勘違いしている人がいるようですが全く違います。
卸契約だけだと、ただ単に安く仕入れができているだけです。
契約内容には十分に注意する必要があります。
卸契約をするメリット
卸契約をするメリットはこちら。
- 輸入総代理店契約よりも契約のハードルが低い
- 並行輸入品カタログで圧倒的優位に立てる可能性あり
- 輸入総代理店のようにカスタマサポートの準備は不要
それぞれ解説します!
輸入総代理店契約よりも契約のハードルが低い
輸入総代理店契約は上で解説したように、日本の販売をあなたに全権託すことです。
よってメーカー側はかなり慎重になることが想像できますよね。
それに対して卸契約はあくまでも安くまとめ売りしているだけ。
よって契約のハードルが低く、比較的簡単に契約できることが多いです。
並行輸入品カタログで圧倒的優位に立てる可能性あり
卸契約ができると他のセラーよりも安く仕入れできる可能性が高いです。
そうなると他のセラーよりも安く販売しても利益が得れます。
価格競争になって、他のセラーが赤字や薄利で撤退するなら、あなただけは利益を上げ続けることが可能。
他のセラーが撤退したあとは、価格を戻してさらに高利益を得れる可能性があります。
輸入総代理店のようにカスタマサポートの準備は不要
あくまでも並行輸入品なので、輸入総代理店の時に説明したような日本語の説明書やパッケージ、アフターフォローなどは準備する必要がありません。
輸入総代理店よりはかなり気楽に契約できます。
こう見ると総代理店契約にも卸契約にも、それぞれメリットがありますよね!
卸契約をするデメリット
卸契約をするデメリットはこちら。
- 結局は並行輸入品なので価格競争に巻き込まれる可能性あり
- 常に真贋調査のリスクがある
それぞれ解説します!
結局は並行輸入品なので価格競争に巻き込まれる可能性あり
卸契約を結べたとしても、出品する商品はあくまでも並行輸入品です。
よって出品するカタログは並行輸入品カタログです。
つまり他のネットショップから仕入れているセラーと同じカタログなので普通に価格競争に巻き込まれます。
それでもメリットで挙げた通り、他のセラーよりは利益幅が大きいはずなので利益は取れるはず。
卸契約ができても価格競争になることは理解しておく必要があります。
常に真贋調査のリスクがある
もし卸契約が取れたメーカーに日本の輸入総代理店があれば潰される可能性があります。
例えば、該当の商品の商標権や意匠権を日本の総代理店が取得していたとします。
この場合、たとえ並行輸入品で出品していたとしてもAmazonに通報されれば真贋調査の対象になる可能性があります。
輸入総代理店からすればできるだけ敵は排除したいので当然ですよね。
卸契約を結べたとしても常にリスクがあることは理解しておく必要があります。
まとめ:輸入総代理店契約が結べたら圧倒的な差別化が図れる!
ということで今回は輸入総代理店契約とメーカー卸契約の違いを解説しました。
もう一度この記事の内容をまとめます。
輸入総代理店になれば独占販売できるメリットはあります。
しかしそこに行くにはそれなりのハードルがありますし、契約が結べたからといって安泰ではありません。
無限に湧いてくる並行輸入品セラーと常に戦い続ける必要があります。
逆に卸契約を結べた場合は、総代理店が敵になる場合があります。
どちらにもメリットデメリットがあるので、あなたの戦略に合わせて方向性を決めてみてくださいね。