「転売とせどりって、結局どう違うの?」
「副業で始めるなら、どっちが安全で稼ぎやすい?」
「ニュースで叩かれる“転売ヤー”と、自分がやろうとしていることは違うの?」
そんな疑問を持っている方も多いと思います。

結論から言うと、せどりは価値を届けるビジネスで、転売は希少性を逆手にとって利益を取る手法です。
この記事では、「転売」と「せどり」の本質的な違いを、目的・倫理観・法律の3つの観点からわかりやすく解説します。
どちらも“安く買って高く売る”ビジネスですが、その行為が誰かの役に立つか、それとも不利益を生むかによって、評価は180度変わります。
どちらも仕組みを理解すれば収益化は可能ですが、2025年の今、副業として始めるなら「せどり」一択。
その理由を、ひこーる研究所の現場目線で解説していきます。
【結論】転売とせどりは「目的と倫理観」が違う
せどりと転売は、どちらも安く仕入れて高く売るという点では同じです。
ただし、その目的と考え方には大きな違いがあります。
せどりは価値を見つけて必要な人に届けるビジネスであり、転売は希少性を利用して利益を得る手法です。



つまり、違いは「誰のために売るのか」という姿勢にあります。
比較項目 | せどり | 転売 |
---|---|---|
目的 | 価値を再発見し、必要な人に届ける | 希少性を利用して利益を得る |
仕入れ対象 | 中古品、在庫過多品、掘り出し物 | 限定品、人気商品、品薄商品 |
販売姿勢 | 相手の満足を重視 | 利益を最優先する傾向 |
社会的評価 | 健全で価値あるビジネス | 場合によっては批判の対象 |
同じ再販売でも、目的が違えば見え方もまったく変わります。
ここからは、せどりと転売の違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
せどり=価値を再発見して届けるビジネス
ポイント | 内容 |
---|---|
仕入れ先 | ブックオフ、セカンドストリート、ハードオフなど |
具体例 | 5,000円で仕入れ → 1万円で販売(約3,000円利益) |
本質 | 眠る価値を見つけ、相場どおりに届ける |
社会的役割 | 不要を必要へつなぐ流通の最適化 |
せどりは、中古ショップなどで相場より安く眠る商品を見つけ、必要な人に適正価格で届けるビジネスです。
目的は価格を吊り上げることではなく、見落とされた価値を市場に戻すこと。
例えば、地方で5,000円の中古カメラが都市部やネットでは1万円で売れることがあります。
手数料と送料を差し引いても約3,000円の利益が残るため、相場の把握とリサーチ力が成果を左右します。



せどりは“価値の差”を見抜いて、必要な人に適正な価格で届けるビジネスモデルです。
転売=需要と供給の差を利用するビジネスモデル
ポイント | 内容 |
---|---|
仕入れ対象 | 限定品、人気商品、品薄商品 |
主な仕入れ先 | 家電量販店、公式ストア、オンラインショップなど |
目的 | 需要と供給の差を利用して利益を得る |
リスク | 価格変動・在庫抱え・社会的批判 |
転売は、需要と供給の差を見極め、人気商品や限定品を仕入れて販売する手法です。
限定スニーカーやゲーム機など、市場で一時的に入手が難しい商品を扱うことが多く、需要の高さが利益を生みます。
ただし、転売は本来の購入者と競合しやすく、場合によっては「買い占め」や「価格つり上げ」と受け取られることもあります。
短期的な利益は大きい一方で、在庫リスクや社会的な批判を伴いやすい点が特徴です。



転売は一時的に稼げても、長く信頼を積むのは難しいビジネスです。
「目的」と「行為」の違いが評価を分ける
比較項目 | せどり | 転売 |
---|---|---|
目的 | 価値の再発見と提供 | 利益の最大化 |
姿勢 | 相手の満足を重視 | 自分の利益を優先 |
評価 | 信頼を積み上げるビジネス | 信用を失いやすいビジネス |
せどりも転売も、どちらも「商品を仕入れて売る」という行為は同じです。
ただし、その目的と姿勢によって、社会からの見られ方は大きく変わります。
せどりは相手に喜ばれる販売を目指し、転売は利益を最優先にする傾向ですね。
同じ物販ビジネスでも、「どんな目的で、どんな相手に届けるか」によって、ビジネスの印象や信頼の積み上げ方が変わります。



あなたの目的や価値観に合わせて、納得できる形のビジネスを選びましょう。


せどりや転売で知らずに違法?法的ルールと注意点
せどりや転売は、個人でも始めやすいビジネスですが、やり方を間違えると「知らないうちに法律違反」になることがあります。



えっ、知らずに違反しちゃうこともあるの?



