PL保険って聞いたことあるけど、私にも関係あるの?入ってた方がいい?
そんな質問をいただきました。
結論からお伝えするとAmazon欧米輸入を実践するならPL保険に加入しておくことを強くおすすめします。
理由は、保証される内容に対しての保険料が極端に安いから。ぶっちゃけ入っておいて損はない保険ナンバー1です。
ちなみに金額はこちら。
年間売上高 | 年間保険料 |
---|---|
1,000万円まで | 5,000円~1万円程度 |
5,000万円まで | 3~5万円程度 |
1億円まで | 5~10万円程度 |
どうですか?明らかに安いですよね。
だからこそ、迷ったなら加入しておいて損はありません。何かあってからでは遅いですからね。
ということでこの記事では、Amazon欧米輸入ビジネスにおける
- PL保険の必要性
- 種類
- 料金相場
- 加入方法
- メリット・デメリット
- さらにはAmazonセラーが検討すべきその他の保険まで
を網羅的に解説します。この記事を読めば、Amazon欧米輸入ビジネスにおけるPL保険に関する疑問が全て解消し、安心してビジネスに取り組めるようになるので、最後まで要チェックです。
ちなみにAmazon物販をやる上で絶対に加入しておくべき保険的なサービスはセラースケットです。詳しくはこちら。
PL保険とは?Amazon欧米輸入になぜ必要?
PL保険(製造物責任保険)は、製造または販売した製品の欠陥によって、他人に怪我をさせたり物を壊したりした場合に、製造者や販売者が負う法律上の損害賠償責任を補償する保険です。
Amazon欧米輸入ビジネスでは海外から商品を輸入し日本の消費者に販売します。よって、輸入した製品に欠陥があった場合は販売者として責任を問われるリスクがあります。
PL保険に加入していれば万が一のことがあっても以下のケースで補償してくれます。
- 治療費
- 慰謝料
- 物的損害などの損害賠償
- 訴訟費用や弁護士費用
PL保険の正式名称と意味
あまり興味ないと思いますし覚えていたからといっていいことがあるわけではありませんが念のために紹介しておきます。
PL保険の正式名称は「製造物責任保険」とです。ちなみに英語では「Product Liability Insurance」と表記されます。
一応、頭の隅の隅の方にでも入れておいてください。
PL保険加入のメリット・デメリット徹底比較
次にPL保険加入のメリットとデメリットを紹介しておきます。
メリット | デメリット |
---|---|
万が一の事故に備えられる 企業の信用力向上 訴訟費用なども補償 | 保険料がかかる すべての事故が補償されるわけではない |
正直なところメリットの方が圧倒的に大きいです。デメリットは多少の費用がかかることと、状況によっては補償されない可能性があるということ。このPL保険対象外については後ほど詳しく解説します。
Amazon欧米輸入に最適なPL保険の料金相場
ここからはみんなが気になるPL保険の料金相場について紹介します。
PL保険の料金は、販売する商品の種類、年間売上高、保険会社によって異なります。よって、絶対にこれくらい!という金額はありません。
今から紹介する金額はあくまでも相場なので、それを理解した上でチェックしてみてください。
年間売上高 | 年間保険料 |
---|---|
1,000万円まで | 5,000円~1万円程度 |
5,000万円まで | 3~5万円程度 |
1億円まで | 5~10万円程度 |
冒頭でもお伝えした通りですが、正直かなり安いですよね。この価格なら加入できる人も多いのではないでしょうか?
PL保険を提供している主な保険会社一覧
PL保険ってどこの保険会社が提供しているの?
