この記事ではAmazon物販の仕入れ個数の判断方法をできるだけわかりやすく解説します。
- Amazon物販を始めたばかりで何個仕入れがベストか判断できない
- たくさん仕入れておけばいつかは売れるんじゃないの?
- 少なかったら販売機会損失が発生しそうだけど…
- 送料無料にするために個数をたくさん仕入れたいけど…
- 商品あたりの転送料を安くしたいからたくさん仕入れたい!
こういう悩みや不安がある人も多いと思います。
今回はそんな人の悩みや不安が解決するようにガッツリまとめました。
Amazon物販歴10年以上のひこーるが解説します!
この記事を読めばこれらのことが分かるようになっています。
この記事を書いたひこーるの概要はこちら。
- 在宅副業を2014年に開始して2016年に独立
- Amazon物販10年目/ブログ6年目
- Amazon最高月利120万円/ブログ130万円
- 詳しいプロフィールはこちら
この記事の結論
- 回転が良くてもライバルが多ければそれだけ売れる確率は下がる
- ライバルが多ければ多いほど価格競争が発生する確率が高くなる
- 回転が悪くてもライバルが少なければ売れるチャンスは高い
- 回転が悪くてもライバルが少ないほうがメリットが多い
- ライバル数は5人程度、多くても10人までを目安にする
- 仕入れ判断は未来のライバル数も予測する
Amazon物販の仕入れ個数の判断方法をプロが解説
まずは結論から解説します。
それぞれ解説します!
該当の商品を何ヶ月以内で売り切る予定なのか目標を立てる
例えば納品から1ヶ月で売り切りたいのか、半年までは待てるのかで仕入れ判断は大きく変わります。
1ヶ月で売り切りたいなら毎月安定して売れていて、ライバルが少ない商品に絞る必要があります。
半年以内に売り切りたいなら売れ行きが悪い商品も仕入れ対象です。
これはあなたの今の資金と相談しながら決定してみてください。
あなたが1つだけ仕入れた場合のシミュレーションをしてみましょう。
シミュレーションの条件はこちら。
- ライバル数はそれぞれ1〜8人で増減しないものとする
- 毎月必ず5個売れる商品とする
- カート獲得率は全員平等とする
この場合のあなたの在庫が1ヶ月および3ヶ月で売れる確率をチェックします。
FBA出品者数 | 1ヶ月間の 販売数 | あなたの在庫が 1ヶ月以内に売れる個数 | あなたの在庫が 3ヶ月以内に売れる個数 |
---|---|---|---|
1人(あなたのみ) | 5個 | 5個 | 15個 |
2人 | 5個 | 2.5個 | 7.5個 |
3人 | 5個 | 1.6個 | 5個 |
4人 | 5個 | 1.25個 | 3.75個 |
5人 | 5個 | 1個 | 3個 |
6人 | 5個 | 0.83個 | 2.5個 |
7人 | 5個 | 0.71個 | 2.1個 |
8人 | 5個 | 0.62個 | 1.8個 |
このような結果です。
1ヶ月の販売数よりもライバル数が上回れば、1ヶ月以内に売れる確率は低くなります。
よって2ヶ月や3ヶ月の長期在庫になる可能性を理解して仕入れなければなりません。
長期在庫の場合はキャッシュフローに強く影響します。
あなたの資金と相談しながら進めてみてください。
初心者なら、どんな商品でも1つだけと決めてもいいかも
もしこの記事を読んでいるあなたが初心者なら、まずはどんな商品でも1個から仕入れることをオススメします。
おそらくリサーチをしていて、
- これは1ヶ月で5個は売れるぞ!
- ライバルが少ない!これは勝負をかける!
- 送料を安く済ませたいから売れるかわからないけどまとめて仕入れよう!
