「インナーゲームって聞いたことあるけど、どんな本なの?」
「スキルやノウハウは学んでいるのに、なぜか前に進めない」
「自分を批判する声が頭の中で響いて迷いが出る」
ビジネスや副業に取り組んでいる人なら、一度はこんな悩みや不安を感じたことがあるはずです。
頭の中のネガティブな思考に支配されて、行動できなくなったこと、きっとありますよね。
でも、もしそんな悩みや不安をコントロールできたとしたら?
それが今回紹介するインナーゲームという本で解説されています。
まず結論からお伝えすると、学んできたスキルがあるのに成果が出ない。それは、スキル不足ではなく自分のネガティブな感情が原因で前に進めていないだけかもしれません。
この記事では、テニスコーチの経験から生まれたメンタル理論「インナーゲーム」の考え方を、副業やビジネスに応用する方法を解説します。
インナーゲームは、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が「人生で最高の5冊」の1冊として挙げた名著。
あなたの内側にある思考の障害を取り除き、本来の力を発揮するための考え方として、世界中のビジネスパーソンに読み継がれています。
- インナーゲームの基本概念であるセルフ1とセルフ2について
- セルフ1を静める具体的なテクニック
- 仕事を再定義する「ワーク・トライアングル」
- 迷った時に使える「STOPツール」
- 自分の人生のCEOとして生きるマインドセット
- 私がインナーゲームの理論を取り入れた結果
この記事は、インナーゲームの内容を副業やビジネス向けに取り入れるために、かなり私なりの解釈を含めて書いています。本来の内容や解釈すべきポイントとズレている部分もあると思われます。あのビル・ゲイツが「人生で最高の5冊」の1冊として挙げた名著なので、本当の意味で理解したい場合は、ぜひ書籍を手に取っていただくことをおすすめします。
インナーゲームとは?
まずはインナーゲームの概要を紹介します。
ビジネスや副業に取り組んでいるのに、思うような成果が出ない。
スキルやノウハウは学んでいるのに、なぜか前に進めない。
そんな悩みを抱えている人は多いと思います。
実際、私自身もその一人でした。
そしてほとんどの人は、
- 自分には才能がない
- 失敗したらどうしよう
- 周りからどう見られているか気になる
しかし、本当にその心配は正しいのでしょうか?
実はそれ、あなたの勝手な妄想かもしれません。
インナーゲームとは、こうした自己批判や恐怖といった内側の障害を取り除き、本来の力を発揮するための考え方です。
パフォーマンスを決める数式「潜在能力 − 障害」


インナーゲームの核心は、ティム・ガルウェイ氏が提唱した1つの数式にあります。
パフォーマンス = 潜在能力 − 障害(干渉)
この数式が示すのは、あなたのパフォーマンスは潜在能力そのものではなく、潜在能力から障害を引いた分だけ発揮されるということ。
つまり、スキルを磨くことも重要ですが、障害を取り除くことも同じほど重要ということです。
たとえば、こんな経験はありませんか?