あるよ。特に中古品を扱う場合や、チケット・医薬品などの転売は注意が必要なんだ。
安全に副業を続けるためには、まずこの基本的なルールを理解しておくことが大切です。
ここからは、物販を始める前に知っておくべき主要な法律と注意点を順に見ていきましょう。
古物営業法と古物商許可証の基礎知識
せどりを続けていくうえで、まず理解しておきたいのが「古物営業法」です。
この法律では、中古品を利益目的で継続的に販売する場合、「古物商許可証」を取得しなければなりません。
一度でも人の手に渡った商品は「古物」と見なされます。
そのため、未使用であってもフリマアプリなどで個人から仕入れた商品は、法律上は中古品として扱われることがあります。
ポイント | 内容 |
---|---|
許可が必要なケース | 営利目的で中古品を仕入れて販売する場合 |
許可が不要なケース | 自宅の不用品を単発で販売する場合 |
罰則 | 無許可営業は3年以下の懲役または100万円以下の罰金 |
「自分の家の不用品を売るだけ」なら問題ありませんが、仕入れて販売を繰り返す場合は注意が必要です。
安全に副業を続けるためにも、せどりに挑戦するのであれば古物商許可証の取得は早めに済ませておきましょう。



副業でも“ビジネスとしての責任”を持つことが大切です。
ちなみに私が得意とする欧米輸入や中国輸入などの輸入ビジネスの場合は、基本的に古物商は不要です。


チケット・医薬品・ブランド品の販売は要注意
せどりや転売の中には、販売方法を誤ると法律違反になる商品があります。
知らずにやっていたとしても、「知らなかった」では済まされません。
まずは、代表的な法律と注意点を確認しておきましょう。
法律名 | 違反行為の例 | 罰則 | 注意点 |
---|---|---|---|
古物営業法 | 許可なしで中古品を販売 | 3年以下の懲役 or 100万円以下の罰金 | メルカリ仕入れでも“古物”扱いあり |
チケット不正転売禁止法 | 定価超過転売 | 1年以下の懲役 or 100万円以下の罰金 | 本人確認チケットはNG |
薬機法 | 医薬品・化粧品の無許可販売 | 3年以下の懲役 or 300万円以下の罰金 | 海外製コスメも対象 |
商標法 | 偽物ブランドの販売 | 10年以下の懲役 or 1000万円以下の罰金 | 偽物・コピー品は厳罰 |
酒税法 | 無許可でお酒販売 | 1年以下の懲役 or 50万円以下の罰金 | 少量販売でも対象 |
これらの法律は、消費者を守り、市場の信頼を維持するために定められています。
せどりを続けるなら、「扱ってよい商品」と「扱ってはいけない商品」の線引きを明確にしておくことが大切です。



ルールを守ることは、リスク回避でもあり、信頼される人生の第一歩です。
合法でも炎上するケースがある
せどりや転売は、法律に違反していなくても、社会的に強く批判されることがあります。
とくに「買い占め」や「本来の購入者を締め出す」行為は、モラルの欠如として受け取られやすいです。
近年では、以下のような転売騒動が大きく話題になりました。
事例名 | 内容 | 炎上理由・影響 |
---|---|---|
マクドナルド ハッピーセット転売 | 景品だけを目的に大量購入 食べ物を破棄する人も | モラル欠如と批判が殺到 キャンペーン中止 |
マスク高額転売 | コロナ禍で 1箱数万円の異常価格で販売 | 必需品を買い占めたとして 全国的に非難 |
Nintendo Switch 本体の転売 | 品薄期に定価の2〜3倍で販売 | 消費者が正規購入できず SNSで炎上 |
トレカ・限定スニーカー転売 | 抽選販売後に高額転売 | 本来のファンが購入できない状況に |
これらの行為は、法律上は問題なくても、社会的には明確に“アウト”と見なされました。
一度信用を失えば、アカウント停止や取引停止など、実質的にビジネスを続けられなくなることもあります。
安全に続けるためには、「これを売って誰かが困らないか?」を常に意識することが大切です。



