この記事で紹介しているTR(トルコ)出品者によるカートの独占についてはほぼ改善されつつあります。
まだ若干の影響は残っていますが、気にならないレベル程度には落ち着きました。
はいみなさんこんにちは~~~~。
ひこーる(@hiko_ru)です。
最近、カートが取れない。カートを見ると無在庫セラーで出品金額が異常に安くて送料が高いセラーがカートをかなりの割合で取っている。対策とかないの?
こういった疑問や悩みにお答えいたします。
この記事のテーマ
TR(トルコ)の無在庫セラーがカートを独占している件についての考察【対策を3つ紹介】
この記事の内容
- TR(トルコ)無在庫セラーの特徴6つと現状を紹介します【たぶん見たらすぐにわかります】
- 【考察と対策】TRがカートを獲得している商品の出品は避けるべきか?【4つ紹介】
- 【3パターン】状況が変わらないなら別の戦略を取り入れていくほうがいいかも
このような内容になっています。
この記事の信頼性
この記事を書いている私のメインの仕事はAmazon輸入というものになります。海外から商品を仕入れて日本のAmazonで販売をしています。販売歴は8年ほどになりました。Amazonだけの最高月収は120万円ほどです。他にもブログやアフィリエイト、投資など幅広くやってます。
読者さんへの前置きメッセージ
この記事では最近カートを独占している事も多いTR(トルコ)について考察と対策について紹介しています。ぶっちゃけかなり厄介ですね。もう少し早く改善すると思っていましたがかなり長引いている印象です。TRについてよくわからない人や何かしら対策を知りたい人には参考なると思います。
- TRはトルコの住所らか出品しているセラーのこと
- 相場よりも2~3割程度安く”商品価格”を設定しているのでカートを独占してしまっている
- 商品価格は安いけど送料が詐欺レベルで高額に設定されている
- FBA出品でもなかなかカートを奪取するのが難しい状況
- 資金力があまりないなら今のところは避けるのが最善策かも
- TRがカートを独占しても売れないことはないから出品する価値はある
- しかし回転はイメージ通りにいかない可能性があるから仕入れ個数には充分注意する
TR(トルコ)無在庫セラーの特徴6つと現状を紹介します【たぶん見たらすぐにわかります】
まずはTRも無在庫セラー?どんな特徴があるの?と思っている人もいると思うので簡単に特徴をまとめます。
- なぜTR(トルコ)とわかるのか【ストアフロントを見ると答えがあります】
- FBA相場よりも2~3割程度安い”商品価格”で出品している
- FBAで出品していても商品代金で2割ほど負けるとカートが非常に取りにくい
- 商品価格と送料を合計すると明らかにFBA出品者よりも高くなるけどカートを独占
- 新規出品者もしくは評価があってもかなり低いことが多い
- ほぼTR(トルコ)だけど最近は真似をしているのかJP(日本)の出品者も増えてきた
こんな感じ。
それぞれ深掘りします。
なぜTR(トルコ)とわかるのか【ストアフロントを見ると答えがあります】
カートを取得しているセラーや価格、送料などを見て怪しいなと思ったらストアフロントを見てみましょう。
そうするとだいたいTR(トルコ)が出品者になっていることが多いです。
おそらくトルコもしくはトルコを使ったAmazon出品のスクールなどが流行っている
これは憶測でしかありません。
おそらくこの同じ様な雰囲気やノウハウを持った出品者が大量に湧いているということは、それを教えるスクール等がどこかで流行っていると思われます。
トルコから出品されているのでトルコ人かもしれません。
もしかするとトルコを使った他の何かかもしれません。
このあたりは詳細な情報がないので何とも言えませんが、それなりの規模でノウハウが発信されているのは間違いなさそうです。
FBA相場よりも2~3割程度安い”商品価格”で出品している
わかりやすいように商品例を出します。
今回はこれでいきます。
この商品、FBA出品者も出品していて価格は7,859円です。
カートを取っているTRの商品価格は6,544円。
それに対して最安値のFBAセラーは7,859円。
約2割程度安く出品していることがわかると思います。
FBAで出品していても商品代金で2割ほど負けるとカートが非常に取りにくい
本来であれば商品代金がFBAセラーと自己発送セラーで近ければFBAセラーがカートを取ることが多いです。
しかし出品価格が2割ほど安くなるとFBAセラーでもほぼカートが取れなくなります。
現状のAmazonでは”競争力のある価格”がカート獲得の条件になっています。
つまり価格だけを見ると圧倒的に安値なTRが有利なのでカートが優先されていると思われます。
だからと言ってその価格に合わせると赤字か薄利になる
おそらく小売り転売の場合はTRの商品価格に合わせるのは難しいと思います。
合わせることができたとしてもほとんどの場合は赤字になるか薄利になる可能性が非常に高いです。
小売り転売の商品でAmazon.comなどから仕入れる場合はおそらくほとんどが10~30%程度の商品。
つまりTRに合わせれば利益はほぼないですからね。
中古本の「商品代金1円+高額な送料」に似ている気がするが・・・