- ブログを書こうとしても「読まれなかったらどうしよう」と手が止まる
- 物販で仕入れを判断する時に「赤字になったらどうしよう」と迷ってしまう
- 「自分には才能がない」という声が頭の中で響いて行動できない
これらは全て、あなたの内なる声が障害となり、あなたのパフォーマンスを下げている状態です。
インナーゲームが教えてくれるのは、障害を取り除けば、あなたは自然と本来の力を発揮できるということです。
新しいノウハウを学びつつも、自分を否定する自分の考えを取り除けば、最高のパフォーマンスが出せるよね?というお話。
セルフ1とセルフ2という2人の自分


そんな心の声、インナーゲームでは、「セルフ1」と「セルフ2」と表現しています。
それぞれの役割や特徴はこちら。
| 項目 | セルフ1(批判的な自分) | セルフ2(本来の自分) |
|---|---|---|
| 役割 | 命令、評価、批判を繰り返す | 自然に学習し、力を発揮する |
| 特徴 | 「もっと完璧に」「才能がない」と批判 | プレッシャーがなければ自然に動く |
| 例 | ブログが書けないのは才能がないから | 楽しく書けば自然と良い記事になる |
簡単にまとめると、セルフ1はあなたの中のネガティブな思考、セルフ2はポジティブな思考というイメージです。
セルフ1は失敗を避けるために、批判や命令を頭の中で繰り返します。
例えば「この文章は下手だ」「読者に笑われるかもしれない」「失敗したらどうしよう」といった声です。
一方、セルフ2は「この構成は面白いかも」「こんな表現したら、読者に喜んでもらえるかも」「これは楽しく書けそう」とポジティブなアイデアが湧いている状態です。
セルフ1は「失敗して傷つく前に諦めさせよう」という防衛本能からあなたを守ろうとしていますが、その声が強すぎると、かえってセルフ2の力を抑え込んでしまいます。
インナーゲームとは、このネガティブな考えで行動を制限してしまうセルフ1をできるだけ静めて、セルフ2の力を発揮しようという考え方です。
インナーゲームの目標は、セルフ1を完全に黙らせることではありません。
セルフ1の声が聞こえても、それに振り回されず、セルフ2を信頼して手を動かすことです。
批判の声が聞こえても「ああ、セルフ1が心配してるんだな」と受け流せるようになれば十分です。
副業で成果が出ない本当の理由
副業で成果が出ない本当の理由は、あなたのスキル不足ではないかもしれません。
もしかすると、セルフ1が障害となり、本来の能力を発揮できていないだけかもしれない。
セルフ1が作り出す障害には、主に3つのパターンがあります。
- 失敗への恐怖:「失敗したらどうしよう」という不安が行動を止める
- 自己批判:「自分には才能がない」という声が自信を奪う
- 完璧主義:「完璧じゃないと出せない」という基準が前進を妨げる
これらの障害は、あなたを守ろうとする防衛本能から生まれています。
しかし、守ろうとすればするほど、あなたは動けなくなり、成果から遠ざかってしまいます。
つまり、セルフ1をうまくコントロールできれば、本来の力を発揮し、あなたが目標としている成果を手に入れることも難しくはないはずです。
副業の成功は、このセルフ1を自分の中でどうコントロールするかが大切になります。
スキルを磨くことは当然として、それでも成果が出ないのは能力不足ではなく、障害が邪魔をしているだけと考えましょう。
セルフ1を静める実践テクニック


じゃあどすればいいか?
あなたがセルフ1を自在に操ることができるようになれば、解決すると思いませんか?
そして、それは可能です。
ただし、セルフ1の批判的な声を完全に消すことはできません。
しかし、その声に支配されないようにすることはできます。
ここでは、セルフ1を静めて、セルフ2の力を発揮するための具体的なテクニックを紹介します。
どれも今日から実践できる方法なので、ぜひ試してみてください。
ノンジャッジメンタル(無評価)の技術
自分の行動や結果を「良い・悪い」で評価せず、ただ事実を観察する。
これが、セルフ1を静める最も重要な技術「ノンジャッジメンタル」です。
評価をやめることで、批判的な声が弱まり、セルフ2の力が発揮されやすくなります。
例えば、ブログで記事を書いたとき、「この記事は下手だ」と評価すると、セルフ1の批判が始まり、次の記事を書く気力が奪われます。