- なんとなく5個売れそう。
- いっぱい仕入れたら仕事した感がある。
このような思いの人も多いと思います。
ただ、この考えだとおそらく失敗します。
特に、
- いっぱい仕入れたら仕事した感がある。
これはヤバいです。
絶対にやってはいけません。
Amazon物販をやる理由は「稼ぐため」です。
「たくさんの商品を仕入れて仕事をした感」を得るためではありません。
確実に利益を出して資産を増やすためにも、もしこの考えがあるならすぐに捨ててください。
初心者なら、まずはどんな商品でも1つ。
そして売れるスピードやライバルの動きを確認して2個3個と少しずつ在庫を増やす。
これがAmazon物販で失敗しな黄金ルールです。
そして、このような商品をたくさんリストに持つことで、安定した収益が作れます。
まずは1個!そして2個3個と少しずつ在庫を増やすルールを守りましょう!
【注意】1ヶ月に50個売れていてもライバルが49人いれば月に売れる可能性は1個
よく売れている商品って仕入れたくなりますよね。
仕入れてもすぐに売れそうなので、稼げそうに見えます。
しかし売れ行きだけで仕入れ個数を判断してはいけません。
上でも解説したように、販売数が多くてもライバル数が多ければ結局売れる確率は下がります。
たとえ1ヶ月に50個売れていても、カート取得条件を満たしているFBAセラーが50人いれば、1ヶ月で売れる個数は1個が目安です。
仕入れ判断をするときは売れている個数だけではなく、ライバル数も考慮して判断してみてください。
【朗報】1ヶ月に1個しか売れてなくてもライバルが0人なら月に売れる可能性は1個
逆に「この商品全然売れてない。1ヶ月に1個しか売れてないやん…。」ってことありますよね。
でもライバルは0人であなただけで独占販売ができそうな商品。
この場合、あなたが出品すれば毎月1個売れる可能性があります。
つまり上で紹介した毎月50個売れて50人で販売する商品と同じ条件なんです。
もちろん本当であれば、カート獲得条件などはもっと複雑ですし、ライバルの増減もあるので一概には言えませんけどね。
あくまでもわかりやすく考えると月1個売れる可能性があるのは同じということ。
何が言いたいかというと、リサーチ段階でこのような商品を見逃さないでくださいねってことです。
売れている商品にばかり気を取られると月に1個しか売れない商品は深くリサーチせず流しがちです。
しかしそういった商品こそ有益な利益商品の可能性があります。
1ヶ月に1個程度の低回転かつライバル不在商品はかなり熱いですよ!
【結論】販売数は大事だけど、ライバル数も考慮して仕入れ個数を決める
結論としては販売数と同じくらいライバル数も大切ということ。
販売数だけ見て仕入れるのも危険ですし、ライバル数だけを見ても危険。
どちらも総合的に判断して仕入れすべき個数を決定する必要があります。
【備考】ひこーるは仕入れたクレジットカードの支払日を目安に仕入れ個数を決める
ちなみにひこーるは基本的に仕入れたクレジットカードの支払日までに売り切ることを目標にしています。
以下のようにカードを2枚使って、常に支払日をできるだけ遠くに持っていきます。
仕入れ日 | 末締め27日払いの カードを使った場合 | 15日締め10日払いの カードを使った場合 |
---|---|---|
3月1日 | 57日 | 41日 |
3月15日 | 44日 | 27日 |
3月16日 | 43日 | 56日 |
3月31日 | 27日 | 41日 |
そしてこの支払日に合わせて売り切れる商品をメインに仕入れるイメージ。
ただしそう考えて仕入れても、結局は想定通りに売れないことも多いです。
よって少しずつ不良在庫が増えるので、定期的に不良在庫は処分して資金を回収します。
例外として、ライバルが少なくて超高利益な商品を見つけた場合は3ヶ月や6ヶ月を目安に仕入れることもあります。
ただし長期在庫になればなるほど、在庫保管手数料が発生するので注意が必要です。
初心者かつ資金に余裕がないなら、できるだけ高回転を狙ったほうがいいかもしれません。
メリットばかり!ライバルが少ない商品を狙った方がいい3つの理由とは
上では1ヶ月で50個売れてライバルが50人いる商品も、1ヶ月で1個売れてライバルがいない商品も、どちらも月1個売れるから条件は同じと解説しました。
しかしこれはあくまでもカート獲得率が一定でライバルが全く試行しない場合に限ります。
実際は、セラーによりカート獲得率はバラバラですし、ライバルは思考するのでいつか価格競争が発生してもおかしくありません。
むしろライバルが50人もいるなら今すぐ価格が崩壊してもおかしくありません。
つまり本来であればライバルが少ないに越したことはないんです。
ということで、ここからはライバルが少ない商品狙った方がいいメリットを3つ紹介します。
それぞれ解説します!
