- 「1円で出品されてる商品ってどうやって儲けるの?」
- 「稼げるビジネスモデルなの?」
- 「仕入れ方法を教えて欲しい」
Amazonの商品ページを見ていると、1円の商品を見かけてどうやって稼ぐか不思議に思うことはありませんか?
結論としては、商品代金ではなく、送料の差額で儲けるビジネスモデルです。
この記事では、Amazonの1円出品で利益が出るカラクリと、その具体的な稼ぎ方について解説します。
薄利多売にはなりますが、正しい送料設定と仕入れを行えば利益を出すことは可能です。
後半では、1円出品に向いている商品や、実践する上でのリスクについても詳しく紹介します。
物販ビジネスの知識の一つとして、この仕組みをしっかり理解しておきましょう。
結論|Amazonで1円で出品しても利益が出るカラクリ


Amazonで1円出品されている商品が、どのように利益を生み出しているのか、その仕組みを詳しく解説します。
冒頭でお伝えした通り、1円商品は送料で儲けるビジネスモデルです。
ここからは、その具体的な利益構造を見ていきましょう。
送料で儲けている
1円商品は、当然ですが商品代金だけでは利益が出ません。
利益の仕組みは、設定した送料と実際の配送コストの差額にあります。
具体的な計算例を見てみましょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 商品代金 | 1円 |
| 設定送料 | 500円 |
| Amazon手数料 | -200円 |
| 実際の配送料 | -200円 |
| 残る利益 | 約101円 |
このように、出品者の元には501円の売上が入ります。
ここからAmazonの手数料(約200円)と実際の配送料(この例では200円)を差し引くと、100円程度の利益が手元に残る計算です。
1円出品の儲けの仕組みは、この送料設定にあることを理解しておきましょう。
カートボックスが獲得できる
もう一つの儲けのからくりは、カートボックスの獲得にあります。
カートボックスとは、商品ページで「カートに入れる」ボタンが表示される最優先の出品枠のことです。
Amazonが自動的に選定しますが、価格が安い出品者が選ばれる傾向が非常に高いため、1円出品することでカートボックスを獲得しやすくなります。
- 商品ページの最前面に表示されるため、購入される確率が大幅に上がる
- カートボックスを獲得できなくても、1円という価格自体が購入者の注目を集める
- 低価格で出品することで商品の露出が増え、売れやすくなる
つまり、1円出品は価格競争で有利に立てるだけでなく、商品の注目度を高める効果もあるのです。


【注意】評価を集めているだけの場合もある
ただし、1円商品が必ずしも利益目的とは限りません。
新規出品者の中には、まず評価を集めることを優先している場合があります。
Amazonでは評価数が多いセラーほど信頼され、購入されやすくなる仕組みがあります。
購入者の立場で考えてみてください。
評価が全くないセラーと、100件・1000件と評価があるセラー、どちらから買いたいと思うでしょうか。
つまり、
- 利益度外視で安く出品し、とにかく販売数を増やす
- 評価が集まることでアカウントの信頼性が向上する
- 長期的に見れば、評価が高いほど商品が売れやすくなる
このように、1円出品には「評価集め」という戦略的な側面もあることを理解しておく必要があります。


1円で出品して儲ける方法を解説
1円商品のカラクリを理解したところで、実際にどうやって儲けているのかをもう少し深掘りしていきます。
前述した通り、基本的には送料設定がすべてと考えてください。
さらに仕入れコストや配送コストを抑えることで、より多くの利益を手元に残すことができます。
送料設定を正しく行う
1円出品では、送料設定が利益を左右する最重要ポイントです。
商品代金1円に送料500円を設定した場合、購入者からは合計501円を受け取ります。
ここから手数料と実際の配送料を差し引いた金額が、あなたの手元に残る利益となります。
利益を確実に残すには、以下の3つのコストを正確に把握しておく必要があります。
| コスト項目 | 確認すべきポイント |
|---|---|
| 仕入れ値 | 商品の仕入れにかかった実際の費用 |
| 実際の配送料 | 郵便局やヤマト運輸などで実際にかかる送料 |
| Amazon手数料 | カテゴリごとに異なる販売手数料 |
特にAmazonの販売手数料はカテゴリによって大きく異なるため、出品前に必ず確認しておきましょう。
これらのコストを正確に計算した上で、利益が残る送料を設定することが、1円出品で成功するための基本です。
配送コストを極限まで抑える