一方、「この記事は3時間で書けた」と観察だけに留めれば、冷静に事実を把握でき、次に何をすべきかが見えてきます。
| 評価(NG) | 観察(OK) |
|---|---|
| この記事は下手だ | この記事は3時間で書けた |
| 自分には才能がない | 今日は1,500文字書けた |
| もっと上手く書けたはずだ | この見出しはスムーズに書けた |
実践のコツは、「何時間」「何文字」といった数字や事実だけを見ること。
評価をやめて観察に集中するだけで、セルフ1の声が弱まり、セルフ2が自然と動き出します。
注意を「結果」から「プロセス」に向ける
PV数、売上、フォロワー数といった結果ばかりを気にしていると、セルフ1の声が強くなり、パフォーマンスが下がります。
ただし、注意を「結果」から「プロセス」に移すだけで、セルフ2の力が発揮されやすくなります。
例えば、テニスで「勝たなきゃ」と考えると緊張して思ったように動けなくなる感覚、これがセルフ1による障害です。
一方、大事な試合でも「勝たなきゃ!」という結果に目を向けるのではなくて、ただ飛んできたボールの縫い目を見ることだけに集中すると、体が自然と動いて良いプレーができます。
これは「試合に勝たなきゃ!」という不安を抑え込んで、本来見えるはずのないボールの縫い目に意識を集中することで、セルフ1の不安な思考をコントロールし、あなた本来の力が発揮できている状態です。
副業でも同じです。
「この記事はPVが伸びるだろうか」と結果を気にすると手が止まりますが、「この段落はどう展開しようか」とプロセスに集中すれば、自然と良い記事が生まれます。
| 注意を向ける先 | 結果(NG) | プロセス(OK) |
|---|---|---|
| テニス | ラケットの真ん中に当てないと | ボールの縫い目をしっかり見る |
| ブログ | この記事はPVが伸びるだろうか | この段落はどう展開しようか |
| 物販 | この商品は赤字になるだろうか | できるだけ安く仕入れられるルートを調べよう |
要は、どうなるかわからない結果に集中しすぎて不安になりすぎずに、今何をするかに意識を向けることが重要ということです。
結果を気にせず、目の前のプロセスに集中することで、セルフ2が自然と力を発揮します。
どうしても手が止まってしまうなら、今は結果を忘れて、目の前のプロセスに集中してみましょう。
仕事を再定義する「ワーク・トライアングル」


セルフ1は、あなたを「成果」だけに注目させようとします。
PV数、売上、フォロワー数といった数字ばかりを気にさせて、焦りとストレスを生み出すのです。
この罠から抜け出すために、インナーゲームが提唱するのが「ワーク・トライアングル」です。
仕事を「成果」「学習」「楽しみ」の3つの要素で捉えることで、成果が出ない時期も前向きに継続できるようになります。
成果・学習・楽しみの3要素
ワーク・トライアングルの3つの要素は、それぞれ独立した役割を持っています。
どれか1つだけを重視するのではなく、3つ全てを意識することで、継続可能な副業の形が見えてきます。
| 要素 | 副業での例 |
|---|---|
| 成果(Performance) | ブログのPV数 物販の売上 |
| 学習(Learning) | 記事の反応から学ぶ 仕入れミスから学ぶ |
| 楽しみ(Enjoyment) | 執筆プロセスを楽しむ リサーチを楽しむ |
例えば、ブログで記事を書く時に「PV数」だけを気にしていると、数字が伸びない時に辛くなります。
しかし、「新しい書き方を試せた(学習)」「このテーマは書いていて楽しかった(楽しみ)」という視点を持てば、PVが少なくても充実感を感じられますよね。
3つの視点を持つと、成果が出ない時期も前向きに捉えられ、結果的に継続できるという考え方です。
成果だけを追いかけると疲れます。学習やその他の変化も意識すれば、長く続けられますよ。
成果だけに集中すると失敗する理由
成果だけに注目すると、失敗する確率が高くなります。
理由はこちら。
- 成果が出ないと焦る
- 焦ると判断力が鈍り、余計に成果が出なくなる
- ストレスが増えて作業自体が苦痛になる
- 結局、成果が出ないまま辞めてしまう
例えば、ブログで3ヶ月記事を書き続けてもPVが100しかない場合を考えてみましょう。
成果だけを見ていると「3ヶ月も無駄にした」と感じます。