今はだいぶ減りましたが過去には商品代金1円で送料が350円とか。
実際の発送料金はもっと安いのでその差額で稼ぐノウハウですね。
今回のTRもこれに似たものだと思われます。
しかし今回のものは新品でそれをやっているのでたちが悪いです。
そのせいでカートをガンガン取得してしまうので、真面目にやっているセラーは多かれ少なかれダメージを受けているはず。
安すぎると逆に出品停止になる
Amazonでは相場から大きく外れた価格で出品しようとすると出品停止になります。
そして適正価格付近に戻さないと出品を再開することができません。
おそらくこのギリギリのラインを狙っていると思われます。
商品価格と送料を合計すると明らかにFBA出品者よりも高くなるけどカートを独占
TRの無在庫セラーは商品価格と送料を合計するとFBAの最安値セラーよりも明らかに高額なことが多いです。
この画像でカートを取っているTRは6,544円+送料が4000円。
それに対してFBAの最安値セラーは7,859円。
TRが商品価格と送料を合わせて10,544円になるので、FBA最安値セラーよりも総額で2,685円も高額なことになります。
しかし、これだけの総額の差があってもFBAセラーはカートを取ることが難しいのが現状です。
新規出品者もしくは評価があってもかなり低いことが多い
TRの特徴はセラーの評価でもわかりやすいです。
- 新規出品者
- 評価はあるけど著しく少ない
- 評価はあるけど著しく低い評価が多い
評価がある程度溜まっているセラーがやっているというよりは、アカウントをガンガン作ってとにかく数を出品しているように見えます。
アカウントリスクを気にせずやっているみたいなのでとにかく厄介なイメージですね。
ほぼTR(トルコ)だけど最近は真似をしているのかJP(日本)の出品者も増えてきた
少し前まではこの様なセラーを見たらほぼTRでした。
しかし最近は同じ様な手法でJPも増えてきています。
だからどうしたって話ですが。
ぶっちゃけやってるのがTRであろうがJPであろうが関係はありません。
ただ、ビジネスの本質からは大きく離れたノウハウ?なので、同じセラーとしては少し悲しい気持ちになりますね。
このままの状況が続けばお客様とセラーのAmazon離れも加速するかも
ぶっちゃけ今のAmazonはいい状況とは言えません。
真面目にやっているセラーからすると「Amazonで売ってもカートが取れなくて売れない。もうAmazonはいいや」ってなるかも。
お客様からすればカートボックスを見て「送料4,000!?じゃあ楽天で買おう」ってなるかもしれません。
安く購入できたと思っても実は送料が超高額でした~ってなってクレームの原因にもなります。
誰も得しないのでAmazonに早めに何かしらの対策を取ってほしいものですね。
【考察と対策】TRがカートを獲得している商品の出品は避けるべきか?【4つ紹介】
FBAセラーの相場に合わせると利益が取れそう!
でもTRがカートを取っている・・・。
こんな商品も多いと思います。
この場合、出品すべきか、それとも見送るべきか。
この部分の考え方を4つにまとめました。
- 資金力があまりないなら様子を見たほうがいいかも
- Keepaなどのカート獲得率が確認できるツールで現状を確認してみる
- カート以外から購入する人もいるから出品すれば売れる可能性は充分にある
- 回転がいいように見えても無茶な仕入れは避ける
それぞれ解説します。
資金力があまりないなら様子を見たほうがいいかも
TRが出品している商品で既にTRがカートを取っている場合。
こういった商品はFBAセラーでも明らかにカート獲得率が低下します。
つまり今まで通りの回転をイメージして仕入れてもなかなか売れないという結果になる可能性があります。
全く売れないわけではないので完全に避ける必要はないとは思います。
しかし資金が少なく回転を重視する必要があるなら、今の段階ではあまり手を出さないほうがいいかもしれません。
Keepaなどのカート獲得率が確認できるツールで現状を確認してみる
TRがカートを獲得している商品を見かけたらツールを使ってカート獲得率も確認してみましょう。
Keepaを使っているなら商品ページから確認することができます。
- 商品ページを開く
- Keepa拡張機能の「Data」をクリック
- 「Buy Box Statistics」をクリック
赤枠で囲ったセラーがTRですね。
青枠で囲ったセラーがFBAかつ最安値付近のセラーたちです。
画像を見るとわかりますが、カート獲得率が32%以上もあるセラーが3日前から急にカートが取れなくなっています。
そしていまカートを取っているのはTR。
おそらくTRは3日ほど前にこの商品を出品したと思われます。
本来なら価格も安い、FBA利用、評価数も多い一番上の青枠のセラーがカート獲得条件を一番満たしていると思われます。
しかしTRの戦法で見事にカートが取れなくなっていることがわかりますよね。
TRが出品していてもFBAセラーがカートを獲得しているようなら出品してみる価値あり
こんな感じでKeepaを使ってカート獲得率を確認してみてください。
もしFBAセラーがTRからカートを取っているような商品があれば、あなたも同じくらいの価格で出品すればカートが取れるかもしれません。