と疑問に思う人も多いと思います。私も最初はそう思っていました。でも実際は、よく聞く保険会社が提供しているのでご安心ください。
代表的なPL保険を提供している保険会社を表にまとめたので参考にどうぞ。
保険会社 | 商品名 |
---|---|
東京海上日動 | 生産物賠償責任保険超ビジネスプロテクト |
損保ジャパン | 商賠繁盛(販売業)賠償プラス |
三井住友海上 | 生産物賠償責任(PL)保険企業総合賠償責任保険 |
共栄火災 | PL保険(生産物賠償責任保険) |
あいおいニッセイ同和損保 | タフビズ賠償総合保健タフビズ建設業総合保険 |
大同火災 | ビジネス総合保険制度 |
なお、PL保険には主に「国内PL保険」と「海外PL保険」の2種類があります。Amazon欧米輸入の場合は日本国内で販売するので、日本国内での事故に対して補償が効く「国内PL保険」を選択しましょう。
PL保険の具体的な2つの加入方法
PL保険の概要を学んだところで、ここからは実際にPL保険への加入方法を解説します。
ちなみにおすすめの加入方法は以下の2つの方法です。
- 保険会社への直接申し込み
- 商工会議所を通しての申し込み
それぞれもう少し詳しく解説します。
保険会社への直接申し込み方法の詳細
保険会社に直接申し込む場合は、以下の手順で進めます。
- 各保険会社のウェブサイトや窓口で見積もりを依頼
- 必要書類の準備(事業内容の説明書、売上高の証明書類など)
- 保険会社の担当者と面談し、最適なプランを選択
- 申込書類の記入と提出
- 保険料の支払いと契約成立
ネットで全て完結させられるので手軽に加入できます。また、保険会社によってはオンラインチャットやビデオ通話での相談も可能なので、忙しい事業者でも効率的に手続きを進められます。
商工会議所経由での申し込み方法の詳細
次に、商工会議所を通じて申し込む場合。方法はこちら。
- 最寄りの商工会議所へ入会手続き
- ビジネス総合保険制度の資料請求
- 以下の提携保険会社から選択:
- 必要書類の準備と提出
- 保険料の支払いと契約成立
商工会議所経由での加入では、直接契約と比べて年間保険料が30%程度安くなる可能性があります。ただし、商工会議所の年会費(約1万円)が別途必要となるため、年間の保険料と比較して検討する必要があります。
あなたにとって最適な方法を選んでみてください。
【注意】PL保険に加入していても補償適用外になるケースがある
ここまでPL保険を強く推奨してきましたが、実はPL保険に加入していても補償を受けられないケースがあります。
その理由が、日本の法律に適合した商品を販売している場合のみ適用されるということ。
つまり、 違法に製造された製品や適切な許可を取らずに輸入販売した商品には適用されない当ことです。
Amazon欧米輸入の取扱商品で補償対象外になりやすい例をいくつか挙げてみましょう。
法律 | 該当する商品例 |
---|---|
食品衛生法 | 食品に触れるもの、6歳未満が対象のおもちゃ |
電気用品安全法(PSE) | 特定電気用品(ACアダプタ、充電器)、特定電気用品以外の電気用品(家電製品全般、照明器具) |
電波法 | Bluetoothを使った製品(例:FMトランスミッターやスマホ) |
薬機法 | 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品、肌に直接触れる製品 |
消費生活用製品安全法 | ライター、レーザーポインターなど |
ワシントン条約 | 絶滅危惧種の動植物の革などを使った製品 |
このような商品例を見て、あなたは確実に正しい手続きを踏んで仕入れられていると胸を張って言えますか?
正直なところ、PL保険で助けて欲しいのはこういった商品でのトラブルだと思います。しかし、私が見る限りほとんどのセラーは適切に輸入できていないと考えています。
例えば、
- 6歳未満のおもちゃは食品衛生法に該当するから輸入時に申請や検査をしてる?
- 電波法に該当する商品には適切なマークが入ってる?
- 薬機法に触れる商品を無断で仕入れて販売してない?
