「ライバルより1円安く自動で設定できるツールって実際どうなの?」
「使った方がカートを取りやすくなるのかな?」
「でも価格がどんどん下がって赤字にならない?」
Amazon物販で価格改定ツールを検討している人の中には、こんな悩みを持っている人も多いと思います。
結論としては、基本的には使わない。使う場合は限定的に使うことをおすすめします。
この記事では、1円値下げ設定が誰も得しない理由と、もし使うなら効果的な活用方法を解説します。
ライバルも同じ設定をしていたら無限の値下げ合戦になり、利益が削られるだけです。
ただし限定的な場面でなら効果を発揮することもあります。
正しい価格戦略を身につけて、無駄な値下げ合戦を避けましょう。
\ 1円値下げができる価格改定ツールといえば /
ライバルより1円値下げ設定しても誰も得しない理由
まずはライバルより1円値下げ設定しても誰も得しない理由を解説します。
| 理由 | 説明 |
|---|---|
| カート獲得への影響が小さい | 1円安いだけではカート獲得に大きく影響しない |
| 無限の値下げ合戦 | 追従設定しているセラーがいると価格が下がり続ける |
| 利益の急速な減少 | 両者が1円値下げ設定だと2倍速で価格が下落する |
| セラーにメリットなし | 得をするのはAmazonと購入者のみ |
それぞれの理由について、もう少し詳しく解説します。
1円安い=カート獲得に大きく影響しない
1円の値下げはカート獲得に大きな影響を与えません。
Amazonのカート獲得に影響するのは、元の価格より5%や10%など大幅に低い価格設定をした場合です。
1円程度の差ではカート獲得率はほとんど変わらないため、実質的な効果は期待できません。
| 価格差 | カート獲得への影響 |
|---|---|
| 1円安い | ほぼ影響なし |
| 5〜10%安い | カート獲得率が向上 |
このように、わずか1円の値下げではカート獲得というメリットが得られないため、設定する理由はないと考えた方が良いでしょう。
追従設定しているセラーがいる限り無限に価格が下がり続ける
ライバルより1円安く値下げする設定の最大の欠点は、価格が無限に下がり続けることです。
ライバルセラーが価格追従設定をしている場合、お互いに1円ずつ値下げし合う状態が続き、販売価格がどんどん下落します。
赤字ストッパーなどの設定をしていなければ、赤字になるまでこの値下げ合戦は止まりません。
具体的にどのように価格が動くのか、例を見てみましょう。
| タイミング | あなたの価格 | ライバルの価格 |
|---|---|---|
| 初期状態 | 5,000円 | 5,000円 |
| 1回目 | 4,999円 | 5,000円 |
| 2回目 | 4,999円 | 4,999円 |
| 3回目 | 4,998円 | 4,999円 |
| 4回目 | 4,998円 | 4,998円 |
| … | … | … |
| 最終的に | 3,999円 | 3,998円 |
このように販売価格がズルズルと下がり、利益が削り取られていきます。
結果として、誰も得をしない価格競争に陥ります。
1円値下げ設定のリアルなKeepaグラフの画像はこちら
実際のKeepaグラフを見ると、価格が階段状に下がっていく様子が確認できます。


このグラフから分かる重要なポイントは以下の通りです。
| 観察できる現象 | 説明 |
|---|---|
| 価格の継続的な下落 | 1円値下げ設定のセラーか価格追従設定のセラーが設定を変更するまで下がり続ける |
| 回転率の変化 | 価格が下がっても売上の回転が目に見えて良くなっているわけではない |
| 利益への影響 | 販売機会は増えないのに利益だけが削られる結果になる |
つまり、価格を下げることで得られるメリットはほとんどなく、利益を削るだけの無駄な値下げ合戦になっていることが分かります。
得をするのはAmazonとその時に購入したお客様だけ
ライバルより1円安くする設定で得をするのは、Amazonとそのタイミングで購入したお客様だけです。
セラーとしては、ほとんどの場合、赤字か薄利まで利益を削っているだけになります。
この設定によって誰が得をするのか、整理してみましょう。
| 立場 | 得られるもの |
|---|---|
| Amazon | 手数料ビジネスなので商品が売れれば利益を得る |
| 購入者 | 通常より安く購入できてお得 |
| セラー | 利益が削られるだけでメリットなし |
Amazonは商品が売れるたびに手数料収入を得られます。
購入者も通常より安く購入できるので満足するでしょう。
しかしセラーにとっては利益を削られるだけで、誰も得しない設定になっています。
現役セラーとしては、あまりおすすめできる設定とは言えません。
できればセラーみんなで協力して販売活動したいものですね。
1円値下げに遭遇したときの対処法|強引な撃退方法あり
では、もし1円値下げに遭遇してしまった場合はどうすればいいでしょうか。
ここからは、出品している商品に1円値下げ設定をしているセラーに遭遇したときの対処法を3つ紹介します。
追従設定を止めてポイントを調整してみる
