ノマドワークのリアルなメリットとデメリットを現役ノマドワーカーが解説

「ノマドワークって実際どうなの？」
「どんなメリットがあるか知りたい」
「逆にデメリットについても本当のところ教えてほしい」

ノマドワークに興味はあるけど、このような疑問や悩みを持っている人が多いと思います。

この記事では、ノマドワークに興味がある人に向けて、ノマドワークを10年以上続けている私がリアルなメリットとデメリットを解説しています。

ノマドワークに興味があるけど、なかなか一歩が踏み出せないという人には参考になる記事です。

ぜひ最後まで読んで、リアルなノマドワークのメリットとデメリットを理解し、今後の人生プランの参考に役立ててみてください。

結論｜ノマドワークのリアルなメリットとデメリット

メリット	デメリット
時間と場所が自由	収入が不安定になりがち
固定費や消耗品を最適化できる	自己管理が必要
柔軟な収入源の確保が可能	常に勉強が必要
人間関係のストレスが減る	孤独感を感じやすい
ライフスタイルに合わせた働き方	社会的信用が得にくい

結論からお伝えすると、ノマドワークにはメリットもデメリットもあります。

ただし、それはノマドワークに限らず、どんな仕事でも、どんな生き方でも同じことです。

私自身は、デメリットを理解しながらも、メリットの方が上回ると感じているため、今もノマドワークを続けています。

実際にノマドワークをしているからこそ感じる不安や焦りも常にあります。

一方で、ノマドワークだからこそ経験できたことや、最高の瞬間に立ち会えたこともありました。

10年以上ノマドワークを続けている私だからこそ語れる、リアルなメリットとデメリット、それぞれ詳しく紹介していきましょう。

ノマドワークがやりたくなるメリットを５つを詳しく解説

メリット	説明
時間と場所が自由	好きな場所で好きな時間に働ける柔軟性
固定費や消耗品を最適化できる	オフィス代や通勤費などのコストを削減
柔軟な収入源の確保が可能	複数のクライアントやスキルで収入を分散
人間関係のストレスが減る	職場の煩わしい人間関係から解放
ライフスタイルに合わせた働き方	育児や趣味と両立しやすい働き方を実現

まずはノマドワークがやりたくなるメリットを5つ紹介します。

基本的には自由に生きられるという点が、ノマドワーク最大のメリットだと考えています。

好きなときに起きて、好きなときに遊びに行って、好きな場所で仕事をする。

普通のサラリーマンであれば、なかなかできないような生き方もノマドワーカーなら実現が可能です。

時間と場所が自由

1つ目は、時間と場所に制約がなくなる点です。

ノマドワーカーには、決まった職場がありません。

強いて言うなら自宅が職場ですが、基本的にはPC1台とネット環境さえあれば作業ができるため、必ずしも家で働く必要はありません。

気分が乗らなければカフェで仕事をしたり、コワーキングスペースを使ってみたり、ときには旅行先で仕事をすることだって可能です。

自由な側面	具体例
場所の自由	自宅、カフェ、コワーキングスペース、 旅行先など好きな場所で仕事ができる
時間の自由	朝型・夜型など自分のリズムに合わせて働ける 睡眠時間を自由に設定できる
スケジュールの自由	家族や友人の予定に合わせて仕事時間を調整できる 平日に休んで週末に働くことも可能
移動の自由	旅行しながら仕事ができる 季節や気候に合わせて滞在場所を変えられる

また、人にはそれぞれ時間の感覚がありますよね。朝型の人もいれば夜型の人もいます。

ノマドワークなら、自分本来の体内時計に合わせて生活できます。

家族や友人と急に遊びたいと思ったときでも、すぐに予定を調整できる点もメリットです。

年に1〜2回しか会えないような友人とでも、確実に予定を合わせられるのは、ノマドワーカーならではの強みではないでしょうか。

固定費や消耗品を最適化できる

ノマドワーカーは、基本的にPC1台とネット環境があれば仕事が成立する働き方を選んでいます。

そのため、様々な固定費や消耗品を最適化できる点が大きなメリットです。

具体的には、以下のような項目で大幅なコスト削減が可能です。

最適化できる項目	具体例
オフィス関連費用	オフィスや店舗を借りる必要がないため、 固定費を大幅に削減できる
通勤費用	通勤定期代やガソリン代が不要 通勤時間も節約できる
服飾費	スーツなどの仕事用の服が不要 普段着で仕事ができる
食費	外食やコンビニ弁当に頼らず、 自炊で食事を自由に選べる 健康的で経済的な食生活が可能
設備投資	PCやネット環境があれば仕事ができる 大規模な設備投資が不要