大規模に輸入ビジネスをしているアカウントは大丈夫だと思いますが、個人かつ独学でやっている場合は、この辺りのチェックが非常に緩い印象です。
よって、もしあなたが個人で独学でやっているなら、まずは適切な商品の仕入れとは何か?から学ぶ必要があります。
そうしないと、せっかく加入したPL保険も適用されず、せっかくの保険料が無駄になってしまうかもしれません。
PL保険に加入する前に、まずは取扱商品が正しいのかを確認してみましょう。不安な人は私であればフォローさせていただくので、本気で長期的に稼ぎたいならお声がけください。
PL保険を選ぶ際の重要な注意点
一応、PL保険を選ぶ際の注意点をまとめました。
項目 | 説明 |
---|---|
補償内容 | 保険会社によって補償内容が異なるため、 自分のビジネスに合った補償内容の保険を選ぶことが重要。 特に、製造物責任だけでなく、 販売物責任も補償されるか確認が必要。 |
保険料 | 保険料は、補償内容や保険会社によって異なる。 複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討が重要。 |
保険会社の信頼性 | 信頼できる保険会社を選ぶことが大切。 保険会社の財務状況や評判などを確認。 |
免責金額 | 保険事故が発生した場合に自己負担となる金額のこと。 免責金額が低いほど、保険料は高くなる。 |
補償期間 | 保険期間は通常1年間。 更新手続きを忘れないように。 |
という感じですが、正直なところどの保険会社もほぼ同じです。よって、選ぶときは生命保険とか自動車保険でお世話になっている保険会社にまとめてもいいかもしれませんね。
選び方は自由です。
【まとめ】Amazon欧米輸入ではPL保険に加入して無駄なリスクを抑えよう
ということでこの記事では、Amazon欧米輸入セラーにとってのPL保険の重要性と実務的な知識について詳しく解説してきました。もう一度簡単にまとめます。
加入方法については、次の2つの選択肢があります。
申し込み方法 | メリット |
---|---|
直接申し込み | 手続きがシンプルで効率的 |
商工会議所経由 | 保険料の削減が可能(年間約30%) |
具体的な年間保険料については以下の通り。
年間売上高 | 年間保険料 |
---|---|
1,000万円まで | 5,000円~1万円程度 |
5,000万円まで | 3~5万円程度 |
1億円まで | 5~10万円程度 |
しかし、最も重要な点はPL保険が日本の法律に適合した商品販売の場合のみ適用されるということ。食品衛生法、電気用品安全法(PSE)、電波法、薬機法など、各種法規制に違反する商品は補償対象外となってしまいます。
そのため、まずはあなたが販売している商品が以下の点をクリアしているか確認することが重要です。
- 取扱商品が各種法規制に適合しているか
- 必要な許認可を適切に取得しているか
- 商品の安全性が十分に確保されているか
Amazon欧米輸入ビジネスを長期的に成功させるためには、適切な法令順守とリスク管理が重要です。法律を守ることでPL保険が活きてきます。なので、まずは法律を守った仕入れができていることを確認してみてください。
どうしても不安な場合は、Amazon物販歴10年以上の私がフォローすることも可能です。一人でビジネスを進めていくことが不安なら、お力になれるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
最後によくある質問をまとめました。
- 欧米から輸入した商品をAmazonで販売する場合、PL保険は必ず必要ですか?
-
必ず加入しておく必要はありませんが、加入しておくことを推奨します。ただし扱っている商品が法令遵守されていない場合は適用外になってしまいます。PL保険加入の前にまずは扱っている商品が適切な商品なのかを確認してみましょう。
- PL保険の年間費用はどのくらいですか?
-
取扱商品や売上規模によって異なりますが、一般的な個人セラーの場合、年間5万円から15万円程度です。商工会議所経由で加入すると約30%の削減が可能です。
- 中古品販売の場合もPL保険は適用されますか?
-
中古品であっても販売者責任は発生するため、PL保険の対象となります。ただし、商品の状態や年数によって補償内容が制限される場合があるため、事前に保険会社に確認することをお勧めします。