配送コストを極限まで抑えることが、1円出品で利益を残すための重要なポイントです。
最初は特約契約を結べないため、通常の配送方法しか選べません。
しかし、販売実績を積み重ねることで特約契約が可能になります。
具体的には以下のような配送サービスとの特約契約を目指しましょう。
| 配送サービス | 特約契約の例 |
|---|---|
| 郵便局 | 特約ゆうメール |
| ヤマト運輸 | 法人特約運賃 |
| その他 | ボリュームディスカウント |
1円出品で稼ぎたいのであれば、まずは販売実績を積み重ねることが第一歩です。
利益が少なくても販売数を増やし、郵便局やヤマト運輸などの配送業者と交渉できる実績を作りましょう。
粘り強く販売を続けて特約契約を結ぶことができれば、配送コストが大幅に下がり、より多くの利益を手元に残すことができます。
仕入れコストを極限まで抑える
1円出品で利益を残すには、仕入れコストを極限まで抑えましょう。
利益額が100円〜200円程度しかないため、仕入れ値をできる限り0円に近づける必要があります。
- 在庫処分品を積極的に狙う
- ネットのまとめ売りで格安商品を探す
- リアルなフリーマーケットに足を運ぶ
- リサイクルショップの特売日を活用する
いかに安く良い商品を仕入れられるかが、1円出品ビジネスの成否を分けるポイントになります。
自己発送を活用する
1円出品の場合、自己発送での出品が必須です。
なぜなら、FBAを利用すると送料がAmazonによって自動的に設定・天引きされてしまい、送料差額で利益を出すという1円出品のビジネスモデルが成り立たなくなるからです。
自己発送と聞くと簡単そうに思えますが、実際には以下のような手間やコストが発生します。
| 項目 | 必要な対応 |
|---|---|
| 在庫保管 | 自宅やレンタル倉庫で在庫を管理 |
| 梱包作業 | 注文ごとに商品を梱包 |
| 発送手続き | 郵便局やコンビニへの持ち込み |
| 保管スペース | 大量の在庫を置く場所の確保 |
1円出品で利益を出すためには自己発送が避けられませんが、それには相応の労力と保管場所が必要になることを理解しておきましょう。
1円出品できる商品とは
ここからは、1円出品できる商品の例をいくつか紹介します。
多くの場合は書籍やCDですが、それ以外にも1円で出品できる商品があるので、参考にしていただけると幸いです。
書籍やCD
1円出品の定番は書籍やCDです。
特にCDは薄くて軽いため、送料を安く抑えられる点で1円出品に最適です。
仕入れ方法としては、以下のような場所を活用しましょう。
- ネットでまとめ売りされている商品
- 店舗の在庫処分品
- リサイクルショップのセール品
できるだけ安く仕入れられるルートの確保が成功の鍵です。
格安雑貨
小さくて軽い格安雑貨も1円出品の対象となります。
ただし、初心者にはあまり向いていない方法です。
理由は以下の通りです。
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 商品ページ作成 | 新規で商品ページを作成する必要があり、手間がかかる |
| 出品難易度 | 基本的には既存の売れている商品の中古を1円で出品する手法のため、上級者向け |
| 競合の少なさ | 実践している人が少ないため、うまくいけば稼げる可能性がある |
このように、格安雑貨の1円出品は難易度が高い反面、競合が少ないというメリットもあります。
初心者よりも、ある程度Amazon物販の経験を積んだ上級者向けの戦略です。
在庫処分品
在庫処分品を積極的に狙うことで、仕入れコストを大幅に抑えられます。
実店舗では以下のような場所が狙い目です。
| 店舗タイプ | 具体例 |
|---|---|
| レンタルショップ系 | TSUTAYA、GEOなど |
| 家電量販店 | ヨドバシカメラ、ビックカメラなど |
| 古本屋 | 古本市場、ブックオフなど |
ただし、在庫処分品は店舗ごとに時期やタイミングが異なります。
実際に自分の足で店舗を回り、セールのタイミングをチェックすることが重要です。
気になる店舗があれば、定期的に訪問して在庫処分のタイミングを把握しておきましょう。
長期的な1円出品はおすすめできない
ここまで1円出品についてのノーハウをお伝えしてきましたが、私個人的には長期的なビジネスモデルとしてはあまりオススメしません。
確かに1円出品は送料差額で利益を出せる仕組みですが、実際に続けていくには多くの課題があります。
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 労力と利益のバランス | 薄利多売のため、作業量に対して利益が少ない |