スーツを買う必要もなければ、オフィスを構える必要もありません。

交通費も大きくかかることがなく、食事も自分で調整できるため、健康的かつ節約した料理を楽しむことができます。

柔軟な収入源の確保が可能

ノマドワーカーは、自由に収入源を確保できる点が大きな魅力です。

好きな仕事や興味のある仕事を選び、1つの会社に依存することなく稼ぐことができます。

例えば、Webライターとして複数のクライアントと契約しながら、空いた時間でブログ運営やYouTube配信、動画編集など、さまざまな働き方を組み合わせることが可能です。

収入源の種類	具体例
複数のクライアント	一つの会社に依存せず 複数のクライアントとの契約で リスク分散ができる
多様なスキル活用	ライティング、デザイン、プログラミングなど 複数のスキルを活かして収入源を増やせる
半不労収入の構築	ブログ、YouTube、オンライン講座など 継続的な収入を得られる仕組みを作れる

個人で稼ぐことも、クライアントワークをすることもできるため、収入源を分散させることで、万が一のリスクに備えられます。

「サラリーマンの方が安定している」という意見もありますが、1つの会社に依存している場合、その会社が傾いてしまえば、それは本当の意味での安定とは言えません。

会社員であってもノマドワーカーであっても、最初は1つの収入源を軸として確立することが大切です。

人間関係のストレスが減る

ノマドワークでは、職場特有の人間関係のストレスから解放されます。

具体的には以下のような点でストレスが減ります。

ストレスが減る側面	具体例
職場の人間関係	上司や同僚との人間関係から解放される 派閥や社内政治に巻き込まれない
通勤ストレス	満員電車や渋滞などの通勤ストレスがない
会議や打ち合わせ	不要な会議に参加する必要がない 必要なコミュニケーションに集中できる
プライバシー	周囲の視線を気にせず仕事ができる 自分のペースで集中できる環境を作れる
人間関係の選択	自分が関わりたい人とだけ仕事ができる 苦手な人との接触を最小限にできる

私がノマドワーカーを選んだ大きな理由の1つが、人間関係のストレスからの解放です。

会社員時代、上司の言うことが絶対とされる環境に違和感がありました。

反発すれば昇進に影響し、場合によっては退職に追い込まれることもあります。

他人の気持ち1つで自分の人生が左右される状況は、健全とは思えませんでした。

だからこそ、自分の人生は自分で決めたい。

ライフスタイルに合わせた働き方

ノマドワークでは、人生のさまざまなライフイベントに柔軟に対応できます。

ライフスタイルの側面	具体例
育児との両立	子どもの送迎や学校行事に合わせて 仕事時間を調整できる 在宅で子どもの様子を見守りながら働ける
介護との両立	家族の介護をしながら仕事を続けられる 介護施設への通いや通院に柔軟に対応できる
趣味との両立	サーフィン、登山、旅行など 趣味を楽しみながら仕事ができる 趣味の時間を優先したスケジュール設定が可能
健康管理	通院や運動の時間を確保しやすい 自分のペースで休憩を取り 健康的な生活リズムを作れる
ライフイベント対応	結婚、出産、引っ越しなどの ライフイベントに合わせて働き方を変えられる 地方移住や海外移住も可能

ノマドワーカーであれば、これらのイベントと両立しながら人生を進めていくことが可能です。

特に育児に関しては、子どもの成長という二度と戻らない貴重な瞬間をそばで見守ることができます。

単身赴任などでなかなか会えない状況と比べると、圧倒的に多くの時間を共有できます。

いいことだけじゃない！ノマドワークのデメリット５つを詳しく解説

ノマドワークには自由で魅力的な側面がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

以下では、ノマドワークの主なデメリットを5つに分けて詳しく解説します。

デメリット	概要
収入が不安定	毎月の収入が変動し 社会保障も自己責任で管理する必要がある
自己管理が必要	時間管理やモチベーション維持 健康管理など自分で行う必要がある
常に勉強が必要	スキルのアップデートを 継続的に行う必要がある
孤独感を感じやすい	同僚との日常的な交流がなく 孤独を感じやすい
社会的信用が得にくい	ローンや賃貸契約などが不利 社会的立場の理解が得られにくい