しかし、「記事を書くスピードが2倍になった(学習)」「このテーマは書いていて楽しかった(楽しみ)」と捉えれば、次に進む力になります。
学習と楽しみがあれば継続でき、継続できれば成果は後からついてきます。
副業にワーク・トライアングルを取り入れる方法
3つの視点を副業に取り入れるには、作業後の振り返りが重要です。
振り返りの際に「成果・学習・楽しみ」の3つを自問すると、成果が出ない時期でも前進している実感が持てるので、継続の糧になります。
| 項目 | 質問 | 具体例 |
|---|---|---|
| 成果 | 今日、どんな成果があった? | 記事を1本書いた 商品を3つリサーチしたなど |
| 学習 | 今日、何を学んだ? | 新しい書き方を試せた 仕入れ基準が明確になったなど |
| 楽しみ | 今日、楽しかったことは? | このテーマは書いていて楽しかった 新しいジャンルのリサーチが面白かったなど |
例えば、ブログで記事を書いた日の振り返りはこんな感じです。
- 成果:5,000文字の記事を1本公開した
- 学習:PREP法を使ったら文章が書きやすくなった
- 楽しみ:このテーマは自分の経験を書けて楽しかった
PVが伸びなくても、学習と楽しみがあれば「今日は充実した1日だった」と感じられます。
この充実感が明日も続ける原動力になり、継続が成果へと繋がっていきます。
毎日の振り返りに3つの視点を取り入れるだけで、継続しやすくなりますよ。
ちなみに日々の振り返りは、私も取り入れているジャーナリングという手法がおすすめです。


迷った時の「STOPツール」


ただ、セルフ1やセルフ2の存在を理解しても、やっぱりセルフ1がうるさい時もあると思います。
そして、セルフ1の声が強くなると、徐々に不安や焦りが襲ってきます。
そんな時に使えるのが、「STOPツール」です。
STOPツールは、一度立ち止まって思考を整理し、セルフ2の力を取り戻すための4ステップの技術です。
ここからはSTOPツールの活用方法を解説します。
STOPツールの使い方
STOPツールは、Step back(一歩下がる)、Think(考える)、Organize(整理する)、Proceed(再開する)の4ステップで構成されています。
これらの頭文字を取って「STOP」と呼ばれています。
| ステップ | 内容 | 副業での例 |
|---|---|---|
| S (Step back) | 一歩下がる 今の作業を一度止める | 作業の手を止めて 深呼吸する |
| T (Think) | 考える 何が起きているのか 目的は何かを自問する | 「今、何をしようとしていたのか?」と 自分に問いかける |
| O (Organize) | 思考を整理する 優先順位をつける | やるべきことをリストアップして 優先順位をつける |
| P (Proceed) | 再開する 明確な意識を持って次へ進む | 最優先のタスクに集中して取り組む |
例えば、ブログ記事を書いている途中で「この書き方でいいのか」「読者に価値を提供できているのか」と不安になり、手が止まってしまった時、STOPツールを使います。
- Step back:一度キーボードから手を離す
- Think:「今、何が不安なのか?本当に書きたいことは何だったのか?」と考える
- Organize:「まずはこの段落を書き切る。完璧でなくていい」と整理
- Proceed:執筆を再開する
こうすることで、セルフ1の批判から抜け出し、セルフ2の力を取り戻して行動できるようになります。
混乱した時は、一度立ち止まって思考を整理しましょう。
効果的なタイミング
STOPツールは、特に以下のタイミングで効果を発揮します。
- 作業が進まない時:やるべきことが多すぎて手が止まっている
- ミスをした時:失敗して焦っている
- 1日の始まりと終わり:今日のタスクを整理したい、振り返りをしたい
朝にSTOPツールを使うと、その日の優先順位が明確になり、効率的に作業を進められます。
夜に使えば、振り返りと明日の準備がスムーズにできます。
1日の始まりと終わりにSTOPツールを使うと、効率が上がります。
あなたは自分の人生のCEO


セルフ1の批判的な声に支配されず、セルフ2の力を信頼して自律的に生きる。
そのための最も重要なマインドセットが、「自分が自分自陣の会社のCEO(最高経営責任者)」として考えることです。