| クレームリスク | 中古品・低価格商品はクレームが発生しやすい |
| 送料負けリスク | 送料設定ミスや送料値上げで赤字になる可能性 |
これらの理由を理解した上で、1円出品を実践するかどうかを判断していただければと思います。
労力の割に利益が少ない
1円出品は自己発送かつ超薄利多売のビジネスモデルです。
資金が少ない段階でリスクを抑えて小さく稼ぐ方法としては有効ですが、長期的に続けることはおすすめできません。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 作業量が多い | 1件あたりの利益が少ないため、稼ぐには大量の取引が必要 |
| 時間効率が悪い | 労力に対して得られる利益が少なく、時給換算すると割に合わない |
| スケールしにくい | 薄利多売のため、事業として大きく成長させることが難しい |
ただし、以下のような目的であれば実践する価値はあります。
- Amazon物販の評価を集めるため
- 最初の資金が少ない間に、小額でも確実にお金を増やしたいとき
- Amazon物販の感覚を掴むための練習として
1円出品は期間限定で実践し、ある程度の評価と資金が貯まったら、より利益率の高いビジネスモデルに移行することをおすすめします。
クレームのリスクが増える
1円出品する商品は基本的に中古商品です。
中古で安く手に入る商品は、在庫処分品や状態が悪いものが多く含まれる可能性が高いです。
さらに統計的に、高額商品よりも低価格商品の方がクレームが発生する確率が高いことが分かっています。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 商品状態 | 状態が良くない商品を扱う機会が多い |
| クレーム発生率 | 低価格商品は統計的にクレームが起きやすい |
| 悪い評価の蓄積 | クレームが重なると悪い評価が増える |
| アカウント停止 | 最悪の場合、アカウント閉鎖に追い込まれる可能性 |
このように、あまり状態が良くない商品を安く売り続けるビジネスモデルでは、クレームが多発するリスクが常に付きまといます。
もし1円出品を実践する場合は、セラースケットなどアカウントを守るための保険もしっかりと備えておきましょう。


送料負けのリスクが付きまとう
1円出品は超薄利多売のビジネスモデルのため、送料負けのリスクが常に付きまといます。
| リスク要因 | 内容 |
|---|---|
| 送料の誤算 | 商品が想定より重い・大きい場合、実際の送料が設定額を上回る |
| 在庫管理の困難さ | 大量の在庫を抱えるため、個別の送料チェックが難しい |
| 送料の値上げ | 配送料は年々上昇傾向にあり、利益が圧迫される |
特に注意すべきは、今は利益が出ていても数年後には送料の上昇によって稼ぎづらくなる可能性があることです。
そのため、1円出品を実践する場合は次の対策が必須です。
- 送料設定を細かくチェックし、定期的に見直す
- 契約している運送会社と継続的に交渉を行い、できるだけ有利な条件を維持する
これらの対策を怠ると、気づかないうちに赤字が積み重なるリスクがあります。
まとめ|長期的に稼ぐビジネスモデルとしてはおすすめできない
ということで、今回は1円出品で儲けが出るからくりと実際のノーハウをお伝えしてきました。
最後にもう一度この記事の要点をまとめます。
- 1円出品は商品価格1円+送料に利益を上乗せすることで収益を確保するビジネスモデル
- 書籍やCDなど軽くて薄い商品が最適で、送料を安く抑えられるため利益を出しやすい
- 自己発送が必須でFBAは使えない(手数料で赤字になるため)
- 中古品・低価格商品はクレームが発生しやすく、アカウント保護の対策が必要
- 長期的なビジネスとしては推奨できないが、評価集めや資金作りの足がかりとしては有効
1円出品ビジネスは送料設定と商品選定さえ間違わなければリスクを抑えて稼げるビジネスモデルです。
またAmazon物販をこれから本格的にやるにあたり評価を集めるためにも効果的な方法です。
一方で、クレームのリスクが高かったり薄利多売のためなかなか大きく儲けるのに苦戦するビジネスでもあります。
もし実践するのであれば、ある程度期間を決めてAmazon物販ビジネスの足がかりとしてやっていくイメージが個人的にはおすすめです。
そしてある程度評価が溜まり、Amazonビジネスの雰囲気やイメージが掴めたら、その後は店舗せどりや欧米輸入ビジネス、中国輸入ビジネスなどさらに安定して高額が稼げるビジネスモデルに移行することをおすすめします。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- 1円出品で本当に利益は出るのですか?