それぞれのデメリットについて、具体的に見ていきましょう。

収入が不安定

ノマドワーカーの最大のデメリットは、収入が不安定になりやすい点です。

不安定な側面	具体例
月々の収入の変動	クライアントの案件数や単価によって 毎月の収入が大きく変動する 繁忙期と閑散期の差が激しい
契約の不確実性	長期契約が保証されていない 突然契約が終了したり 更新されないリスクがある
支払いの遅延	クライアントからの支払いが 遅れることがある キャッシュフローの管理が難しい
社会保障の不足	ボーナスや退職金がない 年金や健康保険も自分で管理・支払いが必要
緊急時の対応	病気やケガで働けなくなった時の収入保障がない 貯蓄や保険で備える必要がある

確実に収入を見込めるクライアントとの契約があれば、数ヶ月から数年の安定は見込めます。

しかし、ブログやYouTube、単発契約が中心の場合は不安定になりがちです。

会社員のような固定給やボーナスはありませんが、会社員も企業の倒産リスクがあり、絶対に安定しているとは言えません。

ノマドワーカーの場合、まず1つの収入源を安定させ、その後2つ、3つと収入源を広げていけば、急激な収入減少は避けられます。

自己管理が必要

ノマドワークでは時間が完全に自由になる反面、すべて自己管理が求められます。

昼まで寝ていても、夜中にゲームをしていても誰にも怒られません。

しかし、仕事をしなければ収入は得られません。

この自由と責任のバランスを取るのが、ノマドワークの難しさです。

自己管理が必要な具体的な側面を以下にまとめました。

自己管理の側面	具体例
時間管理	自分で仕事時間を管理する必要がある 締め切りを守る自己責任が重い
モチベーション維持	自分でやる気を保つ必要がある 怠けてしまうリスクがある
作業環境の整備	集中できる環境を自分で作る必要がある 誘惑に負けないように工夫が必要
健康管理	運動不足や不規則な生活になりがち 自分で生活リズムを整える必要がある
仕事とプライベートの境界	仕事とプライベートの切り替えが難しい オンオフの区別をつける工夫が必要

私の場合は、Notionで1週間のタスク表を作成し、毎日のやるべきことを明確にしています。

タスクに沿って作業を進めることで確実に前進でき、達成感も得られます。

常に勉強が必要

ノマドワークでは、継続的な学習が欠かせません。

市場は常に変化しており、周りのライバルたちも日々成長を続けています。

現状維持は、実質的には後退を意味します。

個人の価値を保ち、仕事を確保し続けるには、スキルのアップデートと新しい知識の習得が必要不可欠です。

勉強が必要な理由	具体例
スキルのアップデート	常に新しいスキルを学ぶ必要がある 古いスキルだけでは仕事が減る
競争力の維持	選ばれるために スキルを磨き続ける必要がある
多様なスキルの習得	一つのスキルだけでは収入が限られるため 複数のスキルを身につける必要がある
自己投資の費用	学習費用は自己負担 会社の研修制度がない
学習時間の確保	勉強時間を確保するのが難しい 自分で計画的に学習時間を作る必要がある

書籍やYouTube、オンライン講座などを活用し、最新の技術やトレンドに触れる習慣を作りましょう。

情報を効率よく収集する仕組みを整えることで、無理なく学習を継続できます。

孤独感を感じやすい

ノマドワーカーは基本的に1人で仕事をするため、孤独感を感じやすい傾向にあります。

会社員と異なり、日常的な会話や相談の機会が少なく、一日中誰とも話さない日もあるでしょう。

孤独を感じる場面	具体例
日常的な会話の不足	同僚との雑談や相談ができない 一日中誰とも話さない日がある
チームワークの欠如	一緒に仕事をする仲間がいない 達成感や喜びを共有できない
メンター不在	困った時に相談できる上司や先輩がいない 問題を一人で解決しなければならない
社会的つながりの減少	会社という所属先がないため 社会的なつながりが希薄になりがち
精神的なサポート不足	落ち込んだ時や悩んだ時に 励ましてくれる人が身近にいない 孤独感が精神的な負担になることがある