カートボックス獲得率が高くなる
ライバルが少ないということは必然的にカートボックス獲得率が高くなるということ。
カートボックスの獲得率が高いという事は、売れる可能性も高くなりますよね。
つまり、いいことしかありません。
カートボックス獲得率に関してAmazonが公表している獲得条件はこちら。
- I.競争力のある価格を設定する
- II.より早くお届けできるオプションや配送料無料を提供する
- III.優れたカスタマーサービスを提供する
- IV.在庫を切らさない
これらの条件を満たしていれば、カート獲得率が高まります。
逆にあなたよりもこれらを満たしているライバルがいれば、カート獲得率は低くなるということ。
例えば、ライバルセラーが
- あなたよりも価格を安く
- あなたよりも評価数が多く
- 在庫は100個
このようなセラーがいたなら、きっとそのセラーはカートボックスのほとんどを独占します。
こういった強豪セラーとの競合を避けるためにもライバルセラーが少ない商品を狙うのはアリです!
価格競争が発生しにくくなる
ライバルが多いということはそれだけ思考する頭が多いということ。
例えば、
- 価格を維持したい
- 価格を少しでも上げたい
- 価格を下げてでも早く売りたい
いろんな思惑が交差します。
そして人が増えれば増えるほど、いろんな思考が増えて動きが激しくなります。
よって、より価格を安定させて落ち着いて販売したいなら、ライバルが少ないに越したことはありません。
ライバルに見つかりにくいからリピートがしやすい
おそらく相乗り出品をしている人がほとんど取り入れているのがセラーリサーチだと思います。
セラーリサーチというのは、ライバルセラーが出品している商品をリサーチする手法のことですよね。
Amazon欧米輸入の基本的なリサーチ方法についてはこちらにまとめているので参考にどうぞ。
セラーリサーチをするセラーが多いということは、たくさんのセラーが出品している商品は見つかりやすいということです。
逆に1人とか2人しか取り扱っていない商品はピンポイントで該当のセラーリサーチをしないと発見されません。
よってライバルが少ない商品を取り扱えば、ライバルが増えにくく、長期的に安定したリピート仕入れができるということ。
そう考えてもやっぱりライバルが少ない商品を狙うのはオススメでしかありません!
ライバルセラーが少ない商品の見つけ方2選をコッソリ紹介
ライバルセラーが少ない商品がいいのはわかったけど、それどうやって見つけるの?
と思う人も多いと思うので、2つの方法をコッソリ紹介します。
それぞれ解説します!
地道にセラーリサーチを繰り返して有益なセラーリストを作る
1つ目の方法は地道にセラーリサーチを繰り返す方法。
ぶっちゃけリサーチに近道なんてありません。
ツールを使って効率を高めることはできますが、いきなり答えに辿り着くことはまずない。
少しずつ地道にリサーチを進めて「いいセラーだな。」と思ったセラーがいればブックマークやスプレッドシートなどにあなたのリストとし保存していく。
これを繰り返せば、少しずつ有益なセラーのリストが出来上がります。
ちなみにセラーリサーチに活用できるセラーIDを一括で収集する方法はこちらにまとめています。
無在庫セラーのセラーリサーチをしてコッソリ販売しているセラーを見つける
ほとんどの人が実践しているセラーリサーチはおそらくFBAセラーのリサーチだと思います。
しかしAmazonにはFBA以外にもセラーがいますよね。
それがFBM(自己発送セラー)です。
FBMセラーはほとんどの場合、1万件や10万件以上の在庫を抱えています。
そしてそのほとんどは、FBA出品をすれば利益が出ない商品ばかり。
だからこそ真剣にリサーチする人は少ないです。
ただし、FBMセラーの商品が全て無益かというと、そうではありません。
まだFBAセラーに発見されていない有益な商品を取り扱っていることがあります。
うまく稼いでいるFBAセラーはこういったところを狙います。
まだFBMセラーのセラーリサーチをしたことがないという人は、一度リサーチしてみてはいかがでしょうか?