CEOとして、あなたの時間やエネルギーをどこに投資するかを決める権限は、100%あなたにあります。
CEOとしての3つの決定権
あなたは「自分株式会社」のCEOです。
CEOとして、あなたには3つの決定権があります。
| 決定権 | 内容 | 副業での例 |
|---|---|---|
| 時間の投資先 | どの作業に何時間かけるかを決める | ブログに3時間、リサーチに1時間と配分する |
| エネルギーの配分 | 何に力を注ぎ、何を捨てるかを決める | 得意な分野に集中し、苦手な作業は外注する |
| 方向性 | どこに向かうのか、何を目指すのかを決める | 「稼ぐため」ではなく「楽しむため」の副業を選ぶ |
しかし、多くの人は他人の評価や世間の流行に決定権を売り渡してしまっています。
「みんながやっているから」ではなく、「自分はこれをやりたいから」という理由で選択することが大切。
CEOとして、自分の意思で決定し、自律的に行動することで、真の自由と成功が手に入ります。
忘れないでください。あなたの人生の決定権は、100%あなたにあります。
CEOとして実践する2つのこと
CEOとして、2つのことを実践しましょう。
| 実践 | 内容 |
|---|---|
| セルフ2を信頼する | 批判がなければ自然と学習し、成長していく力を信じる。 「自分には才能がない」というセルフ1の声に支配されず、 セルフ2の学習能力、直感、回復力を信頼すること。 |
| 内なる欲求に従う | 「これをやれば稼げる」という外側の声ではなく、 「自分は本当は何をしたいのか?」という内なる欲求に従う。 |
CEOとして、自分の内なる欲求を大切にし、自律的に行動することが、真の自由と成功への近道です。
外側の声ではなく、内なる欲求に従って行動しましょう。
インナーゲームを実践して変わったこと


私はブログやネット物販、Webライターなどを並行してやっています。
その中でもブログにフォーカスしてインナーゲームを取り入れた結果をまとめてみたいと思います。
少し前まで、ブログは1記事書くのに3〜5時間かかり、正直かなりしんどい作業でした。
PVがなかなか伸びず、書いても書いても成果が見えない日々が続いていました。
そんな状況で、最近インナーゲームを読んで実践したことで、自分の内側にある問題がはっきり見えてきました。
ブログ執筆で感じていた自己批判
インナーゲームを読む以前の私は、自己批判の声に支配されていました。
- 自分には才能がない
- 文章が下手だ
- 他の人よりも遅い
という声が常に頭の中で響いてる感じ。
PVが伸びないと焦り、数字を見るたびに落ち込む。
「このまま続けて意味があるのか」という疑念が、書くたびに湧いていました。
そして、自己批判に囚われると、キーボードを打つ手が重くなり、書くこと自体が苦痛になっていきます。
しかし、インナーゲームを知って、これがまさにセルフ1の声だと理解できました。
そして実践してから、セルフ1に振り回されることはなくなりました。
| 以前の状態 | 実践後の変化 |
|---|---|
| 自己批判の声に支配される | 声を冷静に観察できる |
| 「才能がない」と落ち込む | 「セルフ1が騒いでいる」と客観視 |
| 批判の声で行動が止まる | 声が聞こえても手を動かせる |
正直、今でもセルフ1の声は消えていません。
でも、声が聞こえても「ああ、今セルフ1が騒いでいるな」と冷静に観察できるようになりました。
批判の声は消えなくてもいい。ただ、それに支配されなければいいんです。
批判の声が聞こえても、それを観察するだけで行動は止めない、それがインナーゲームの考え方です。
観察に切り替えたら作業が楽になった
最近、自己批判をやめて観察に切り替えたことで、ブログを書くのが楽になりました。
「この記事は3時間で書けた」「6,000文字の記事ができた」と評価ではなく事実だけを見るようにしています。
さらに、「楽しく書けているか」を意識し始めたことで、大きな変化が生まれました。
自分が楽しんで書いた記事は筆が乗り、読者にもその気持ちが伝わります。
逆に楽しくない記事は、明らかに質が落ちる。
だから今は、PVや数字ではなく「楽しく書けているか」を最も重要な指標として意識しています。
その結果、1記事あたりの執筆時間が3〜5時間から2〜3時間に短縮され、書くのが辛い作業ではなくなりました。