孤独感を軽減するには、メンターをつけたり、コミュニティに参加したりすることが有効です。

休憩時間に家族と話したり、友人とメッセージをやりとりしたりするだけでも気持ちが変わります。

社会的信用が得にくい

ノマドワーカーにとって最も大きな課題の一つが、社会的信用の獲得です。

個人事業主や小規模法人として活動することが多いため、金融機関や社会からの信用を得るには時間がかかります。

数年間の実績を積み重ねても、ローン審査では数百万円から2,000〜3,000万円程度が限度となることが一般的です。

大手企業の会社員であれば比較的容易に通る審査も、ノマドワーカーには高いハードルとなります。

信用が得にくい場面	具体例
ローン審査	住宅ローンやカーローンの審査が通りにくい 収入が不安定とみなされることが多い
クレジットカード申請	クレジットカードの発行が難しい場合がある 限度額が低く設定されることもある
賃貸契約	審査が厳しい 保証人を求められることが多い
社会的な立場	「フリーター」や「無職」と混同されることがある。 周囲からの理解が得られにくい
結婚や交際	安定した職業でないことで 相手の家族から不安視されることがある

ただし、これは決して乗り越えられない壁ではありません。

着実に実績を積み重ね、安定した収入を証明できれば、社会も家族も理解を示してくれるようになります。

まとめ｜メリットがデメリットを上回るならチャレンジする価値あり

今回は、ノマドワーク10年以上の経験から、リアルなメリットとデメリットをまとめてきました

改めて、主なポイントを整理します。

メリット	デメリット
時間と場所が自由	収入が不安定
固定費や消耗品を最適化できる	自己管理が必要
柔軟な収入源の確保が可能	常に勉強が必要
人間関係のストレスが減る	孤独感を感じやすい
ライフスタイルに合わせた働き方	社会的信用が得にくい

この記事で解説したように、ノマドワークにはメリットとデメリットが存在します。

辛いこともありますが、楽しいこともたくさんあります。

大切なのは、あなた自身がデメリットを理解し、それらを乗り越える強い気持ちを持てるかどうかです。

その覚悟があれば、きっと楽しいノマドワーカー人生を歩めるはずです。

自由を手に入れるには、その分の責任も伴います。

その責任をしっかりと背負い続けられる強い気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください。

私自身もこれからもチャレンジし続けるつもりです。

ノマドワークのメリデリについてのよくある質問

最後によくある質問をまとめました。

ノマドワークを始めるのに必要な初期費用はどれくらいですか？

最低限必要なのは、パソコン(5〜15万円程度)とインターネット環境です。既にパソコンを持っている場合は、ほぼ初期費用ゼロで始められます。その他、作業環境を整えるためのデスクや椅子、必要に応じてカフェ代などが発生しますが、これらは自分のペースで揃えていけば問題ありません。

ノマドワークに向いている職種は何ですか？

ブログ、プログラミング、ライティング、デザイン、動画編集、翻訳、コンサルティング、オンライン講師など、パソコンとインターネットがあれば完結する仕事が向いています。特に、成果物がデジタルで納品できる職種はノマドワークとの相性が良いです。

未経験からノマドワーカーになれますか？

可能です。私自身も未経験からスタートしました。ただし、何かしらのスキルを身につける必要があります。オンライン講座や書籍、YouTubeなどを活用して学習し、まずは小さな案件から実績を積んでいくことをおすすめします。

ノマドワーカーの平均収入はどれくらいですか？

人によって大きく異なりますが、月収20〜50万円程度の方が多い印象です。スキルや経験、案件の単価によって収入は変動します。月収100万円以上稼ぐ人もいれば、月収10万円以下の人もいます。重要なのは、自分のスキルを磨き続け、単価の高い案件を獲得できるようになることです。

ノマドワークとリモートワークの違いは何ですか？

リモートワークは会社に所属しながら自宅などで働くスタイルで、雇用関係があります。一方、ノマドワークは個人事業主やフリーランスとして働くことが多く、場所や時間の自由度がより高い働き方です。リモートワークは安定した給与がある反面、ノマドワークは収入は不安定ですが自由度が高いという違いがあります。

孤独感への対策はありますか？

コワーキングスペースを利用したり、オンラインコミュニティに参加したりすることで孤独感を軽減できます。また、定期的に友人や家族と会う時間を作る、SNSで同じ働き方をしている人とつながるなども有効です。完全に1人で働くのではなく、適度な人とのつながりを持つことが大切です。

健康保険や年金はどうなりますか？

会社員を辞めてノマドワーカーになる場合、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。保険料は前年の所得によって決まるため、独立初年度は会社員時代の収入で計算されることが多く、負担が大きくなる可能性があります。また、任意で付加年金や国民年金基金、iDeCoなどに加入することで、将来の年金額を増やすことも可能です。