1円値下げ設定をしているセラーがいると、価格追従により価格が下がり続けます。
そこで有効なのが、追従設定を止めてポイントで調整する方法です。
ポイントであれば、相手が追従してこない可能性があります。
具体的な手順は以下の通りです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. ポイント調整 | まずはポイントを変更してみる |
| 2. 様子を見る | 相手が追従してくるか確認 |
| 3. 判断 | 追従されるなら別の方法に切り替える |
ただし、ポイント調整後も1円安く追従してくるようなら、この方法は効果がありません。
その場合は、追従設定自体を止めて別の対処法を考えた方が賢明です。
価格追従設定を止めて様子を見る
価格追従設定を止めて様子を見るのが最も効果的な対処法です。
許容できる価格までは追従しても構いません。
その方がカートボックスを取りやすくなります。
ただし、赤字や薄利になる前に必ず赤字ストッパーで止めることが重要です。
具体的な対応手順は以下の通りです。
| ステップ | 対応内容 |
|---|---|
| 1. 追従の継続 | 利益が確保できる範囲内で追従する |
| 2. ストッパー設定 | 赤字ラインで価格改定を停止する |
| 3. 待機 | ライバルの在庫が売れるのを待つ |
| 4. 価格調整 | ライバルがいなくなったら高値に戻す |
この方法なら無駄な価格競争を避けつつ、適切なタイミングで利益を確保できます。
夜中などのタイミングで大幅に値段を下げて追従させる
少し強引な方法ですが、効果的な撃退方法があります。
それが夜中に価格を大幅に下げる方法です。
深夜であれば購入者が少ないタイミングを狙えるため、5〜10分ほど大幅に値下げします。
例えば5,000円で販売している商品なら、一時的に2,000円まで下げます。
すると、ライバルセラーは自動的に追従してきます。
追従を確認したら、すぐに元の価格付近に戻します。
その結果、ライバルセラーだけが安い価格で販売することになり、在庫が売れるのを待つことができます。
ただし、この方法が成立するには条件があります。
| 条件 | 説明 |
|---|---|
| ライバルが3名以上 | あなたとライバル1名だけだと、値上げにも追従されてしまうため効果がない |
| 複数の追従設定セラー | 追従設定をしているセラーがあなた以外に2名以上いる必要がある |
| 値上げ追従なし | 1円安く追従する設定をしている出品者が値上げには追従しない設定になっている |
これらの条件のどちらかに当てはまるなら、ライバルを一掃できる可能性が高くなります。
値下げによる1円値下げセラー撃退で考えられるリスク
上述した夜中に価格を大幅に下げる方法は有効ですが、もちろんリスクもあります。
主なリスクは以下の通りです。
- 価格を下げたタイミングで自分の商品が売れてしまう
- 金額が戻ってこない
ここからはそれぞれのリスクを詳しく解説します。
価格を下げたタイミングで自分の商品が売れてしまう
この方法の最大のリスクは、値下げしたタイミングで自分の商品が売れてしまうことです。
なぜなら、最初に価格を下げるのはあなた自身だからです。
一時的とはいえ、激安価格でカートボックスを獲得することになります。
その瞬間に商品ページを見ているお客様がいれば、購入される可能性は十分にあります。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間帯 | 夜中でもAmazonは常に多くのユーザーが閲覧している |
| カート状況 | 激安価格で一時的にカートを独占してしまう |
| 購入タイミング | たまたま閲覧していたお客様に購入される可能性がある |
いくら深夜を狙ったとしても、Amazonは24時間稼働する巨大なプラットフォームです。
常に多くのお客様が商品を閲覧しているため、偶然のタイミングで購入されるリスクは避けられません。
したがって、この方法を実践する際は、こうしたリスクを十分に理解した上で慎重に判断する必要があります。
金額が戻ってこない
ライバルが多い場合や在庫が多い商品では、価格が元に戻らないリスクがあります。
回転率の悪い商品では特に注意が必要です。
| 状況 | 影響 |
|---|---|
| ライバルが多い | 価格競争が激化し、元の価格に戻りにくい |
| 在庫が多い | 売り切るまでに時間がかかり、低価格が維持される |
| 回転が悪い商品 | 需要が少なく、価格が戻るまでさらに時間を要する |
赤字や薄利での販売が続く可能性が高くなります。
この方法は長期戦を覚悟する必要があります。
焦らずじっくりと状況を見守ることが重要です。
1円値下げ設定が有効なタイミングとは
次に、1円値下げ設定が有効に機能するケースについて解説します。
基本的には推奨しない手法ですが、適切な条件下では効果を発揮することもあります。主なケースは以下の3つです。
- カート獲得がない商品
- 最低販売価格を決めて1円値下げ設定
- 1円値下げ設定は限定的な使い方がおすすめ
それぞれ詳しく解説します。
カート獲得がない商品