そして、もう1つの変化は、完璧主義をやめたことです。
以前はできるだけ完璧な状態で出したいという気持ちがありましたが、今は6〜7割の完成度で一度出して、後からリライトするスタイルに変えました。
後からリライトできるのが、ブログの良さですからね。
| 以前 | 現在 |
|---|---|
| 1記事3〜5時間 | 1記事2〜3時間 |
| 書くのが辛い作業 | 早く書きたい気持ち |
| 完璧を目指して出せない | 6〜7割で出して後からリライト |
| 自己批判に囚われる | 観察とプロセスに集中 |
実践してまだ数ヶ月ですが、すでにはっきりと変化を感じています。
以前は、書きたくないことを無理に書いていた感じがありました。
でも今は、自分が面白いと思うことや、読者の役に立つと確信できることを中心にまとめるようになりました。
そうやって書いた記事は、実際にPVにも反映されています。
楽しく書けているかどうかは、記事の質を測る最高の指標です。
このように、セルフ1という存在を知り、うまく付き合っていくことで、副業親ビジネスもアセリア、不安、ストレスを抑えながら良い結果のほうに進んでいくことができます。
まとめ
最後に、この記事の内容を振り返りましょう。
- インナーゲームは、内側の障害を取り除き本来の力を発揮する考え方
- パフォーマンスは「潜在能力 − 障害」で決まる
- セルフ1の批判的な声に支配されず、セルフ2を信頼することが大切
- 仕事は成果・学習・楽しみの3要素をバランスよく意識する
- 評価をやめて観察すること、プロセスに注意を向けることでセルフ1を静められる
スキルを磨くことも大切ですが、それ以上に心の障害を取り除くことが成果への近道です。
まずは、今日の作業を振り返る時に「評価」ではなく「観察」を意識してみましょう。
それだけで、少しずつ心が軽くなり、行動しやすくなっていくはずです。
私もまだ実践中です。一緒に、セルフ1を静めながら前に進んでいきましょう。
インナーゲームをもっと知りたい。そんな方は、ぜひいちど書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか。ただし現在は価格が高騰しています。Amazonやメルカリで購入できますが、あまりに高額すぎる場合は様子を見つつ、良きタイミングを見つけて買ってみてください。高額を出してでも手に入れておいて損は無い本だと思います。
よくある質問
最後によくある質問をまとめました。
- インナーゲームを実践すれば、すぐに成果が出ますか?
-
インナーゲームは即効性のあるテクニックではなく、継続的な実践が必要な考え方です。評価をやめて観察する、プロセスに集中するといった習慣を日々積み重ねることで、少しずつ心の障害が減り、自然とパフォーマンスが上がっていきます。焦らず、まずは1つのテクニックから試してみましょう。
- セルフ1の声を完全に消すことはできますか?
-
セルフ1の批判的な声を完全に消すことはできませんし、その必要もありません。インナーゲームの目標は、セルフ1の声を消すことではなく、その声に支配されないようにすることです。声が聞こえても、それを観察するだけに留めて、セルフ2を信頼して行動することが大切です。
- 副業以外にもインナーゲームは使えますか?
-
使えます。インナーゲームはもともとテニスのコーチだったティム・ガルウェイ氏が開発した考え方で、スポーツ、ビジネス、教育、日常生活など、あらゆる場面で応用できます。自己批判や恐怖といった心の障害は、どんな領域でも起こるため、インナーゲームの考え方は幅広く役立ちます。
- 評価をやめたら、改善できなくなりませんか?
-
評価をやめることと、改善しないことは別です。評価(ジャッジメント)は「良い・悪い」という感情的な判断ですが、観察(ノンジャッジメンタル)は「何が起きたか」という事実の把握です。事実を冷静に観察することで、次に何をすべきかが見えてきて、むしろ効果的な改善ができるようになります。
- STOPツールはどのくらいの頻度で使えばいいですか?
-
STOPツールは、混乱した時や迷った時にいつでも使えますが、特に1日の始まりと終わりに使うと効果的です。朝にSTOPツールを使えば、その日の優先順位が明確になり、夜に使えば、振り返りと明日の準備がスムーズにできます。慣れてくれば、作業の切り替え時にも自然と使えるようになります。