-
はい、1円出品でも利益を出すことは可能です。商品価格は1円でも、購入者が支払う送料に利益を上乗せすることで収益を確保できます。例えば、仕入れ値が50円の商品を1円で出品し、送料を350円に設定すれば、実際の送料が200円だった場合、差額の150円から仕入れ値を引いた100円が利益になります。ただし、この方法で安定して稼ぐには、大量の商品を扱う必要があり、送料設定のミスや商品選定を誤ると赤字になるリスクもあります。
- 1円出品にFBAは使えますか?
-
1円出品にFBAを使うことは推奨できません。FBAを利用すると、Amazonに保管手数料や配送代行手数料が天引きされてしまうため、ただでさえ薄利な1円出品ではほとんど利益が残らないか、むしろ赤字になってしまいます。1円出品で利益を出すには、自己発送で送料を自分でコントロールすることが必須です。自己発送であれば送料設定を自由に調整でき、利益を確保しやすくなります。ただし、在庫管理や発送作業を自分で行う手間がかかることは覚悟しておく必要があります。
- どのような商品が1円出品に向いていますか?
-
1円出品に最も向いているのは、書籍やCDなどの軽くて薄い商品です。これらは送料を安く抑えられるため、利益を確保しやすい特徴があります。特に中古のCDや文庫本は仕入れ値も安く、大量に仕入れることが可能です。その他、小さくて軽い格安雑貨なども対象になりますが、商品ページの作成が必要になる場合もあり初心者には少し難易度が高いかもしれません。仕入れ先としては、TSUTAYAや古本市場などの在庫処分品、リサイクルショップのセール品などが狙い目です。
- 1円出品でクレームが多いと聞きましたが本当ですか?
-
はい、1円出品は比較的クレームが発生しやすい傾向にあります。理由はいくつかありますが、まず1円出品する商品は基本的に中古品であり、在庫処分品や状態があまり良くない商品が含まれる可能性が高いことが挙げられます。また統計的に、高額商品よりも低価格商品の方が購入者からのクレーム率が高いというデータもあります。クレームが増えると悪い評価が蓄積され、最悪の場合はアカウント停止のリスクもあります。そのため1円出品を実践する場合は、商品の状態チェックを徹底し、セラースケットなどのアカウント保護サービスの利用も検討すべきです。
- 1円出品は長期的なビジネスとして成り立ちますか?
-
1円出品を長期的なビジネスモデルとして継続することはあまり推奨できません。理由として、労力の割に利益が少ない超薄利多売モデルであること、送料の値上げリスクが常に付きまとうこと、クレーム対応の手間が増えることなどが挙げられます。ただし、Amazon物販を始めたばかりで資金が少ない時期や、評価を集めたい初期段階においては、リスクを抑えて実践経験を積める有効な方法です。ある程度の評価と資金が貯まったら、店舗せどりや欧米輸入、中国輸入など、より利益率が高く安定したビジネスモデルに移行することをおすすめします。








