「メーカーから返事が来たけど、何を決めればいいの?」
「最低注文数や掛け率って、どれくらいが普通?」
「前払いって言われたけど、払って大丈夫?」
ひこーる結論、初めての卸取引で決めるのは「最低注文数・掛け率・支払い方法・送料」の4つです。とくに最初は、安さよりも「自分が売り切れる数か」と「お金を失わない払い方か」を優先してください。
この記事では、物販歴10年以上の私の経験から、4つの条件の目安と、決める順番、条件を良くするための準備を解説します。
- 卸取引で出てくる用語と、決める条件
- 最低注文数・掛け率・支払い・送料の目安
- 条件を決める順番と、一番大事な基準
- 条件を良くするために準備すること
条件の交渉まで一緒に進めたい人は、ひこーるのコンサルで個別にサポートしています。
卸取引で出てくる用語と、決める条件
卸取引でよく出てくるのが、最低注文数・掛け率・支払い条件・送料・納期といった言葉です。
どれも、最初のやり取りで相手から聞かれるか、こちらから確かめる必要があるものです。
| 用語 | 意味 | よく出てくる場面 |
|---|---|---|
| 最低注文数(MOQ) | 1回に注文しないといけない最低の数や金額 | 価格表・最初の返信 |
| 掛け率 | 小売価格に対して、何割の値段で卸してもらえるか | 価格表・見積もり |
| 支払い条件 | いつ・どうやって払うか(前払い・後払いなど) | 注文の確定前 |
| 送料 | どちらが送料を負担するか、どこまで運ぶか | 見積もり・注文の確定前 |
| 納期(リードタイム) | 注文から発送までにかかる日数 | 注文の確定前 |
メーカーによっては、価格表のPDFを送ってくれて「この数ならこの値段」と教えてくれることもあります。
分からない用語が出てきたら、そのままにせず、AIや翻訳で意味を確かめてから返事をしましょう。
条件ごとの目安|最低注文数・掛け率・支払い・送料


4つの条件の目安は、上の表のとおりです。
ただし、メーカーやブランド、商品の単価によって大きく変わるので、あくまで目安として見てください。
- 最低注文数は10個〜1,000個以上とまちまち
- 掛け率はメーカー希望小売価格の5割前後が基本
- 支払いは前払いが多い。最初はPayPal・カードで
- 送料は交渉しだい。直送が基本
1つずつ解説します。
最低注文数|10個〜1,000個以上とまちまち
最低注文数は、メーカーやブランドによって本当にバラバラです。
10個でOKなところもあれば、1,000個からのところもあります。
| メーカーの規模 | 最低注文数のイメージ |
|---|---|
| 小さいメーカー | 10個程度・数万円台から |
| 大きいメーカー | 数百〜1,000個以上・数十万円から |
正解はないと思ってください。
大事なのは、その数が自分に売り切れる数かどうかです(後で解説します)。
掛け率|メーカー希望小売価格の5割前後が基本
掛け率は、メーカー希望小売価格の5割前後(いわゆる5掛け・半値)が基本です。
海外でも、小売店は希望小売価格の半値で仕入れて2倍で売る、という考え方が一般的です。
| 段階 | 掛け率の目安 |
|---|---|
| 初めての取引 | 5割前後(場合によっては6割) |
| 量や実績が増えてきたら | 4割台 |
| 代理店・独占の段階 | 3割台も |
ここは交渉しだい、実績しだい。
まずは5掛けくらいで仕入れられれば、利益が残って安定しやすいと考えています。
支払い|前払いが多い。最初はPayPal・カードで
支払いは、ほとんどの場合が銀行送金で、前払いが多いと思ってください。
PayPalやクレジットカードに対応しているところもありますが、基本は前払いです。
海外との取引なので、お金だけ払って商品が届かないリスクもあります。
実際、私が入る前に自分で取引を始めて、数十万円を払ったまま相手と連絡が取れなくなったクライアントさんもいました。
| タイミング | おすすめの払い方 | 理由 |
|---|---|---|
| 最初の数回 | PayPal・クレジットカード | 届かなかった時に補償を受けられる |
| 信頼できると分かってから | 銀行送金・前払い | 相手の希望に合わせて取引を続ける |
前払いや銀行送金を求められても、最初は「手数料はこちらで払うので、PayPalかカードで払わせてほしい」と交渉してみるのがおすすめです。
信用しすぎず、リスクを管理したうえで取引を始めるのが鉄則です。