全セラーがカートを取れていない商品では、1円値下げ設定を使うことで、カート獲得できる最高価格を自動的に見つけることができます。
ただし、この方法が機能するのは他のセラーも追従設定をしている場合に限られます。
以下のような流れでカート獲得価格を探ることが可能です。
| 価格 | 結果 |
|---|---|
| 5000円 | カート取れない |
| 4999円 | カート取れない |
| 4998円 | カート獲得 |
このように段階的に価格を下げることで、カートが取れる最適な価格帯を発見できます。
しかし注意点があります。
カートが取れた後も、他のセラーが追従設定をしている限り価格は下がり続けます。
そのため、カート獲得できる価格が判明した時点で、1円値下げ設定を解除することを検討すべきです。
最低販売価格を決めて1円値下げ設定
早く在庫を回転させたい場合、1円値下げ設定を活用するのは有効な選択肢です。
ただし、無計画に赤字まで価格を下げ続けるのは避けるべきです。
重要なのは、事前に「ここまでなら許容できる」という最低ラインを明確に決めておくこと。
具体的な設定例は以下の通りです。
| 設定項目 | 具体例 |
|---|---|
| 粗利基準 | 粗利500円まで |
| 利益率基準 | 利益率10%まで |
このように明確な基準を設けることで、赤字販売を防ぎながら効率的に在庫を回転させることができます。
1円値下げ設定ができる価格改定ツールはマカド!
1円値下げ設定を使いたい場合、おすすめの価格改定ツールは「マカド!」です。
マカド!はプライスターと並ぶAmazon物販の総合管理ツールで、以下の特徴があります。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 知名度 | 1円値下げ機能がある価格改定ツールでは超メジャー |
| 改定速度 | 最短5分と業界トップクラスの速さ |
| 信頼性 | 利用者が多く、新機能の開発や不具合修正が早い |
| 無料体験 | 30日間無料で全機能を試せる |
マカド!は利用者が多いため、新機能の開発や不具合の修正も迅速に行われます。
信頼できるツールの1つと言えるでしょう。
マカド!には価格改定以外にも様々な機能がありますが、ここで全てを説明すると長くなってしまいます。
興味がある方は別の記事も参考にしてみてください。
マカド!は30日間無料で体験できます。
ライバルより1円安く価格改定する機能を試してみたい方は、まず無料体験から始めてみるのがおすすめです。
30日以内に解約すれば一切お金もかかりません。
\ 1円値下げができる価格改定ツールといえば /


まとめ|1円値下げを使う場合は限定的に活用しよう
ということで今回は、1円値下げ設定について紹介しました。
記事の内容をまとめると以下の通りです。
- 1円値下げ設定は顧客にとって魅力が薄い
- ライバルが価格追従設定をしていると無限値下げの負の螺旋に陥る
- カート獲得がない商品や、最低販売価格を決めた状態では有効に機能することもある
- 1円値下げ設定を使うなら、全商品ではなく限定的に活用することが重要
- 1円値下げ設定を試すなら、価格改定ツール「マカド!」がおすすめ
1円値下げ設定は、使い方を間違えるとセラー全員が損をします。
一方で、使う場所を間違えなければ効果的に使うことも可能。
1円値下げ設定を使う場合は、あなたの戦略に合わせて、適切に活用しましょう。
もしも1円値下げ設定を使いたい場合は、マカド!がおすすめです。
まだ使ったことがない人は30日間無料で体験できるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
\ 1円値下げができる価格改定ツールといえば /


よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- 1円値下げ設定は絶対に使わない方がいい?
-
絶対にダメというわけではありません。全商品に適用するのは避けるべきですが、カート獲得がない商品や早期に在庫を処分したい商品など、限定的な場面では有効です。重要なのは赤字ストッパーを設定して、最低価格を決めておくことです。
- ライバルが1円値下げ設定を使っているか確認する方法は?
-
Keepaなどの価格追跡ツールで価格推移を確認しましょう。1円刻みで階段状に価格が下がっている場合、1円値下げ設定を使っているセラーがいる可能性が高いです。特に規則的に価格が動いている場合は自動価格改定ツールを使用していると判断できます。
- マカド!以外に1円値下げができるツールはない?
-
他にもいくつかの価格改定ツールで1円値下げ機能は提供されています。ただし、マカド!は価格改定の最短時間が5分と業界トップクラスで、利用者も多く信頼性が高いため、この記事ではマカド!をおすすめしています。
- 赤字ストッパーの設定はどうすればいい?
-
価格改定ツールの設定画面で「最低販売価格」や「下限価格」を設定できます。仕入れ値、Amazon手数料、配送料などを計算して、最低限確保したい利益率や粗利額から逆算して設定しましょう。利益率10%または粗利500円などを目安にすると安全です。