あくまでも予想になってしまうので絶対カートが取れるわけではありません。
しかしこういったデータは一定の信頼に繋がると思います。
カート以外から購入する人もいるから出品すれば売れる可能性は充分にある
Amazonはカート獲得=商品が売れるわけではありません。
もちろんカートを取った方が売れやすくはなりますが、絶対にカートを取れないと売れないわけではありませんよね。
お客様の中にはカート価格よりも安くて優良なセラーから購入するために出品者を一覧で表示して見る人も一定数います。
回転自体は悪くなりますが、適正な価格で販売を続ければ売れる可能性は充分にあるということです。
ちなみに、その場合はいつも以上にセラーの評価数や評価の高さが重要視されます。
ライバルFBAセラーと同じ価格で売っているなら、最終的には評価の数や評価の高さが基準になるので。
回転がいいように見えても無茶な仕入れは避ける
回転がいい商品だと多く仕入れたくなると思います。
でもここまでで説明したようにTRがカートを取っていると回転はどうしても落ちてしまいます。
でも価格さえ間違っていなければ売れるのも事実。
どれだけ回転がよく見えてもTRがいるなら、まずは1個から様子見をした方がいいと思います。
【3パターン】状況が変わらないなら別の戦略を取り入れていくほうがいいかも
こんな感じですね。
TRについてはまだまだわからないことも多いと思います。
しかし現状、真面目にやっているセラーにとってはかなりの痛手になっているはず。
物販はしたいけど、TRとできるだけ距離を取りたいのであれば方法は3つ。
- OEMやメーカー卸などTRが入る余地がない商品を扱う
- リサーチツールなどを効率的に使ってTRがいない商品だけを抽出リサーチする
- Amazon以外のプラットフォームを開拓する
それぞれ深掘りします。
OEMやメーカー卸などTRが入る余地がない商品を扱う
TRは小売り転売が可能な商品に大量出品しているイメージです。
であればTRが気軽に出品できない様な商品を取り扱うのも手ですよね。
単純転売よりは少し難易度が上がるかもしれませんが、OEM、メーカー卸などに取り組めばTRを気にせず販売することができるようになります。
リサーチツールなどを効率的に使ってTRがいない商品だけを抽出リサーチする
KeepaのProduct Finderを使えばFBAセラーがカートを獲得している商品だけに絞ってリサーチすることができます。
ここにチェックを入れておけばFBAセラーがカートを獲得している商品だけを抽出することができます。
ただしこれはあくまでもリサーチ時点での話です。
TRがあとから参入してくることもあるので、やはり仕入れ個数は慎重に決定すべきです。
抽出したデータをPRIMAで一括リサーチする
せっかく抽出したデータを1つ1つリサーチしていては時間がいくらあっても足りません。
数千、数万件のデータを抽出したらPRIMAやアマリストEXなどで自動リサーチをしましょう。
ツールができるリサーチはツールに。
ツールにできない部分を自分の手でやることで効率的なリサーチができます。
Amazon以外のプラットフォームを開拓する
物販をするならAmazonだけにこだわる必要もないはず。
ヤフーショッピングや楽天市場、メルカリなども候補に入りますよね。
リサーチをしてもどうしてもうまくいかないなら、他のネットショップも試してみる価値はあると思います。
意外と食わず嫌いなだけで、他のプラットフォームの方があなたに合っている可能性もありますよ。
【まとめ】TR(トルコ)の無在庫セラーがカートを独占している件についての考察
ということで最後にまとめです。
- ストアフロントの特商法を見ると住所を確認することができる
- FBA相場よりも2~3割程度安い”商品価格”で出品して送料は商品代金とほぼ同じくらいに設定している
- FBAで出品していても商品代金で2割ほど負けるとカートが非常に取りにくい
- 商品価格と送料を合計すると明らかにFBA出品者よりも高くなるけどカートを独占
- TRは新規出品者もしくは評価があってもかなり低いことが多い
- ほぼTR(トルコ)だけど最近は真似をしているのかJP(日本)の出品者も増えてきた
- 資金力があまりないなら様子を見たほうがいい
- Keepaなどのカート獲得率が確認できるツールで現状を確認してみる
- カート以外から購入する人もいるから出品すれば売れる可能性は充分にある
- 回転がいいように見えても無茶な仕入れは避ける
- OEMやメーカー卸などTRが入る余地がない商品を扱う
- リサーチツールなどを効率的に使ってTRがいない商品だけを抽出リサーチする
- Amazon以外のプラットフォームを開拓する
こんな感じですね。
とにかく今は様子を見ながら対応していくしかないです。
Amazon的にもいい状況とは言えないのでいつかは動いてくれるはず。
むしろこの状況をずっと許し続けるならちょっと今後のAmazonには期待ができないかもしれませんね。
もう少し様子を見ていこうと思います。
ということで今回は以上です。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。