前払いって言われたら、断ったら取引してもらえない気がして…。



その気持ちは分かります。でも、ちゃんとした相手なら「最初だけPayPalで」という相談にはたいてい応じてくれます。応じてくれない相手ほど慎重にいきましょう。
そのまま使える支払い方法を交渉するメールの文例は、マニュアルの購入者とコンサルのクライアントさん限定の「交渉の実例・テンプレ集」で公開しています。
送料|交渉しだい。まとめて仕入れるなら日本へ直送が基本
送料をどちらが持つかも、メーカーや注文数によってまちまちで、交渉しだいです。
仕入れる数が多いほど、相手に持ってもらいやすくなります。
配送は、まとめてたくさん仕入れるので、日本へ直送してもらえるのが一番です。
米国の国内にしか送れないと言われた場合は、MyUSなどの転送会社を使いましょう。
条件を決める順番と、一番大事な基準
条件を決める時に一番大事なのは、安さそのものより「その条件で、無理なく売り切って利益が残るか」です。
最初はお金も少ないので、一度に大きなリスクを負う必要はありません。
- 小売より安く、まとめて買えるか
- 自分が売り切れる期間で、売り切れる数か
- 過去の最安値でも利益が残るか
- 正規品なら新しいカタログを作る
順番に見ていきましょう。
小売(Amazon.com)より安く、まとめて買えるか
最初に確かめるのは、Amazon.comなどの小売店で買うより安く、まとめて仕入れられるかどうかです。
小売で買うのと変わらないなら、卸取引にする意味がありません。
自分が売り切れる期間で、売り切れる数か
次に、最低注文数が、自分で決めた期間の中で売り切れる数に収まっているかを確かめます。
たとえば3か月で100個売れている商品なら、1〜3か月で売り切れる数で注文できるかどうかです。
- Keepaで、日本での月の販売数の目安を確かめる
- 1か月・2か月・3か月のどこで売り切るかを決める
- その期間で売り切れる数以内で注文する
キャッシュフローを考えても、最初から何か月分もの在庫を抱える必要はありません。
過去の最安値でも、利益が残るか
Keepaで、出品するカタログの過去の価格を確かめましょう。
一番安くなったタイミングの価格で売っても利益が残るなら、その条件は安全です。
安く仕入れたとたんに価格が下がって利益が出なくなった、では話になりません。
販売数・回転・価格の3つを、過去のグラフから確かめておきましょう。
正規品として仕入れられるなら、新しいカタログを作る
最初のまとめ買いは、もとからある商品ページに出品することが多いはず。
ただ、メーカーから正規品として仕入れられるなら、正規品の新しい商品ページを作って売っていきましょう。
売れる商品ページの作り方は、Amazonで売れる商品ページの作り方で解説しています。
条件を良くするために準備すること
条件を良くしてもらうには、相手に「この人なら任せても大丈夫」と思ってもらうことが大切です。
そのために準備しておきたいことを4つ紹介します。
- まずは何回か取引して実績を作る
- 日本語と英語のホームページを用意する
- Amazon以外の販路も持っておく
- 失敗例:テンプレートのメール
順番に見ていきます。
まずは何回か取引して実績を作る
条件を良くしてもらうのに一番効くのは、取引の回数です。
いきなり「代理店にしてください」と言うより、先に何回か取引をして実績を作る方がうまくいきます。
取引の回数や注文の数が増えるほど、仕入れ値も下がっていくのが一般的です。
日本語と英語のホームページを用意する
交渉を本格的にするなら、日本語と英語に対応したホームページを必ず用意しましょう。
どんな会社で、何を売っているのかが分かるだけで、相手の安心感はまったく違います。
今はAIを使えば、きれいでおしゃれなホームページも簡単に作れる時代です。
日本のネットショップで売っていることや、扱っている商品が分かるようにしておきましょう。
Amazon以外の販路も持っておく
メーカーの中には、Amazonでの販売を嫌がるところも少なくありません。
そういう相手のために、Amazon以外の販路も持っておくと交渉しやすくなるのです。
| 販路 | メモ |
|---|---|
| 楽天市場・Yahoo!ショッピング | 大きなモール。出店の条件は各モールで確認 |
| メルカリShops | 始めやすい |
| 自社のネットショップ | ホームページと合わせて作る |
FBAのように倉庫に預けて売れたら発送してもらいたいなら、私が提携しているマークロジのような倉庫会社を使えば、これまでと同じ感覚で進められます。
失敗例:テンプレートのメールは返事が来ない
よくある失敗が、メーカー名と商品名だけを変えたテンプレートのメールです。
「あなたの商品に興味があります。日本でこれくらい売れています。10個まとめて買うので安くしてください」だけのような文面では、ほとんど返事は来ません。
なぜ自分にお願いするべきなのか、相手にどんなメリットがあるのかを、しっかり伝える文章が必要です。
返事が来る書き方は、卸交渉を断られる理由と次の一手でくわしく解説しています。
そのまま使える取引条件の実際の数字の表や交渉メールの文例は、マニュアルの購入者とコンサルのクライアントさん限定の「交渉の実例・テンプレ集」で公開しています。
条件の交渉は、相手の返事に合わせてその場で判断することの連続です。
私のコンサルでは、メーカーや卸業者とのやり取りも、一緒に考えながら進めています。
コンサルで受けられる主なサポートはこちら。
- 基本6か月のサポート(条件を満たせば最大12か月まで延長)
- ChatWorkでの質問とリサーチの添削
- メーカーや卸業者との交渉まで個別にサポート
- 更新され続けるオンラインマニュアル
- 欧米輸入ベースが参加から6か月無料
料金や参加条件は、コンサルのページでくわしく紹介しています。
まとめ|最初は安さより「売り切れる数」と「失わない払い方」
最後に振り返りましょう。
- 最低注文数は10個〜1,000個以上とまちまち。売り切れる数かで判断する
- 掛け率はメーカー希望小売価格の5割前後が基本。量や実績が増えれば4割台、代理店なら3割台も
- 支払いは前払いが多い。最初はPayPal・カードで補償のある払い方を
- 送料は交渉しだい。まとめて仕入れるなら日本へ直送が基本
- 実績・ホームページ・Amazon以外の販路があると、条件を良くしやすい
初めての卸取引は、分からないことだらけで当たり前です。
ひとつずつ確かめながら、無理のない条件で最初の取引を成功させましょう。



最初の取引でいちばん大事なのは、お金を失わないこと。安全に1回目を終えられれば、2回目からはぐっと楽になりますよ。
条件を決めて取引を重ねれば、その先に独占販売の話も見えてきます。
ひとりで進めるのが不安なら、まずはコンサルの内容を見てみてください。
次に読むなら、こちらの記事がおすすめです。