物販ビジネスをするなら、せどりと転売の境界線を理解しておくことで、法律や炎上リスクに怯えず、安心して副業を続けられます。
これから始めるなら「せどり」一択
転売とせどりは、どちらも少ない資金で始められる副業です。
しかし長期的に安定して続けるなら、“せどり”のほうが再現性も信頼性も高いのが実情です。
せどりは、知識とリサーチ力を武器に、価値を正しく見抜いて販売するビジネス。
一方、転売は短期的な利益は大きくても、在庫リスクや社会的な批判を受けやすい側面があります。



これから副業として物販を始めるなら、持続的に成長できる“せどり”を推奨します。
初心者でも始めやすい理由(小資金・再現性・即金性)
せどりは、副業として少ない資金で始められるシンプルなビジネスモデルです。
仕入れ資金は1万円前後からでも可能で、資格や特別な経験も必要ありません。
また、Keepaやオークファンなどのツールを使えば、相場を見極めて安定した利益を出すこともできます。
ポイント | 内容 |
---|---|
小資金で始められる | 初期費用は1〜3万円程度から可能 |
再現性が高い | 正しいリサーチ手順で誰でも成果を出せる |
即金性がある | 売れればすぐに現金化できる |
しかし、最も大切なのは「継続できるかどうか」です。
せどりは仕入れから販売までの流れが明確で、結果が早く出るため、モチベーションを保ちやすいのが特徴です。



最初の1万円を自分の力で回せたら、それがもう副業成功への第一歩です。
せどりの主な3つのスタイル
せどりには、大きく分けて3つのスタイルがあります。
どの方法も基本の流れは同じですが、仕入れ先や作業環境によって特徴が異なります。
自分の生活スタイルや得意分野に合わせて選ぶことで、無理なく続けられます。
項目 | 店舗せどり | 電脳せどり | 欧米輸入せどり |
---|---|---|---|
主な仕入れ先 | ブックオフ ハードオフ 家電量販店など | フリマサイト ネットショップ 楽天市場など | eBay Amazon.com 海外公式サイトなど |
特徴 | 店舗を回って 実物を確認できる | 自宅で完結できる 時間と場所に縛られない | 海外から仕入れて 日本で販売する輸入型 |
メリット | 商品状態を確認でき 掘り出し物を見つけやすい | 効率的なリサーチで 安定した仕入れができる | 利益率が高く、 ライバルが少なめ |
デメリット | 移動や時間がかかる | ライバルが多い | 英語や海外発送に慣れが必要 |
向いている人 | 行動力がある人 | 自宅で完結したい人 | 将来的に安定した 収入源を作りたい人 |
せどりはどのスタイルからでも始められます。
ただし、最初は「リスクが小さく始めやすい店舗せどり」や「自宅でできる電脳せどり」が挑戦しやすいです。
そして慣れてきたら、より安定した収益を目指せる欧米輸入にステップアップするのも良い選択です。



私自身、さまざまな手法を試してきましたが、最終的にはAmazon欧米輸入が“長く続けられるビジネス”だと実感しています。


主な販売先とそれぞれの特徴
せどりでは、どの販売プラットフォームを使うかによって、利益率・売れやすさ・手間が大きく変わります。
それぞれに強みと弱みがあるため、自分の目的(スピード重視か、利益重視か)に合わせて選ぶことが大切です。
販売先 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
Amazon | 国内最大の販売プラットフォーム。 FBAを使えば自動で発送や在庫管理も可能。 | 集客力が圧倒的で、売れやすい。 自動化しやすく副業との相性が良い。 | 競合が多く、手数料が高め。 規約や真贋対策も厳しい。 |
メルカリ ラクマ Yahoo!フリマ | 個人間取引が中心で、 スピーディーに販売できる。 | 出品が簡単で、即金性が高い。 初心者でもすぐに始められる。 | 値下げ交渉やトラブル対応が発生しやすい。 継続的な拡張性には欠ける。 |
ヤフオク | オークション形式が中心で、 マニア層・コレクター向け商品に強い。 | 希少品や限定品で 高値がつきやすい。 | 落札まで時間がかかることがある。 安定性はやや低い。 |
楽天市場 Yahoo!ショッピング | 個人よりも法人や 小規模事業者向け。 | 信頼性が高く、 独自ブランド販売にも向く。 | 出店費用や運営コストが高め。 初心者にはややハードルが高い。 |
販売先を選ぶポイントは、「どこが儲かるか」よりも、「自分の生活スタイルに合うか」です。
私はAmazonをメインにしていますが、すべての販売先を経験してきました。