結構面白い発見があると思いますよ。
ちなみに、上でも紹介したようにFBMセラーのセラーリサーチはとてもじゃないですが手動では完結しません。
何時間、何日リサーチしても利益商品が見つからないなんてこともあります。
FBMセラーをリサーチするときは必ず、ひこーるが作ったオリジナルスプレッドシートを使った方法やcode2asinなどを活用して一括でデータを抽出しましょう。
そもそも「ライバルが少ない」の定義とは?未来のライバル数も考慮する
最後に「そもそもライバルが少ない」の定義について解説します。
それぞれ解説します!
基本はカートボックス付近のFBAセラーが5人以下、多くても10人までを目安にする
あくまでもひこーるの基準です。
- 基本的にはFBAセラーが5人以下
- 回転がいい商品なら10人くらいまで
こういった商品を狙うことが多いです。
上でも解説した通りライバル数が極端に多くなると価格競争になる確率も大幅にアップします。
利益が出る商品であっても、価格競争になれば赤字になるリスクも高くなります。
リサーチをしている段階で、ライバルが10人以上出品している商品はできるだけ避けた方がいいと考えています。
ちなみに、ライバルが10人以上いる商品でも完全に諦める必要はありません。
ひとまずリサーチした商品リストなどに加えておきましょう。
1ヵ月後くらいにチェックすると、ライバルが仕入れ対象になる場合があります。
リサーチは一度きりではなくて、今後の資産として貯めておくと少しずつ楽なリサーチができます!
ライバルは今だけではなく将来的に参戦する可能性がある人数も考える
仕入れ個数を決めるときは”今だけ”で判断しないようにしましょう。
ライバル数は常に増減します。
今は3人しかいなくても、明日には10人になっている可能性も十分にあります。
5個くらい仕入れようと考えていても、将来ライバルが増えることを見越して2個とか3個にしておくことをオススメします。
販売機会損失はあくまでも機会の損失
完売してしまった…もっと多く仕入れていてら、もっと利益が取れていたのに…。
このような状態を販売機会損失といいます。
しかし在庫が多過ぎて売れ残ってしまったり赤字になってしまったりすると直接的なダメージが発生します。
仕入れていたからといって、必ずしも安定した価格で販売できていたかなんて誰にもわかりません。
販売機会損失を悔やむより、確実に売って得た利益を喜ぶべきです。
確実に在庫を売って、確実に資金を増やすビジネスを目指しましょう!
未来のライバル数はツールを使うことである程度予測できる
未来のライバル数はツールを使うことで判断できます。
判断に使えるオススメツールはこちら。
- クイックショップ
- Keepa
例えばクイックショップの場合ならこんな感じで表示されます。
あくまでもクイックショップを使っている人限定の閲覧数ですが、何人がリサーチしたのかが判断できますよね。
リサーチした人が多いなら、今後増える可能性があるので仕入れ個数の判断には注意が必要です。
Keepaの場合はトラッキング数で判断します。
Keepaの拡張機能の下の方に「コミュニティのトラッキング」という項目があります。
こそにカーソルを合わせるとトラッキングしている人の数が表示されます。
トラッキングしている人が多ければ多いほど、注目している人が多いということ。
これもチェックしておいて損はない数値です。
【まとめ】売れ行きと回転の判断は最重要!適切な在庫を仕入れて無駄なく在庫を回転させよう!
ということで今回は仕入れ個数の判断方法を解説しました。
まとめます。
ぶっちゃけ在庫を多く抱えすぎてもいいことはありません。
あなたの資金に合わせて適切な在庫量を常に意識してみてください。
初心者ならまずはどんな商品でも1個から。
そしてなれてきたら少しずつ増やしていいと思います。