中でも初心者には、まずメルカリなどのフリマサイトで販売の流れを掴むことをおすすめします。


最初の一歩は「身の回りの商品」からでOK
せどりを始めるとき、多くの人が最初にぶつかるのが「何を売ればいいのか」という壁です。
ですが、最初のステップはとてもシンプル。
家にある不要品を販売するだけで、せどりの全体像を自然とつかめます。
まずは、本・家電・服・おもちゃなど、今は使っていないものをピックアップします。
商品を選ぶ段階で、「中古市場での需要」への意識が身につきます。
メルカリやヤフオクで出品し、写真・説明文・価格設定を体験してみましょう。
ここで販売の流れ(出品→購入→発送)を覚えることができます。
実際に売れた商品をもとに、どんな商品が売れやすいかを分析します。
この経験が、次に仕入れる商品の「リサーチ力」を育てます。
経験が積めたら、売れたジャンルで安く仕入れて再販売してみましょう。
同じカテゴリならリスクが低く、安定した成果を出しやすくなります。
最初は「利益を出すこと」より、「流れを理解すること」を優先しましょう。
そうして売る感覚を身につけたら、少しずつステップアップしていくと、自然と稼げるセラーになれます。



自分で学ぶのが不安な場合や早く結果を出したい場合は、マニュアルやコンサルに申し込むのも1つの手です。
【まとめ】人生設計で後悔が残らないビジネスモデルを選ぼう
ここまで読んできて、「せどりをやってみようかな」と思えたなら、それが最初の一歩です。
最後に、この記事の内容を振り返りましょう。
- せどりと転売の違いは「目的と倫理観」にある
- 転売は短期利益型、せどりは長期信頼型のビジネス
- 法律を守ることで安心して副業を続けられる
- 最初は身の回りの商品から始めて流れをつかもう
- 自分のペースで続けられる環境を整えることが大切
せどりは、時間や場所に縛られず、自分で選んだ道を進める副業です。
家で作業しながら家族との時間を大切にしたり、休日に仕入れを楽しんだり。
「誰かに決められた働き方」ではなく、「自分で決める働き方」を実現できます。
焦る必要はありません。
最初の1歩を踏み出した瞬間から、あなたの新しい選択が始まります。



自分のペースで、自分の選んだ道を歩める人こそ、本当の意味で“自由な人生”を生きていると思います。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- 副業で「転売」をするのは違法ですか?
-
法律上、転売そのものは違法ではありません。ただし、チケット・医薬品・酒類など、特定商材の販売には法律で規制があります。また、社会的な批判を受けやすいケースも多いため、合法でもモラルに配慮した販売を意識しましょう。
- 古物商許可証は必ず必要ですか?
-
中古品を継続的に仕入れて販売する場合は、古物商許可証が必要です。一方、自宅の不用品を一度だけ売る場合などは不要です。将来的に継続してせどりを行うなら、早めに取得しておくと安心です。
- せどりを始めるのに、どれくらいの資金が必要ですか?
-
最初は1〜3万円ほどで始められます。自宅の不要品販売で流れをつかみ、慣れたら少額仕入れに挑戦するのがおすすめです。リスクを抑えながら経験を積めるのがせどりの強みです。
- 店舗せどりと電脳せどり、どちらから始めるべきですか?
-
外出が苦でなければ店舗せどり、在宅で完結したいなら電脳せどりが向いています。どちらも基本は同じ「リサーチ→仕入れ→販売」なので、自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
- せどりで失敗しないためのコツはありますか?
-
「売れやすいジャンルを絞る」「相場を調べる」「ルールを守る」この3つが基本です。特に最初は利益よりも経験を重視し、小さく始めて継続することが成功の近道です。